西広島駅 – Wikipedia

西広島駅(にしひろしまえき)は、広島県広島市西区己斐(こい)本町一丁目にある西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線の駅。駅番号はJR-R04

尚、戦前の高速鉄道敷設計画である通称「弾丸列車」計画では当駅を「新広島駅」として敷設する予定だったが、実現することはなかった。

単式・島式の複合型2面3線のホームを持つ地上駅。駅舎は単式の1番ホーム側にあり、島式の2・3番ホームへは跨線橋で連絡している。

南口改札上にはLED式の発車案内が設置されている。ICOCA利用可能駅(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)で、北口に導入された自動改札機は、簡易型が導入されている。JRの特定都区市内制度における「広島市内」の駅である。また、駅スタンプが設置されている。

JR西日本中国交通サービスによる業務委託駅で、みどりの券売機プラスが設置されている。委託化以前は管理駅[13]であった。

のりば[編集]

のりば 路線 方向 行先
1 R 山陽本線 下り 宮島口・岩国方面
2 (予備ホーム)
3 R 山陽本線 上り 広島・呉・三原方面

下り本線は1番のりば、上り本線は3番のりば。上下共用の待避線(中線)である2番のりばには定期旅客列車の停車はない。

駅構内設備[編集]

駅前に広島電鉄本線・宮島線の広電西広島駅がある。

バス路線[編集]

広電バスの市内線とボン・バスは駅前ロータリーに発着する。広電バスの郊外線とボン・バスの高須台線は宮島街道上の乗り場に発着する。広島バスは下りは宮島街道のりばにしか停車せず、上りは両方ののりばに停車する。

駅前ロータリー
宮島街道のりば

下り方面

  • 広電バス52号線(郊外線)…美鈴が丘・山田団地・井口台パークタウン・藤の木団地行き
  • 広島バス25号線(井口線)…庚午・アルパーク・井口車庫行き
  • ボン・バス高須台線…高須台・学院東門前・共立ハイツ行き

上り方面

  • 広島バス25号線(井口線)…平和記念公園 / 己斐橋経由広島駅行き
  • ボン・バス…紙屋町・八丁堀行き
  • 広電バス52号線(郊外線)…広島バスセンター・広島駅行き 

利用状況[編集]

以下の情報は、広島市統計書及び広島市勢要覧に基づいたデータである。なお、当駅と横川駅の間は最混雑区間である。

年度 1日平均
乗車人員
1日平均
降車人員
1947年(昭和22年) 3,473
1948年(昭和23年) 3,525
1949年(昭和24年) 2,819
1950年(昭和25年) 2,527
1951年(昭和26年) 2,357 2,415
年度 1日平均
乗車人員
年度毎
乗客数
年度毎
降車数
年度毎
発送貨物(t)
年度毎
到着貨物(t)
1952年(昭和27年) 2,314.6 844,815
1953年(昭和28年) 2,217.5 809,383
1954年(昭和29年) 2,195.5 801,366
1955年(昭和30年) 2,201.9 805,884
1956年(昭和31年) 2,411.0 880,021
1957年(昭和32年) 2,450.9 894,566 69,110 157,912
1958年(昭和33年) 2,516.2 918,414 922,979 66,275 156,218
1959年(昭和34年) 2,549.8 933,216 930,804 66,229 159,593
1960年(昭和35年) 2,618.8 955,850 1,000,397 61,891 165,060
1961年(昭和36年) 2,658.8 970,463 1,001,264 67,039 169,689
1962年(昭和37年) 2,582.7 942,680 983,251 62,898 166,224

以上の1日平均乗車人員は年度毎乗客数を365(閏年が関係する1955・1959年は366)で割った値を、小数点第二位で四捨五入。小数点一位の値にした物である。

年度 1日平均
乗車人員
年度毎
総数
定期券
総数
普通券
総数
年度毎
発送貨物(t)
年度毎
到着貨物(t)
1963年(昭和38年) 2,667.9 1,952,919 1,419,574 533,345
1964年(昭和39年) 2,730.4 1,993,228 1,442,348 550,880 52,444 158,719
1965年(昭和40年) 3,000.5 2,190,372 1,561,138 629,234 39,277 148,908
1966年(昭和41年) 2,962.4 2,162,565 1,545,138 617,427 35,273 130,067
1967年(昭和42年) 3,166.9 2,318,138 1,661,680 656,458 43,508 130,716
1968年(昭和43年) 3,147.1 2,297,398 1,565,800 731,598
1969年(昭和44年) 3,092.4 2,257,429 1,538,372 719,057
1970年(昭和45年) 3,294.9 2,405,277 1,575,794 829,483
1971年(昭和46年) 3,693.8 2,703,860 1,723,014 980,846
1972年(昭和47年) 3,988.3 2,911,423 1,712,050 1,199,373
1973年(昭和48年) 4,354.2 3,178,594 1,734,230 1,444,364
1974年(昭和49年) 4,690.3 3,423,947 1,919,320 1,504,627
1975年(昭和50年) 5,300.8 3,880,222 2,157,672 1,722,550
1976年(昭和51年) 5,910.1 4,314,341 2,445,858 1,868,483
1977年(昭和52年) 6,043.9 4,412,024 2,491,094 1,920,930
1978年(昭和53年) 6,530.6 4,767,357 2,869,614 1,897,743

