オムニウム – Wikipedia

オムニウム (Omnium II,1892-1901)は、フランスの競走馬である。ジョッケクルブ賞や当時6200mで行われていたグラディアトゥール賞などに優勝し、1902年には仏リーディングサイアーに輝いた。

出自[編集]

父ユパス (Upas)はバイアリーターク、ヘロドから続くサイアーラインに属する馬であり、その父ドラー(Dollar)からフランスに渡り、競走馬として、後にオムニウムと父子制覇することになるジョッケクルブ賞(Sycomoreと同着)やグラディアトゥール賞に優勝した。母は22号族に属するフランス産の牝馬で、父母ともにイギリス産馬であった。
オムニウムは後にクサールなどを生産するエヴレモン・ド・サンタラリにドーヴィルのイヤリングセールで購買され、エドガー・ロルフのもとで調教された。

競走成績[編集]

1894年 (2歳時)

1895年(3歳時)

1896年(4歳時)

種牡馬成績[編集]

オムニウムは、競走馬引退後、サンタラリのノルマンディーの牧場で種牡馬入りすると、9歳の若さで1901年に早逝するものの、1902年には牝駒キジルクーガン(Kizil Kourgan, 1899-1919) がディアヌ賞やパリ大賞典で優勝する活躍を見せ仏リーディングサイアーに輝いた。また、パリ大賞典及びロワイヤルオーク賞優勝馬で1921、1924、1929年の仏リーディングサイアーにもなるブリュルールとキジルクーガンの産駒クサール(トウルビヨンの父)の母の父となり、オムニウムは母の父としても実績をあげた。なお、クサールはオムニウムの3×2という濃い近親交配を持つ。

オムニウムの血統(Pocahontas M4×S5×M5、Touchston M5×M5×M5) (血統表の出典)

Upas
FR 栗毛 1883

父の父

Dollar
FR 鹿毛 1860

The Flying Dutchman Bay Middleton
Barbelle
Payment Slane
Receipt

父の母

Rosemary
GB 鹿毛 1870

Skirmisher Voltigeur
Gardham Mare
Vertumna Stockwell
Garland

Bluette
FR 栗毛 1886

Wellingtonia
GB 栗毛 1869
Chattanooga Orlando
Ayacanora
Araucaria Ambrose
Pocahontas

母の母

Blue Serge
GB 鹿毛 1876

Hermit Newminster
Seclusion
Blue Sleeves Mendicant
Mrs. Quickly
(F-No.22-c)

参考文献[編集]

外部リンク[編集]