電子商店街 – Wikipedia

電子商店街(でんししょうてんがい)は、インターネット上において、実際の商店街のように複数の商店による商材情報を一つのサイトにまとめて、様々な商品やサービスの販売機会を提供するウェブサイトのこと。日本語においては「ネット商店街」、「ECショッピングモール」、「オンライン・ショッピングモール」、「オンライン・マーケットプレイス」などさまざまな呼称がある。 電子商店街の運営事業者は、商店街の運営に特化した事業者と、自ら商店運営を行ないながら商店街の運営を行なう事業者がある[1]。 電子商店街では一般に、売買取引や支払回収は運営事業者が仲介し、物流配送と接続するフルフィルメント業務を小売店や卸売業の替わりに行ない手数料を徴収する。運営事業者は個々の取引を行なった消費者を登録させることにより、他の商品の販売に結び付ける機能を果たす。一般的に、電子商店街は様々な商品・サービスを取り扱うことが多く、そのため小売事業者単独のECサイトに比べ品揃えが幅広い[2]。2014年頃からはアメリカでも急速に拡大している[3]。消費者向けの幅広いカテゴリーを持つ電子商店街や、専門カテゴリーに特化した電子商店街がある。電子商店街サービスを利用する「商店主」は、個人から大手小売業、製造業まで様々である。また、消費者向けではなく、幅広い事務用品、部品、工具類などを取り扱う業務用や製造業向けの電子商店街も拡大している。現在では国境を越えて電子商取引を行なう前提の越境ECによる電子商店街もある。 関連項目[編集] ^ オンラインモール(e-words) [1] ^ Determining where to sell online November 7, 2008 ^ Why online marketplaces

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ずんだ – Wikipedia

ずんだは、枝豆(未成熟な大豆)またはそら豆をすりつぶして作る緑色のペーストのこと。「づんだ」「じんだ」「じんだん」「ヌタ」とも呼ばれる(以下、「ずんだ」を用いる)。北東北南部の秋田県・横手盆地や岩手県南部、南東北の宮城県・山形県・福島県、および、北関東の栃木県北西部において郷土料理に用いられる。 甘味のずんだ餅、あるいは、塩味の和え物として利用するのが伝統的である。近年、さまざまなずんだ料理や新製品の開発が進み、甘味のものはずんだスイーツと括られるようになってきた。さらに、塩味のスナック菓子や料理にも使われ、ひとつの料理のジャンルと化して来ている。 うぐいす餡と似ているが上述のようにずんだが原料に枝豆を使うのに対して、うぐいす餡は青エンドウ(グリーンピース)を使う点で異なる。 ずんだの元となる青ばた豆は夏に収穫されるため、ずんだは季節料理、特にずんだ餅はお盆のお供えとして認識されている面もある。その鮮やかな緑色は、ずんだを食する地域では風物詩でもある。例えば、仙台においてずんだ餅を販売する店は仙台七夕あたりからお盆までが繁忙期であり、年間のずんだ餅販売数の約半分をこの時期に売り上げる店もある。季節外れのずんだには大豆を使用し着色料を加えたものもあった。 1989年(平成元年)に(株)黄金食品が郵便局のふるさと小包による「冷凍ずんだ餅」の通販を開始以降、同業他社でも冷凍食品の枝豆を用いたずんだが年間を通して作ることが出来るようになっている。業務用にずんだ餡や枝豆ペーストがすでに開発されていたが、2008年(平成20年)になり、お湯を注ぐとずんだ餡に戻る粉末が山形県で開発され[1]、さらに、真空条件下で枝豆のペーストやジャムを生産する技術が宮城県で開発される[2]など、これら画期的な技術開発によりずんだ業界に変革がもたらされると期待されている。 近年、あずき餡や抹茶粉末と同様に、和菓子に限らず洋菓子にもずんだを用いる試みが行われており、ずんだスイーツと呼ばれるジャンルが形成されてきている。他方、塩味のずんだ料理の開発も進んでいる。さらに仙台市では、ずんだ餡に黒豆と竹炭を加え、もちにも黒米を加えて作られた黒色のずんだ餅が開発され、「ずんだは緑色」との既成概念を崩す試みがなされている[3]。これは、ずんだ独特の青臭さを苦手とする人にも、ずんだを食してもらうための試みでもある[4]。 一方、山形県・庄内地方の「だだちゃ豆」や宮城県の「仙台ちゃ豆」など、特産の枝豆をずんだに用いて、製品の差別化を狙う動きも見られる[5]。 ずんだが食される地域にはずんだを看板メニューにした餅店や和菓子店などがあり、土産品としての商品開発も活発である。2015年(平成27年)12月4日には、JR仙台駅にずんだを販売する専門店を集めた「ずんだ小径」が開設された[6]。ずんだのイベントとして、宮城県角田市・角田駅前広場で10月上旬頃に開催される「角田ずんだまつり」が2003年(平成15年)から開催されている。 名称・語源[編集] 名称の分布[編集] 地域によっては複数の呼称が存在するが、概ね以下のように名称が分布している。 最近では、旧仙台藩領域での呼称「ずんだ」が仙台経済圏での訴求力によりデファクトスタンダード化し、旧仙台藩領域以外でも枝豆ペーストを利用したものは「ずんだ」と呼ばれる傾向が見られる。 語源・発祥[編集] 「ずんだ」「じんだ」の語源として、以下のような説がある。 茹でた枝豆はそのまますれるほど柔らかくないため、まず初めにすりこぎで叩いたり押たりして潰す作業が必要であり、それが「豆を打つ」と解釈されて『豆打』(ずだ≒打豆:平安時代までは闘草をくさあわせと読むように、原文の字順とは逆に下から上へ返って読む返読が一般的であった)となり、「豆ん打」に転訛したとする説。 「伊達政宗が、出陣の際に『陣太刀』で枝豆を砕いて食した」とのエピソードに由来するとする説。『陣太刀』(じんたち)は、東北方言では「じんだづ」「ずんだづ」などと発音されるが、これが「じんだ」または「ずんだ」に転訛した。 甚太(じんた)という百姓が伊達政宗へ献上するために考えた餅が政宗に気に入られ「じんた餅」と言われたという説。 古くはぬか味噌または五斗味噌[† 1]のことを「糂汰(じんだ)」と言った[† 2]が、枝豆をすりつぶした当料理にも名称を拡大適用したとする説。

