ムカデクジラ(英: Many-finned sea serpent)は、側面や背中に多数のヒレがあるとされている海棲未確認動物。非常に大きなサイズにまで成長することもあるとされている(アルジェリア近海で目撃されたものは45メートルにも達していたらしい)。古代ギリシアの著述家アイリアノスは『動物の性質について』(後2世紀)において、海岸でこのような動物(ギリシア語でスコロペンドラ, Σκολοπενδρα)が知られていると報告している。アイリアノスはさらに、この動物にはロブスターのような尾と毛のある大きな鼻があるとする目撃証言を伝えている。 古代ギリシア[編集] 上記のアイリアノス以前に、2人の詩人がスコロペンドラに言及している。 テオドリダス(前3世紀ごろ)によれば、風によって荒れた海が多脚のスコロペンドラをイアピュギアの岩礁に投げ上げた。ガレー船の船主たちがこの恐ろしい怪物(W.R.Paton訳ではmonsterだが、原語はσελαχευςで軟骨魚類のこと)の巨大な肋骨を神々に捧げた[1]。 シドンのアンティパトロス(前120年ごろ)によれば、4オルギュイアの2倍(おおよそ48フィート)もある巨大なスコロペンドラの遺骸が砂浜に打ちあがった。漁師のヘルモナクスが引き上げて、女神イノとその息子パライモンにこの海の怪物を捧げた[2]。 その他の名称[編集] 動物学者のベルナール・ユーヴェルマンはこの未確認動物を「多鰭型」のシーサーペントであると分類して、仮に学名ケティオスコロペンドラ・アエリアナ(Cetioscolopendra aeliana)を与えた。16世紀、ギヨーム・ロンドレはこの動物を「クジラムカデ」(cetacean centipedes)として言及している。さらに古い時代のアイリアノスはこの動物を「オオウミムカデ」(Great Sea-Centipedes)と呼んでいる。未知動物学者ローレン・コールマンは著書『The Field Guide to Lake Monsters, Sea
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