以上の1日平均乗車人員は乗車数と降車数が同じであると仮定し、年度毎総数を365(閏年が関係する1963・1967・1971・1975年は366)で割った後で、さらに2で割った値を、小数点第二位で四捨五入。小数点一位の値にした物である。

年度 1日平均
乗車人員
1979年(昭和54年) 6,855
1980年(昭和55年) 7,063
1981年(昭和56年) 6,938
1982年(昭和57年) 6,847
1983年(昭和58年) 7,089
1984年(昭和59年) 7,835
1985年(昭和60年) 6,800
1986年(昭和61年) 6,981
1987年(昭和62年) 9,137
1988年(昭和63年) 10,530
1989年(平成元年) 9,401
1990年(平成02年) 9,909
1991年(平成03年) 10,288
1992年(平成04年) 10,621
1993年(平成05年) 10,696
1994年(平成06年) 10,499
1995年(平成07年) 10,490
1996年(平成08年) 10,431
1997年(平成09年) 10,114
1998年(平成10年) 9,934
1999年(平成11年) 9,859
2000年(平成12年) 9,837
2001年(平成13年) 9,684
2002年(平成14年) 9,649
2003年(平成15年) 9,424
2004年(平成16年) 9,304
2005年(平成17年) 9,326
2006年(平成18年) 9,205
2007年(平成19年) 9,311
2008年(平成20年) 9,367
2009年(平成21年) 9,193
2010年(平成22年) 9,159
2011年(平成23年) 9,114
2012年(平成24年) 9,100
2013年(平成25年) 9,212
2014年(平成26年) 8,930
2015年(平成27年) 9,232
2016年(平成28年) 9,353
2017年(平成29年) 9,389
2018年(平成30年) 9,326
2019年(令和元年) 9,339
乗車数グラフ

ズッコケ三人組との関係[編集]

ズッコケ三人組の像。

児童文学シリーズ『ズッコケ三人組』の原作者の那須正幹氏は己斐の出身。同作は西広島駅周辺を舞台とし、特に西広島駅は作中に登場する「花山駅」のモデルであるとされている。その縁で2009年(平成21年)4月には主人公であるズッコケ三人組の像が駅前に設置され、除幕式に那須氏も出席した。ズッコケ三人組の像は駅改良工事に伴い、現在は北口に設置されている。

西日本旅客鉄道(JR西日本)
R 山陽本線
快速「シティライナー」(土休日のみ運転)
通過
快速「通勤ライナー」(平日朝上りのみ運転)・普通
横川駅 (JR-R03) – 西広島駅 (JR-R04) – 新井口駅 (JR-R05)
  • 新井口駅との間にJR古江駅(仮称)を建設する構想がある[14]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b “西広島駅自由通路・橋上駅舎及び店舗の開業について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2021年11月19日), https://www.westjr.co.jp/press/article/items/211119_04_nishihiroshima.pdf 2021年11月19日閲覧。 
  2. ^ 『二重被爆』稲塚秀孝、合同出版 ISBN 978-4-7726-1086-5
  3. ^ 営業所, ジェイアール西日本広島メンテック, オリジナルの2015-11-20時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20151120125918/http://j-h-maintec.co.jp/office/ 
  4. ^ 営業所, ジェイアール西日本広島メンテック, オリジナルの2016-04-08時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20160408122454/http://j-h-maintec.co.jp/office/ 
  5. ^ 営業所, ジェイアール西日本広島メンテック, オリジナルの2016-10-25時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20161025192128/http://j-h-maintec.co.jp/office/ 
  6. ^ 営業所一覧, JR西日本広島メンテック, オリジナルの2019年4月13日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20190413154820/https://j-h-maintec.co.jp/office/ 
  7. ^ “西広島駅整備 安全を祈願”. 中国新聞 (中国新聞社): p. 25(広島都市圏). (2020年2月1日) 
  8. ^ “西広島駅南口仮駅舎のオープンについて” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2020年3月6日), オリジナルの2020年12月26日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20201226130643/https://www.westjr.co.jp/life/region/pdf/hiroshima/20200306.pdf 2020年12月26日閲覧。 
  9. ^ “西広島に仮駅舎 あすから2年間 コンビニ移転”. 中国新聞 (中国新聞社): p. 23(広島都市圏). (2020年3月28日) 
  10. ^ 事業所・営業所”. JR西日本広島メンテック. 2020年10月14日閲覧。
  11. ^ a b 西広島駅|駅情報:JRおでかけネット” (日本語). 西日本旅客鉄道. 2021年11月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月26日閲覧。
  12. ^ a b 西広島駅自由通路等の整備について – 広島市
  13. ^ 「JR桜だより」の掲出について~JRでお花見にいこう~, 西日本旅客鉄道 広島支社), (2016-03-04), https://www.westjr.co.jp/life/region/pdf/hiroshima/20160304_4.pdf 2021年11月28日閲覧。 
  14. ^ JR、広島圏に3つの新駅構想, 中国新聞, (2006-01-04), オリジナルの2006-01-10時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20060110043417/http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200601040053.html 

参考書籍[編集]

  • 各 広島市統計書
  • 各 広島市勢要覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]