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記号 – Wikipedia

記号(きごう、英語: Sign)とは、情報伝達や思考・感情・芸術などの精神行為の働きを助ける媒体のことである。狭義には、文字やマーク、絵など、意味を付された図形を指すが、広義には表現物、ファッションや様々な行為(およびその結果など)までをも含む。 記号それ自体は、紙の上のインクや造形された物体、空気の振動などでしかないが、人間がこれらを何らかの意味と結び付けることにより、記号として成立する。そして記号は、他の記号と共にまとまった集合体となったり、あるいは相互に作用し合ったりして、何かを指し示す。 19世紀後半から20世紀にかけて、人類は、科学や技術、政治・経済、思想などの面で大きな飛躍を遂げたが、その中で記号の使用は重要な役割を果たした。とりわけ自然科学においては、自然現象を記号化し操作できるようにすることが、新たな認識を深めることにつながった。 これにより、あらゆる認識は記号によってのみ実現するとまで言われた。今日に通じる記号論も同時期に研究が始まった。記号論は言語学の中から出てきたものであるが、単に言語における記号の働きを研究しただけでなく、記号(なお、記号論や記号学でいう「記号」は sign でも symbol でもなく、semiosis である)が人類にもたらす諸作用をも研究対象としていき、哲学における大きな柱の一つとなった。 図像・アニメ・漫画などでの記号[編集] 同一の主題を元に類似した作品が多数作成された宗教画などでは、約束事に従って書き込まれたアトリビュートによって作品を読み解く。図像学や図像解釈学は伝統化された絵画や図像の中から記号を読み解く学問である[1]。 アニメや漫画などの評論では登場人物の象徴的なものを記号と呼ぶことがある。また、作品が違ってもキャラクターデザインが似たり寄ったりになる状況を「記号化が進んだ」と言うことがある。1980年代の現代思想ブームの影響を受けた評論家が使うことが多い(大塚英志、岡田斗司夫など)。またアニメ監督や作品などでもこの言葉は使われるようになってきている(谷口悟朗など)。 記号論における記号[編集] 記号論における記号 (semiosis) とは、記号そのものではなく、記号を解釈する人に意味を教えることができるものをいい、所記 (signified) と能記 (signifier)

