広島貨物ターミナル駅 – Wikipedia

広島貨物ターミナル駅
Hiroshima Freight Terminal 20120716-1.JPG

駅入口(2012年7月)

ひろしまかもつターミナル
Hiroshima Kamotsu Terminal
所在地 広島市南区東駅町

北緯34度23分32.7秒 東経132度29分21.0秒 / 北緯34.392417度 東経132.489167度 / 34.392417; 132.489167座標: 北緯34度23分32.7秒 東経132度29分21.0秒 / 北緯34.392417度 東経132.489167度 / 34.392417; 132.489167

所属事業者 日本貨物鉄道(JR貨物)
電報略号 ヒソ
駅構造 地上駅
開業年月日 1969年(昭和44年)3月1日*
乗入路線 2 路線
所属路線 山陽本線
キロ程 303.1 km(神戸起点)
天神川 (0.7 km)
(1.6 km) 広島
所属路線 芸備線**
キロ程 157.5 km(備中神代起点)
新見から163.9 km
矢賀 (0.6 km)

(1.6 km) 広島

備考 貨物専用駅
* 1995年(平成7年)12月22日に移転し、東広島駅より改称。
** 書類上は乗り入れているが、芸備線からの出入りはできない。また、JR貨物は芸備線での貨物営業を行っていない。
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貨物車両搬入口 2012年7月

広島貨物ターミナル駅(ひろしまかもつターミナルえき)は、広島県広島市南区東駅町にある日本貨物鉄道(JR貨物)山陽本線の貨物駅である。書類上は芸備線も乗り入れていることになっているが、現在は芸備線から当駅への出入りはできず、運行時刻表にも当駅の欄はない(つまり全列車が通過する)ため、単なる山陽本線との分岐点という扱いになっている。

西日本旅客鉄道(JR西日本)の広島運転所や天神川駅に隣接している。南区内にマツダの工場があるため、発着貨物に自動車部品の割合が多い。

  • 1969年(昭和44年)3月1日 – 広島駅の貨物取扱業務を移管する形で広島駅東側(山陽本線下り線 南側)に(貨)東広島駅[1]として開業。
  • 1984年(昭和59年)2月1日 – 広島操車場(広島駅東側:山陽本線 上下線間)が機能停止。
  • 1986年(昭和61年)10月1日 – 宇品四者協定線(旧国鉄宇品線)が廃止。
  • 1986年(昭和61年)11月1日 – キリンビール広島工場専用線が廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 – 国鉄分割民営化により、JR貨物 東広島駅となる。
  • 1991年(平成3年)6月 – 旧広島操車場跡地への移転工事が着工。
  • 1995年(平成7年)12月22日 – 旧広島操車場跡地に移転完了、着発線荷役方式(E&S方式)を導入。同時に駅名をJR貨物 広島貨物ターミナル駅に改称。
    JR貨物 東広島駅跡地(通称:貨物ヤード跡地)は線路が撤去され、長らく遊休地になっていたが、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島を中心とした市街地再開発事業が進められ(球場は2007年〈平成19年〉着工、2009年〈平成21年〉開場)、併せて駅入口周辺が整備されている。

取扱貨物[編集]

  • 鉄道コンテナ貨物
    • 12フィート (ft) コンテナ、20 ft・30 ft大型コンテナ、20 ft海上コンテナ(重量20トンまで)を取り扱う。
  • 臨時車扱貨物
  • 産業廃棄物・特別産業廃棄物の取扱許可を得ている。
  • 瀬野駅から八本松駅までの間に断続的に続く急勾配(通称瀬野八)に対応するため、当駅から西条駅までの区間で、600 tを超える上り貨物列車すべてに補助機関車(EF67形・EF210形300番台)が連結される。

貨物列車[編集]

2013年3月16日現在[2]

高速貨物列車

下り列車(北九州貨物ターミナル駅方面行)は1日18本停車する。うち6本は当駅終着、7本は当駅始発、5本は停車列車である。行き先は、当駅始発列車が大竹駅・岩国駅・新南陽駅・宇部駅・下関駅。停車列車が、福岡貨物ターミナル駅・鹿児島貨物ターミナル駅である。

上り列車は(岡山貨物ターミナル駅方面行)は1日19本停車する。うち3本は当駅終着、3本は当駅始発、13本は停車列車である。行き先は、百済・名古屋・西浜松駅・沼津駅・東京・越谷・倉賀野駅・宇都宮・仙台・新潟・札幌のいずれかである。

  • 3面のコンテナホーム、着発線荷役方式(E&S方式)を採用する4本の着発荷役線、その他数本の側線を有する。
  • 乗務員基地である広島機関区や、営業窓口であるJR貨物広島営業所を併設する。
  • 当駅の前身である(貨)東広島駅 – 芸備線矢賀駅間から東に分岐し、キリンビール広島工場(1998年〈平成10年〉に閉鎖;跡地はキリンビアパーク広島・イオンモール広島府中)に至る専用線があり、有蓋貨車による製品出荷のほか、湊川駅(晩年は神戸港駅)から麦芽輸送の貨物列車が運行されていた。この専用線は1986年(昭和61年)に廃止・撤去された。
  • 広島駅 – 大須口駅 – (貨)東広島駅)はデルタ線を形成していた。1972年(昭和47年)の 旧国鉄宇品線の旅客扱い廃止後はこのデルタ線のうち、広島駅(0番線) – 大須口駅間の線路が撤去された。宇品線は(貨)東広島駅を起点とする貨物専用側線(宇品四者協定線)として運用されたが、1986年(昭和61年)に廃止された。
西日本旅客鉄道
山陽本線

海田市駅 – (向洋駅) – (天神川駅) – 広島貨物ターミナル駅 – 広島駅
  • 向洋駅と天神川駅は旅客線にしかプラットホームがなく、貨物線経由の列車の運行上では存在しない扱いとなっている。そのため、西条方面の実際の隣の施設は海田市駅となる。
芸備線(全列車通過)

矢賀駅 – (広島貨物ターミナル駅) – 広島駅
[脚注の使い方]
  1. ^ 山陽新幹線の東広島駅とは関係がない。なお、新幹線の東広島駅が開業したのは1988年(昭和63年)で、当駅が「広島貨物ターミナル」に改称したのは1995年(平成7年)であり、会社の違いはあるが「東広島駅」が7年間併存していた。
  2. ^ 貨物時刻表平成25年3月ダイヤ改正 68-76ページ 公益社団法人鉄道貨物協会

関連項目[編集]

  • 日本の鉄道駅一覧