セントラル・コースト & ニューカッスル・ライン – Wikipedia

セントラル・コースト & ニューカッスル・ライン(Central Coast & Newcastle Line)は、主にメイン・ノース線を通りセントラル駅からニューカッスル・インターチェンジ駅を結ぶ都市間列車(Intercity Train)の系統である。

州都シドニーから北方に進み、セントラルコーストを経て州第2位の都市ニューカッスルを結んでいる。日本における中距離電車にあたり、近郊列車(Sydney Train)も走るセントラル – ベローラ間では速達列車としての役割も担っている。

セントラル – ホーンズビー間について、セントラル駅からメイン・サバーバン線を通り、ストラスフィールド駅からメイン・ノース線に入ってホーンズビー駅に至るルートと、セントラル駅からノース・ショア線を通って、ゴードン駅を経由しホーンズビー駅に至るルートの2種類がある。

セントラル方面を上り、ニューカッスル方面を下りとする。[注釈 1]

路線データ[編集]

  • 路線距離(営業キロ)
  • 駅数:36駅(起終点駅含む)
  • 軌間:1,435mm(標準軌)
  • 線路数
    • 複々線以上:セントラル – ストラスフィールド間(三複線)、ウェスト・ライド – エッピング間(複々線)
    • 複線:上記以外の全線
  • 電化区間:全線(直流1,500V 架空電車線方式)
  • 閉塞方式:自動閉塞式

ニューカッスル線の部分廃止[編集]

廃止前のニューカッスル駅(2012年12月)
新設されたニューカッスル・インターチェンジ駅(2017年11月)

かつてニューカッスル線はニューカッスル駅まで線路が続いていたが、2014年12月25日をもってハミルトン – ニューカッスル間が廃止された[2]。その後の2017年10月15日、ハミルトン駅と廃止された次駅のウィックハン駅の間にニューカッスル・インターチェンジ駅が新設され、新たなニューカッスル線の終着駅として乗り入れを開始した。なお、廃止されたニューカッスル駅までの間にはライトレールが建設され、2019年2月17日に開通した。

運行形態[編集]

様々な停車パターンが存在するが、主に速達タイプと停車タイプの2種類に大別される。2018年9月時点のダイヤ[3]では、平日日中時間帯にそれぞれ毎時1本運行されており、セントラルを30分ごとに到着・出発するパターンダイヤになっている。

速達タイプ[編集]

停車駅は次の通りである。(日中時間帯の最速パターン)

セントラル駅、(レッドファーン駅)、ストラスフィールド駅、エッピング駅、ホーンズビー駅、ウォイ・ウォイ駅、ゴスフォード駅、タゲラ駅、ワイオン駅、(ワイイー駅)、モリセット駅、ファッシファーン駅、カーディフ駅、ブロードメド―駅、ハミルトン駅、ニューカッスル・インターチェンジ駅

全ての列車がストラスフィールドを経由し、セントラル – ニューカッスル・インターチェンジ間で運行される。

平日は、全区間で速達運転を行う列車が中心だが、ウォイ・ウォイ / ゴスフォード / タゲラ – ニューカッスル・インターチェンジを各駅に停車する列車も設定されている。

土休日は、全区間で速達運転を行う列車と、ワイオン – ニューカッスル・インターチェンジ間を各駅に停車する列車が交互に運行されており、合わせて毎時1本運行されている。

平日朝夕ピーク時間帯にレッドファーン駅に停車する。また土休日はワイイー駅に停車する。なお平日夕方のニューカッスル方面の1本のみ、エッピング駅を通過する列車が存在する。

停車タイプ[編集]

ストラスフィールド経由と、平日朝夕ピーク時間帯に運行されるゴードン経由の2種類がある。

ストラスフィールド経由[編集]

停車駅は次の通りである。

セントラル駅、(レッドファーン駅)、ストラスフィールド駅、エッピング駅、ホーンズビー駅、(アスキス駅)、(マウント・コラ駅)、(マウント・クリーン=ガイ駅)、ベローラ駅からの先の各駅

平日は、主にセントラル – ニューカッスル・インターチェンジ間で運行される。この他にもセントラル – ワイオン間やゴスフォード – ニューカッスル・インターチェンジ間などの区間列車も設定されている。様々な停車パターンがあり、ベローラ駅から先においても一部区間のみ通過駅のある列車があり、通過区間も列車によって異なるため注意が必要である。

一部列車がアスキス駅に停車する。朝夕ピーク時間帯にレッドファーン駅に停車する列車のほか、早朝・深夜にホーンズビーから先で各駅に停車する列車が設定されている。

土休日は、主にセントラル – ワイオン間で運行されており、早朝・深夜を中心に全線通しの列車があるほか、区間運転も設定されている。

ゴードン経由[編集]

停車駅は次の通りである。

セントラル駅~チャッツウッド駅の各駅 – ゴードン駅 – ホーンズビー駅 – (アスキス駅)- ベローラ駅から先の各駅

平日朝のセントラル方面および夕方のニューカッスル方面のみ運行され、この時間帯の停車タイプの列車のほとんどがゴードン経由となる。セントラル – ゴスフォード / ワイオン間で運行される。一部列車はアスキス駅にも停車する。

全区間において電化されているため、全て電車で運用される。

  • NSW TrainLink H sets (OSCARs)
  • NSW TrainLink V set
  • セントラル – ベローラ間、セントラル – ゴードン – ホーンズビー間では近郊電車(ノース・ショア, ノーザン & ウエスタン・ライン、T1)も運行。

凡例[編集]

●:停車、〇:一部列車が停車、◆:土休日のみ停車、※:乗降客がいる場合のみ停車

  1. ^ [1]の表中の表記による。

関連項目[編集]