大森駅 (東京都) – Wikipedia
大森駅(おおもりえき)は、東京都大田区大森北一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。駅番号はJK 18。
乗り入れている路線は、線路名称上は東海道本線である(詳細は路線記事および鉄道路線の名称参照)が、当駅には電車線を走る京浜東北線電車のみが停車し、旅客案内では「東海道(本)線」とは案内されていない。また、JRの特定都区市内制度における「東京都区内」に属する。
当駅は、新橋 – 横浜間開業の4年後に開業した非常に歴史の古い駅である。元々は線路の保守点検を行う工夫の詰所であったが、それが不要になり駅舎に転用された。京浜間の電車運行開始後は客車列車の通過が増え、昭和初期に停車がなくなって電車専用の駅となった。その後も列車線ホームは長い間残っていたが、駅の改築に伴って1984年(昭和59年)までに解体された。その名残りで、列車線上り線路と下り線路の間隔が少々広く、広告ボードが設置されている。
年表[編集]
島式ホーム1面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を有する。みどりの窓口、自動改札機、指定席券売機設置駅。
ホームの中央にある「日本考古学発祥の地」と刻された石の標柱は、1877年にエドワード・S・モースが大森貝塚を発見したことを記念するもの。柱の上に載るのは、そのとき発掘された土器の一つを再現したブロンズ像である[7]。元は高さ12.5センチメートルだが、2倍に拡大してある[8]。
のりば[編集]
(出典:JR東日本:駅構内図)
改札口(出口)[編集]
- 中央口改札
- ホーム中央付近から階段を上ると東口および西口に通ずる。現在の駅舎が完成する以前は東西自由通路がなく、駅本屋のある東側を東口、西側を山王口といい、別々に改札口が設けられていた。現在も西口を山王口と通称する場合もある。
- 北口改札
- ホーム東京方の階段を上る。西側は駅ビル「ララ」、東側は連絡通路である「大森駅歩道橋」を介して駅外にアクセスすることができる。開設当初は西側(山王方面)にしか出られなかったため山王北口と称しており、その後も通称する場合もある(バスの車内放送等)。また、西側の出口は山王口と呼ばれる。なお、東側の出口部分は品川区南大井となっている。
トイレは中央口改札内にあり、多機能トイレも設置されている。エスカレーターは中央改札口行きのみで、上りは横並びに2人、下りは横並びに1人のみと、異なる。メーカーは日立。
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中央口改札(2019年6月)
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北口改札(2019年6月)
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ホーム(2021年4月)
利用状況[編集]
2020年(令和2年)度の1日平均乗車人員は69,857人である。JR東日本の駅では大井町駅に次いで第45位。
近年の1日平均乗車人員の推移は下記の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1989年(平成元年) | 85,084 | [* 1] |
1990年(平成 | 2年)87,279 | [* 2] |
1991年(平成 | 3年)91,345 | [* 3] |
1992年(平成 | 4年)93,068 | [* 4] |
1993年(平成 | 5年)94,159 | [* 5] |
1994年(平成 | 6年)93,159 | [* 6] |
1995年(平成 | 7年)92,153 | [* 7] |
1996年(平成 | 8年)91,893 | [* 8] |
1997年(平成 | 9年)92,416 | [* 9] |
1998年(平成10年) | 91,332 | [* 10] |
1999年(平成11年) | [JR 1]90,444 | [* 11] |
2000年(平成12年) | [JR 2]90,159 | [* 12] |
2001年(平成13年) | [JR 3]90,149 | [* 13] |
2002年(平成14年) | [JR 4]90,413 | [* 14] |
2003年(平成15年) | [JR 5]90,426 | [* 15] |
2004年(平成16年) | [JR 6]89,656 | [* 16] |
2005年(平成17年) | [JR 7]88,049 | [* 17] |
2006年(平成18年) | [JR 8]89,323 | [* 18] |
2007年(平成19年) | [JR 9]92,022 | [* 19] |
2008年(平成20年) | [JR 10]93,057 | [* 20] |
2009年(平成21年) | [JR 11]92,427 | [* 21] |
2010年(平成22年) | [JR 12]91,601 | [* 22] |
2011年(平成23年) | [JR 13]90,946 | [* 23] |
2012年(平成24年) | [JR 14]91,774 | [* 24] |
2013年(平成25年) | [JR 15]92,962 | [* 25] |
2014年(平成26年) | [JR 16]93,095 | [* 26] |
2015年(平成27年) | [JR 17]94,949 | [* 27] |
2016年(平成28年) | [JR 18]95,189 | [* 28] |
2017年(平成29年) | [JR 19]96,181 | [* 29] |
2018年(平成30年) | [JR 20]96,972 | [* 30] |
2019年(令和元年) | [JR 21]96,314 | [* 31] |