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(有) 椎名百貨店 – Wikipedia

『(有) 椎名百貨店』(ゆうげんがいしゃ しいなひゃっかてん)は、『週刊少年サンデー増刊号』(小学館)に1990年4月号から1991年5月号にかけて全14話に渡って毎月連載された椎名高志の漫画作品である。 本稿では、単行本化に際して併録された作品についても併せてここで扱う。 毎回、ジャンルの異なる読切作品を掲載する連載形式を採っており、この中の一編である「極楽亡者」(第12話)から『週刊少年サンデー』本誌に連載された『GS美神 極楽大作戦!!』が派生した。 また、『(有) 椎名百貨店』は、椎名高志により小学館から刊行された単行本のタイトルでもあるが、この場合、連載作品としての『(有) 椎名百貨店』の内11話分に、同タイトル以外で発表された作品(下記、併録作品参照)も加えて収録されている。またその登場人物を『GS美神』にゲスト出演させたりもしている。 短編集は、『(有) 椎名百貨店 (超) GSホームズ 極楽大作戦!!』・『(有) 椎名大百貨店』へと続いている。 連載された作品[編集] 『週刊少年サンデー増刊号』に掲載された作品は以下の通り。★は単行本未収録作品。「極楽亡者」のみ、『GS美神 極楽大作戦!!』の単行本に収録。 一覧 ポケットナイト(1990年4月号掲載)

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オワイン・グウィネズ – Wikipedia

オワイン・グウィネズ オワイン・グウィネズ(Owain Gwynedd, 1100年以前 – 1170年11月28日)は、ウェールズのグゥイネッズの王(在位:1137年 – 1170年)で、ウェールズ公(羅: Princeps Walliae、ウェールズ語: Tywysog Cymru)を称した。オワイン・アプ・グリフィズ(Owain ap Gruffydd)とも言うが、彼の名前Owain(英語ではOwenと綴る)は日本語ではオーワイン、オエイン、オウェン、オワインなどと表記されることもある。大サウェリンと呼ばれるサウェリン・アプ・ヨルウェルスの祖父で、サウェリンの覇権の基礎を築いた人物として評価されている。 オワインの父、グリフィズ・アプ・カナンはグゥイネッズ(ウェールズ北部、スノードン山を中心とする地方)の強力かつ長命な支配者で、アングルシー島を根拠地に62年の長きに渡る治世を通じてウェールズに大きな影響力をふるった。オワインは兄弟とともに父を助け、1120年頃から盛んになるグゥイネッズの勢力拡大に活躍した。1135年に彼らはイングランドと戦って勝利を収めている。 1132年に長兄のカドゥアソン(英語版)が死ぬと、オワインは兄弟間の第一人者となった。1137年に父グリフィズが死去すると、既に40歳ほどのオワインはグゥイネッズを兄弟と分け合って継承するが、次第に兄弟を圧倒し、1143年からはウェールズ北部のほとんどと南部の主要な拠点を領有するに至った。イングランドでヘンリー2世が即位すると、オワインはイングランド王の宗主権を受け入れ、1163年には王への忠誠の誓いと引き換えにウェールズの統治者として承認された。しかし、ウェールズの教会に対するカンタベリー大司教の権威は拒否し、1165年のウェールズ蜂起にあたっては王の所有する城を攻撃してさえいる。 オワインは1170年11月に死去した。彼の死により、息子たちの間で内戦が勃発し、グゥイネッズはオワイン時代の繁栄を失ってしまった。グゥイネッズの更なる覇権はオワインの孫、大サウェリンの登場を待たねばならない。 関連項目[編集]

