グアヤナエセキバ – Wikipedia

グアヤナ・エセキバ
(エセキボ地域)

Guayana Esequiba
(Territorio Esequibo)
国境紛争地を示すベネズエラ製の地図。ガイアナ領のグアヤナ・エセキバに引いた斜線、領土権を主張する文言が見える。

国境紛争地を示すベネズエラ製の地図。ガイアナ領のグアヤナ・エセキバに引いた斜線、領土権を主張する文言が見える。

ガイアナの旗 ガイアナ(実効支配)
ベネズエラの旗 ベネズエラ(領有権主張)
面積
 • 合計 151,780 km2
人口
 • 合計 235,849人
 • 密度 1.6人/km2

ガイアナ国内(緑の全域)のグアヤナ・エセキバ(黄緑色)の位置とベネズエラ(オレンジ色)

グアヤナ・エセキバ(スペイン語: Guayana Esequiba)とはガイアナ西部にあり、西隣のベネズエラと領有権をあらそう地域を指す。ベネズエラの主張では「エセキボ地域」[注釈 1]。エセキボ川以西が該当し、面積は15万9500 km2、行政と支配権は1966年の協定によりガイアナが握り、ベネズエラが領有権を主張する[1]

グアヤナ・エセキバの諸州を左上から時計回りに見る。1. バリマ・ワイニ州 2. ポメローン・スペナーム州 3.エセキボ諸島=西デメララ州 6.クユニ・マザルニ州 8.ポタロ・シパルニ州 9.アッパー・タクトゥ=アッパー・エセキボ州

国境をめぐるベネズエラとガイアナのいざこざは、かつての植民勢力スペイン対オランダ・イギリスの時代に根差し、1966年のガイアナ独立で問題がさらに複雑化した。この領域の帰属は1966年2月17日に取り交わされたジュネーブ協定(英語版)に依拠しており、当事者が紛争に対する実際的で平和的かつ満足のいく解決策を見つけることに同意するという規定のもと、イギリス、ベネズエラと独立前の英領ガイアナ(英語版)の3者が調印した[2]

ところがベネズエラは外交チャンネルや経済の手段を駆使し軍事行動に訴えて、ガイアナが当該地の開発を進めようとすると、それを支持する国家に対し経済制裁をほのめかし圧力をかけてきた[3]。紛争地は鉱物資源が豊かであり、またガイアナの国土面積の三分の二にあたるため、国勢も経済においても深刻な問題である[3]

当該の地域はガイアナの法律に従い6つの行政区に分かれる。配置図の番号と対照する。

  1. バリマ・ワイニ州英語版
  2. ポメローン・スペナーム州英語版
  3. エセキボ諸島=西デメララ州
  4. クユニ・マザルニ州英語版
  5. ポタロ・シパルニ州英語版
  6. アッパー・タクトゥ=アッパー・エセキボ州

この地域を自国領と主張する隣国ベネズエラは、しばしば地図上の「グアヤナ・エセキバ」を線で囲み斜線を引いて、〈復帰すべき地帯〉(スペイン語: Zona en Reclamación)と注書きをしている。またこの地域に隣接するベネズエラのボリバル州ならびにデルタアマクロ州の2州は、エセルボ地域(グアヤナ・エセルバ)をベネズエラの領土として州憲法に規定する[要出典]

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  1. ^ ベネズエラ製の地図はエセキボ地域と記し、しばしば領有権を主張する文言「領有権請求地帯」(西: Territorio Esequibo, Zona en Reclamación)と表示する。

出典[編集]

関連項目[編集]