鳥取駅 – Wikipedia

鳥取駅(とっとりえき)は、鳥取県鳥取市東品治町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線・因美線の駅である。

山陰地方の東の玄関であり、鳥取県の県庁所在地でもある鳥取市の代表駅であることから特急列車をはじめ、多くの列車の始発駅となっている。県庁所在地の代表駅では、津駅(但し近鉄の津駅は電化されている。)、山口駅、徳島駅、高知駅と共に非電化路線の駅でもある。

山陰本線を所属線[2]としており、当駅が起点となる因美線を加えた2路線が乗り入れている。また、若桜鉄道・智頭急行の列車も因美線を経由して乗り入れている。隣の福部駅とは、11.2キロ離れており長い。

地上駅時代の駅(1978年3月)

島式ホーム2面4線を持つ高架駅。

配線上では1番のりばを上り本線、3番のりばを下り本線としているため、昭和の「長距離普通列車」の時代には、1・2番のりばは上り、3番のりばは下り、4番のりばは因美線という大まかな区分があったが、2008年3月改正現在は「スーパーはくと」の一部を除きほぼ全ての列車が当駅始発・終着のダイヤになっているため、4番のりばに浜坂方面がないほかは区別なく使用されている(「スーパーはくと」は当駅を跨いで運転することを前提としているため、京都行きは1・2番のりば、倉吉行きは3・4番のりばに発着している)。2006年3月のダイヤ改正で寝台特急「出雲」が廃止になったため、一つのホームを端から端まで使う列車が一時消滅したが、2017年に「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が運転を開始。臨時列車ではあるが、長大編成列車の停車が復活している。

2・3番のりばの間には、客扱いをしない列車(後藤総合車両所への出入庫回送列車などが使用。)の着発線、4番のりばの横には側線がある。

ホームはいずれも駅の3階にあり、鳥取駅を含めて前後の区間はスラブ軌道主体の高架となっている。改札口から各ホームに、エレベーターやエスカレーターが設置されている(以前よりエレベーターは設置されていたが改札外にあったため、利用の際は係員に申し出る必要があった)。また以前、改札外に設置されていた待合室は、駅利用者以外の利用増加により撤去され、現在は改札内に待合室が設置されている。

直営駅であり、構内には山陰本線の東浜駅 – 赤碕駅間各駅と因美線の智頭駅以北の各駅を管轄する鳥取鉄道部が置かれている。

駅ビル西側には商業施設シャミネや、日本旅行TiS鳥取支店などが入っている。

JR西日本管内の中核市の中心駅で唯一自動改札機は導入されておらず、ICOCA等交通系ICカードは利用できない。飲料水用自動販売機を含めた売店ではICOCA電子マネーが利用できる。現時点で自動改札機の導入予定はない。

のりば[編集]

のりば 路線 方向 行先 備考
1・2 A 山陰本線 下り 倉吉・米子方面  
上り 浜坂・豊岡方面 「はまかぜ」は1番のりば
B 因美線 郡家・津山・大阪方面 京都行き「スーパーはくと」は1番のりば
3 A 山陰本線 下り 倉吉・米子方面  
上り 浜坂・豊岡方面 普通列車のみ
B 因美線 郡家・津山・大阪方面  
4 A 山陰本線 下り 倉吉・米子方面 山陰本線上り(浜坂方面)は、線路が繋がっていないため発着不可能
B 因美線 郡家・津山・大阪方面  
  • 2010年3月現在、「スーパーおき/まつかぜ」の乗車位置目標は全ホームに、「スーパーいなば」の乗車位置目標は1・3・4番のりばに、「はまかぜ」の乗車位置目標は1番のりばのみに設置されている。京都行きの「スーパーはくと」については不定期に指定席車の増結があることから、固定の乗車位置目標ではなく小型モニターで乗車位置を案内する。このモニターがあるのは1番のりばのみであるため、同列車は原則1番のりば発着となる。倉吉行きの「スーパーはくと」の乗車位置目標は自由席車分のみ3・4番のりばに設置されている。
  • 2010年10月ごろから駅自動放送が更新され、同支社の米子駅や北越急行ほくほく線のまつだい駅で使用されているものと同じ接近メロディーが流れるようになった。また2019年3月改正では下関駅でも、当駅と同じタイプの接近メロディーが流れている。

駅構内の施設[編集]

主な駅弁は下記の通り[8]。いずれも、(株)アベ鳥取堂が販売を担当している。

  • さば寿し
  • お好みかに寿し
  • かに幕の内
  • かにづくし弁当
  • とっとりの居酒屋
  • いかすみ弁当 黒めし
  • 山陰鳥取かにめし
  • 元祖かに寿し
  • しいたけ弁当 素晴ら椎茸
  • ほかほか駅弁鳥取牛弁当
  • 城下町とっとり
  • 大山豚のステーキ弁当
  • あご寿し
  • 砂丘鳥取味の弁当
  • 鳥取大砂丘おこわ弁当

利用状況[編集]

「鳥取市統計要覧」によると、2020年度の年間の乗車人員は142.2万人で1日平均の乗車人員は3,896人と算出できる[9]。鳥取県内のみならず、山陰両県に所在する駅、また2018年9月8日以降は本州にある自動改札機が設置されていないJRの駅として最も多い。

近年の乗車人員の推移は以下の通りである。

年度 年間
乗車人員
1日平均
乗車人員
2000年 256万 7,014
2001年 251万 6,877
2002年 245万 6,712
2003年 242万 6,612
2004年 239万 6,548
2005年 234万 6,411
2006年 227万 6,219
2007年 223万 6,093
2008年 220万 6,027
2009年 210万 5,753
2010年 207万 5,671
2011年 203万 5,546
2012年 204万 5,589
2013年 203万 5,559
2014年 191万 5,233
2015年 196.1万 5,358
2016年 197.1万 5,400
2017年 198.0万 5,425
2018年 195.0万 5,342
2019年 189.8万 5,186
2020年 142.2万 3,896

駅周辺(手前が北口)

北口[編集]

駅の正面口(北口)からは、鳥取市のメインストリートである本通り(国道53号・国道373号)が伸び、若桜街道(同)につながって県民文化会館の側を過ぎて久松山近くの鳥取県庁へと伸びる。鳥取大丸などの商業店舗が集中している。駅の南側も80年代後半より整備され、イオン(旧ジャスコ)などが出店している。全国的に進む郊外型の大型店舗(ロードサイド店舗)の出店は鳥取市も例外ではなく、本通りや若桜街道の客足は確実に大型店舗に向かっており、かつてほどの賑わいは無くなりつつある。

南口[編集]

バス路線[編集]

駅前には鳥取砂丘の砂で日本最大の砂時計(全長6mの一時間計)を作る計画があったが、反対意見の多数により見直しになった[10]

西日本旅客鉄道
A 山陰本線

快速「とっとりライナー」

鳥取駅 – 湖山駅
普通

福部駅 – (滝山信号場) – 鳥取駅 – 湖山駅
B 因美線

普通

鳥取駅 – 津ノ井駅

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]