松島 (岡山県) – Wikipedia

松島(まつしま)は岡山県倉敷市下津井にある島である。面積0.08km2であり、岡山県の有人島の内、面積最小の島である[2]

鷲羽山麓の大浜の方約600m沖にある有人島。周囲は約1.2km[1]。松が多いことが島名の由来とされる。島に平坦地は少なく、集落は海岸沿いにある[2]。また、島の周囲は、岡山県下でも有数の優良な漁場とされる[2]

中世には松島庄太夫という豪族が島内を開発し、その宅地跡の遺跡が現存する。また、水軍の根拠地の一つとなり、島全体が要塞化されていたこともあり、島内には、藤原純友に由来する純友神社が存在する[2]。『吉備温故秘録』には田畑1反2畝、家数2軒、男女9人と記載されている。近代には移住者が増え、大正年間には20戸以上になるなど、人口が増えていった。その中で1902年(明治35年)に筆海小学校の分教場が設置された[注釈 1][4][5]。戦後間もない頃には人口は100人を超え、1948年(昭和23年)には、児島市立下津井中学校の分校が設置された[注釈 2][6]。1971年(昭和46年)には52人が生活。1979年(昭和54年)には本土からの海底送水管が敷設された。昭和40年代には、小中学校の校舎が相次いで新築されたが、1979年(昭和54年)には小学校が休校となり、1989年(平成元年)には中学校が休校となった[4][6]。その後、1989年(平成元年)に小学校の分校が、2000年(平成12年)に中学校の分校がそれぞれ廃校となった[4][5][6]。現在、同校の建物は松島分校美術館として活用されている。1998年(平成10年)には島民は一桁になり、2010年(平成22年)時点の人口は3名であった[1]。2017年(平成29年)には、この内1人が島を去った[5]。2018年4月時点の人口は1家族2名[3]。現在の主産業は漁業である。

水道、電気、電話は通じている[5]

定期船は無く、児島味野港または下津井港などからチャーター便を利用する必要がある[1][7]

  1. ^ 後に、下津井町立下津井尋常小学校(1908年(明治41年):改称)、下津井町立下津井尋常高等小学校(1931年(昭和6年):改称)、下津井町立下津井国民学校(1941年(昭和16年):改称)、児島市立下津井小学校(1948年(昭和23年):改称)、児島市立下津井西小学校(1958年(昭和33年):下津井小学校廃校後の新設)、倉敷市立下津井西小学校(1967年(昭和42年):改称)と、本校が変遷している[4]
  2. ^ 1967年(昭和42年)に、本校が倉敷市立下津井中学校と改称され、同校の分校となった[6]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]