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アプト式 – Wikipedia

この項目では、ラック式鉄道の一形式であるアプト式について説明しています。ラック式鉄道全般については「ラック式鉄道」をご覧ください。 アプト式のラックレールとピニオン 3枚ラックの大井川鐵道井川線のラックレール アプト式(Abt system)とはラック式鉄道の方式の一つで、2~3枚のラックレールを歯形をずらして設置したものを指す[1]。このアプト式ラックレール走行用の機関車をアプト式機関車という[2]。 カール・ローマン・アプトが1882年に特許を取得した方式で、「アプト式」の名称は開発者の名前にちなむ。「Abt」のドイツ語発声に近い片仮名であるが、日本では過去にアブトと表記されたこともあった[3]。 日本の営業用路線ではこの方式によるラック式鉄道しか存在しなかったため、ラック式鉄道そのものを「アプト式」と誤解して呼ぶことがあるが、ラック式鉄道にはアプト式の他にマーシュ、リッゲンバッハ、シュトループ、ロヒャー、フォン・ロールの各方式があり(いずれも現存している)、その中で一番よく使用されている(約80%)のがアプト式である[1]。 アプト式ラックレール[編集] 前述のように「アプト式」とは、2枚または3枚のラックレール(Rack-rail)およびピニオンギア(Pinion-gear)を位相をずらして設置する方式で、複数の歯の位相をずらすことにより駆動力の円滑化および歯の長寿命化を図るとともに、常にピニオンのいずれかの歯がラックレールと深く噛み合っていることによりラックレールの歯が1列だけの方式より安全性の向上が図られ、これ以前にあったリッゲンバッハ式などのはしご状ラックレールより低コストというメリットがある[4]。 登山鉄道はもとより亜幹線鉄道にも世界各地で広く採用され、特にスイスを中心とした欧州の鉄道に多く存在している。日本では、信越本線の碓氷峠では3組のラックピニオンを120度ずらして使用していた。大井川鐵道井川線も3組のラックピニオンを使用している。2組のラックピニオンを180度ずらして使用している例としては、スイスの氷河急行で有名なマッターホルン・ゴッタルド鉄道や蒸気機関車で有名なブリエンツ・ロートホルン鉄道などがある。 日本の鉄道では以下の路線・区間で採用されている。 碓氷峠はラックレールの位置が左右のレールより高く、大井川鐵道井川線は低いという相違がある。このため碓氷峠はキハ58系など一部の車両が通過できず、逆に大井川鐵道井川線は通過車両に制約がないものの分岐器がピニオンを避けるために特殊な構造となっている。 なお信越本線横川 – 軽井沢間が廃線になった後、碓氷峠鉄道文化むらが開設され鉄道資料館などでアプト式鉄道の展示を行っている。 日本のアプト方式ラック式鉄道車両[編集] 日本国有鉄道 大井川鐵道 ^ a

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ノースブリッジ – Wikipedia

ノースブリッジの一例 ノースブリッジ (Northbridge) とは、PC/AT互換機のマザーボードにおいて、かつての2チップ構成のチップセットのうち、CPUに接続される方のチップを言う。ブロック図では上方に位置しており、ブロック図を地図に見立てた場合に北に該当することと、バス間のデータ橋渡しを担う部品であることからこう呼ばれた。 もう一方のチップであるサウスブリッジとは初期を除き専用の回路[1]で結ばれ、システム内の比較的広い帯域幅を持つバスや入出力ポートを担当した(対して比較的狭い帯域幅を持つバスやポートとのデータ橋渡しはサウスブリッジの担当)。 特定範囲のCPU専用品である。適合するサウスブリッジも特定範囲の製品(チップ)である。 CPUフロントサイドバス、メインメモリバス、AGP、PCI Express x16バスなどとのインタフェース回路が入っていた。 グラフィックス機能を統合したもの(Integrated Graphics Processor)も存在した。 AMDのAthlon 64/Opteron/AMD FX/AMD Phenom II/Athlon IIでは、CPUがメモリインタフェースを持つため、それらのためのノースブリッジにはメモリインターフェースは含まれていない。 Macintoshや組み込み向け製品では、ノースブリッジにあたるチップをシステムコントローラ(System Controller)と呼ぶことが多かった。

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