津和野駅 – Wikipedia
津和野駅(つわのえき)は、島根県鹿足郡津和野町後田にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山口線の駅である。
「山陰の小京都」と称される観光の町、津和野の玄関口の駅で、蒸気機関車C57 1およびD51 200が牽引する快速「SLやまぐち号」の終着駅である。
- 1922年(大正11年)8月5日 – 国有鉄道津和野線が徳佐駅から延伸し、その終着として開業[1]。三田尻機関庫津和野駐泊所を開設
- 1923年(大正12年)3月28日 – 三田尻機関庫津和野駐泊所が三田尻機関庫津和野分庫に昇格[2]。
- 1923年(大正12年)4月1日 – 津和野線が石見益田駅(現・益田駅)まで延伸し山口線となり、同線の途中駅となる[1]。
- 1928年(昭和3年) – 三田尻機関庫津和野機関分庫が津和野機関庫に昇格。
- 1936年(昭和11年)9月1日 – 津和野機関区に名称変更。
- 1955年(昭和30年)1月10日 – 津和野町(第2次)成立に伴い、所在地表示が島根県鹿足郡津和野町後田になる。
- 1960年(昭和35年)3月20日 – 統廃合により山口線管理所津和野支所が発足。
- 1965年(昭和40年)3月1日 – 山口線管理所津和野支所を山口線管理所に組織変更。
- 1974年(昭和49年)1月16日 – 山口線管理所を廃止し、同所は小郡機関区津和野支区に格下げ。
- 1977年(昭和52年)3月3日 – 現在の2代目駅舎が竣工[3]。
- 1984年(昭和59年)1月1日 – 貨物扱い廃止。
- 1986年(昭和61年) – 小郡機関区津和野支区を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 – 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)が継承[4]。
- 2005年(平成17年)9月25日 – 津和野町(第3次)成立に伴い、所在地表示が現行のものになる。
- 2013年(平成25年)
- 7月28日 – 豪雨災害により山口線が被災し、津和野駅を含む一時全線が運休。(以降8月5日までに地福駅 – 新山口駅間については運行再開。)
- 11月16日 – 益田駅 – 津和野駅間の運行再開。およそ4か月ぶりに列車が津和野駅に乗り入れるようになる。中国ジェイアールバスにより、新山口駅 – 津和野駅間でノンストップつわの号の運行が開始した。
- 2014年(平成26年)8月23日 – 津和野駅 – 地福駅間が運行再開し、山口線全線運転再開。ノンストップつわの号の運行が終了した[5]。
- 2021年(令和3年)
島式1面2線のホームを持ち、交換設備を有する地上駅。駅舎は上り線東側にあり、そこから跨線橋がホームの益田寄りに繋がっている。
構内には蒸気機関車用の転車台や、静態保存されているD51 194がある。また、留置線も何本か設けられている。
のりば[編集]
1番線は2番線の駅舎寄りに隣接した線路であるが、乗降設備は設けられておらず、列車の留置などで使われている。「SLやまぐち号」は一旦この留置線に客車を留置した後に機関車のみ方向転換のために転車台へ向かう。また、2番線・3番線とも片方向の入線・出発しか対応しておらず、ホームでの列車の折り返しはできない。当駅止まりの列車は留置線に入る形となる。
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改札口(2017年5月)
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2番線より見た1番線(2017年5月)
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2・3番線(2017年5月)
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観光用駅名標(2017年5月)
「くぼた」という業者が調製しており、かしわめし弁当が有名[7]。「くぼた」は駅構内の売店や食堂、コインロッカーを営業していたが2021年5月末日までに営業を終了し、駅弁販売については6月からは予約販売となる。主な駅弁は下記の通り[8]。
ただし、JTB時刻表 2022年3月号には津和野駅の駅弁の掲載は無い。
利用状況[編集]
1日平均の乗車人員は190人である(2019年度)[9]。2004年度は411人、1994年度は596人、1984年度は873人だった。
近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1999 | 508 |
2000 | 503 |
2001 | 501 |
2002 | 498 |
2003 | 468 |
2004 | 411 |
2005 | 360 |
2006 | 337 |
2007 | 309 |
2008 | 307 |
2009 | 276 |
2010 | 252 |
2011 | 255 |
2012 | 231 |
2013 | 179 |
2014 | 197 |
2015 | 233 |
2016 | 228 |
2017 | 226 |
2018 | 196 |
2019 | 190 |
旧・津和野町の中心部に立地しており周辺には観光名所や観光客向け店舗・宿泊施設などが多い。駅前を島根県道13号萩津和野線が通り、駅の東側約200mの場所を津和野川が山口線に並行して流れ、その川向こうを国道9号が並行する。
バスのりば[編集]
路線バス[編集]
高速バス[編集]
快速「SLやまぐち号」の終着駅であるほか、特急「スーパーおき」もこの駅に停車する。いずれも隣の停車駅については各列車記事を参照のこと。
- 西日本旅客鉄道
- ■山口線
- 船平山駅 – 津和野駅 – 青野山駅
位置情報[編集]
参考文献[編集]
- 曽根悟(監修)「山口線・美祢線・宇部線・小野田線・岩徳線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第7号、朝日新聞出版、2009年8月23日。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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