2020年(令和 | 2年)[JR 22]69,857 |
東海道線を挟んで東側は宿場町が発展した今日の街であるが、西側はどちらかというと古くからのお屋敷町といった感がある。
駅ビル[編集]
南側の駅ビル[編集]
北側の駅ビル[編集]
- RaRa – 大森駅初の駅ビル。1978年に旧駅ビルから全面新築した際、RaRaの名称で開業。
西側[編集]
地形の高低差が大きく、また駅前のロータリーなどはない。線路に平行する池上通り沿いに商店街が形成されている。
東側[編集]
アトレ大森前を中心に駅前ロータリーが整備されており、ロータリー南側は繁華街、北側はオフィス街が広がっている。
京浜急行電鉄本線の大森海岸駅とは東へ500m程離れている。
かつて存在した施設[編集]
- 西側
- 東側
バス路線[編集]
当駅東口発着のバスは京浜急行バスが、西口と山王口発着は東急バスが担当している。このほか、東京都交通局の都営バスも1984年(昭和59年)2月15日まで杉並営業所(現・杉並支所)が山王口に乗り入れ、品川営業所も1970年(昭和45年)12月27日まで東口に、1977年(昭和52年)12月16日まで西口にそれぞれ乗り入れていた。
大森駅東口[編集]
京浜急行バス 担当は森11・21・23系統が羽田営業所、それ以外はすべて大森営業所である。
- 1番乗り場
- 2番乗り場
- 3番乗り場
- 4番乗り場
- 5番乗り場
- 森24 平和島駅経由 京浜島循環
- 森36 大森海岸駅・平和島駅経由 京浜島・昭和島循環
- 森31 平和島駅経由 流通センター循環
- 6番乗り場
- 7番乗り場
- 森20 大井競馬場行(競馬開催日のみ運行)
- 森32 平和島駅経由 城南島循環(大田市場経由便あり)
- 森43 平和島駅経由 大田市場行
- 森48 平和島駅経由 野鳥公園循環(大田市場休場日の平日のみ運行)
- 8番乗り場
- 9番乗り場
- 井19 ビッグファン平和島行(1日3便運行)
- 森28 大森海岸駅経由 平和島循環
- 森33 八幡通り経由 平和島循環(朝のみ運行)
- 森34 ビッグファン平和島経由 大田スタジアム行(日中13 – 16時は運行なし)
大森駅西口[編集]
- 1番乗り場
- 2番乗り場
- 3番乗り場
- 森06 池上駅前方面 上池上循環外回り
- 4番乗り場
- 森01 大田文化の森・西馬込駅・池上駅前経由 蒲田駅行き ※平日日中のみ
- 森02 大田文化の森経由 荏原町駅入口行
- 5番乗り場
- 9番乗り場
- 森01・森02・森04・森05 大森操車所行
- 9番乗り場は2006年6月より隣接地でのビル建設工事のため仮停留所(20m大井町寄り)を使用していたが、ビル建設工事終了に伴い2007年11月1日より仮停留所の使用を終了した。その後も仮停留所は「降車専用」と表記されて置いてある。
- 11番乗り場
- 12番乗り場
- 森07 馬込駅前・夫婦坂方面 上池上循環内回り
大森駅山王口[編集]
- 7番乗り場
- 8番乗り場
- 森07 馬込駅前・夫婦坂方面 上池上循環内回り
- 番号なし乗り場
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 京浜東北線
- ■快速・■各駅停車
- 大井町駅 (JK 19) – 大森駅 (JK 18) – 蒲田駅 (JK 17)
- ■快速・■各駅停車
記事本文[編集]
注釈[編集]
- ^ 第一集4番に大森駅が歌われている。「梅に名を得し 大森を 過ぐれば早も 川崎の 大師河原はほど近し 急げや電気の道すぐに」
出典[編集]
- ^ “「プリモ」がオープン 大森駅ビル 駅周辺開発の核に”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1984年9月15日)
- ^ “アトレ大森2 2007年7月3日(火)Renewal Open!” (PDF) (プレスリリース), アトレ, (2007年6月6日), オリジナルの2020年5月20日時点におけるアーカイブ。 2020年5月20日閲覧。
- ^ “アトレ大森 2008年10月9日(木)Renewal Open!” (PDF) (プレスリリース), アトレ, (2008年9月10日), オリジナルの2020年5月20日時点におけるアーカイブ。 2020年5月20日閲覧。
- ^ “より安全な駅ホーム・踏切の実現に向けた取組みについて” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2019年4月3日), オリジナルの2019年4月6日時点におけるアーカイブ。 2019年8月17日閲覧。
- ^ “駅の情報(大森駅):JR東日本” (日本語). 東日本旅客鉄道. 2021年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月2日閲覧。
- ^ “「2021年度営業関係施策(その1)」について提案を受ける!! (PDF)” (日本語). JTSU-E 東京地本 (2021年6月9日). 2021年6月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月9日閲覧。
- ^ 加藤緑『日本考古学の原点 大森貝塚』、90頁。
- ^ 加藤緑『日本考古学の原点 大森貝塚』、23頁。
- ^ “大森八景園 写真の中の明治・大正 – 国立国会図書館所蔵写真帳から –”. 国立国会図書館 (1979年). 2012年6月15日閲覧。
広報資料・プレスリリースなど一次資料[編集]
利用状況[編集]
- JR東日本の1999年度以降の乗車人員
- 東京都統計年鑑
参考文献[編集]
- 加藤緑『日本考古学の原点 大森貝塚』、新泉社、2006年。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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