オリノコワニ – Wikipedia

オリノコワニ (Crocodylus intermedius) は、爬虫綱ワニ目クロコダイル科クロコダイル属に分類されるワニ。

コロンビア、ベネズエラのオリノコ川水系[1]

最大全長6.7メートルと、確実な記録があるワニ目の現生種では最大種[3]。口吻は細長いが、基部はやや幅広く先端にかけて細くなる[3]。口吻基部の背面は、瘤状に隆起しない[3]。背面に並ぶ大型鱗(背鱗板)は4 – 6列で、比較的規則的に並ぶ[3]。背鱗板は隆起が発達し(外側の鱗板でより顕著)、三角形の突起状になる[3]。体色は黄褐色で、褐色がかった黒い帯模様が入る[3]

甲殻類、魚類、鳥類、哺乳類などを食べる[3]

20 – 70個の卵を産む[3]

人間との関係[編集]

20世紀初頭から半ばにかけての皮革用の乱獲により、生息数が激減した[1]。近年でも、卵も含めた食用の密猟が報告されている[1]。1975年のワシントン条約発効時から、ワシントン条約附属書Iに掲載されている[2]。生息地では、法的に保護の対象とされている[1]

  1. ^ a b c d e f g Balaguera-Reina, S.A., Espinosa-Blanco, A., Antelo, R., Morales-Betancourt, M. & Seijas, A. 2018. Crocodylus intermedius (errata version published in 2020). The IUCN Red List of Threatened Species 2018: e.T5661A181089024. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2018-1.RLTS.T5661A181089024.en. Downloaded on 06 March 2021.
  2. ^ a b UNEP (2021). Crocodylus intermedius. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. [Accessed 06/03/2021]
  3. ^ a b c d e f g h i j 青木良輔 「オリノコワニ」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ2 アマゾン』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2001年、167頁。

関連項目[編集]