ComicStudio – Wikipedia
ComicStudio(コミックスタジオ)は、株式会社セルシスの漫画原稿制作ソフトで同社の登録商標。略称はコミスタ。
ネーム、ペン入れ、スクリーントーン貼り、セリフやふきだしの入力など、漫画制作の工程をすべてデジタル環境で再現できるのが特徴。フォントやスクリーントーンなどのプラグインも豊富にある。ペンタブレットを使って作業を進めることが多い。
「ComicStudio Ver.3.0 EX」では、ジャギーから元のイメージを再構築し、ラスター画像の解像度を高める「SHD(スーパー・ハイデンシティ)テクノロジー」、写真や画像データを線画とトーンに自動変換する「2DLTレンダリング機能」、3Dのモデリングデータを読み込み、線画とトーンに自動変換する「3DLTレンダリング機能」などがある。第19回デジタルコンテンツグランプリ経済産業大臣賞受賞。
バージョン1からバージョン3までは立て続けにバージョンアップが図られ、幾度か大胆な機能強化や仕様変更がおこなわれた。2007年には初のユーザーによるクローズドベータテストを行い、9月28日にWindows版バージョン4を発売。Macintosh版は2008年9月26日の発売であった。
また2005年12月には、ComicStudio 3.0が北米でManga Studioの名で発売された(販売元はイーフロンティアのアメリカ法人)。2012年までに、北米やヨーロッパ、オセアニアにおいて、18万ライセンスが出荷された[2]。
2012年5月31日にはComicStudioとIllustStudioの後継ソフトCLIP STUDIO PAINT PROが発売され、12月20日には漫画向けの機能を強化した上位グレード版のCLIP STUDIO PAINT EXも発売された。日本国外では北米とヨーロッパにおいて、2012年12月6日にManga Studio 5やManga Studio EX 5として発売された。
ComicStudioの販売は2015年6月30日に終了した。サポートは販売終了以降も当面継続される(販売終了後にリリースするOSへは動作確認のみで、不具合発生時のアップデートはされない)[3]。
製品の種類[編集]
- ComicStudio EX ハイエンドモデル。ComicStudioシリーズに搭載されている機能が、原則全て利用できる。
- ComicStudio PRO スタンダードモデル。プロユースにも対応すべく大半の機能をカバーしているが、EXと比べて一部の機能が制限されている。
- ComicStudio DEBUT エントリーモデル。デジタル漫画初心者向け。必要最小限の機能を備えた廉価版モデル。
- ComicStudio Aqua Ver.1.0シリーズ対応モデル(販売終了)。
- ComicStudio On-de-Manga 印刷・製本対応モデル(販売終了)。
- ComicStudio Mini タブレットバンドルモデルで、単体では販売されていない。
- 機能的には「DEBUT」と「PRO」の中間に相当するグレードであり、基本性能は「PRO」に近いがトーン素材データや保存形式、入出力・ネットワークその他の機能が大幅に制限されており、印刷に至っては透かしが入り通常の印刷すらできない。即ち「Mini」はJPEG形式によるWebコミックに用途を限定したソフトであり、紙媒体仕様においては体験版扱いであると考えることができる(JPEG画像にして印刷することもできるが、解像度が粗いため印刷には向いていない)。
- なお、本製品から「PRO」、「EX」へのバージョンアップも可能であるが、バンドル版によるサービス品としての販売を前提としているため差額は「DEBUT」からのそれより僅かに高く設定されている。
リリース履歴[編集]
ComicStudioを使用している漫画家(五十音順)[編集]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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