イタリアの音楽 – Wikipedia

現在の形状のバイオリンは、イタリアで生み出されたものである。

イタリアは、ルネサンスから最も長く西洋音楽をリードし続けた音楽大国であり[1]、ヴィヴァルディやヴェルディ、プッチーニなど著名な音楽家を多数輩出した。現在の代表的な楽器であるバイオリンやピアノなどはイタリアが生み出したものであり、世界中で使用されている。また、現在も世界で用いられる音楽用語の多数はイタリア語である。

音楽学者による言及[編集]

西洋音楽学者の黒坂俊昭[2]は、イタリア音楽の大まかな概要を次のように述べている[3]

2000年に及ぶ西洋芸術音楽の歴史のなかで、イタリア人はつねにその展開に大きく貢献し、かなり長期にわたって主導権を握っていた。イタリア人は、元来「歌うこと」「旋律をつくること」が得意であり、彼らの関与する芸術音楽も声楽が中心であった。16世紀後半から17世紀にかけて現在の器楽曲の原型となる器楽が声楽から自立したが、その自立もイタリア音楽なくしてはありえなかった。そのころイタリアでは、オペラやオラトリオといった大形式の声楽曲が生まれ、それらはその後300年以上の間、西洋音楽のみならず西洋近代社会においてもっとも重要な芸術となった。一方、16世紀以前は西洋音楽自体に純粋器楽曲の概念が希薄であり、ほとんどすべての楽曲が声楽曲であったために、「よく歌う旋律」をもつイタリア音楽の果たす役割がかなり大きかったことはいうまでもない。 — 黒坂俊昭

音楽のジャンル[編集]

オペラを多数制作したヴェルディが「オペラ王」とも呼ばれるなど、歴史的にも「オペラといえばイタリア」というイメージは強い(イタリア・オペラ英語版を参照)。他にも、バラータやマドリガル、フロットラやビラネラ、カンツォネッタなど、イタリア音楽のジャンルは幅広い。

主な音楽家[編集]

ルネサンス音楽
バロック音楽
古典派音楽
ロマン派音楽
近代音楽
現代音楽

主な楽派[編集]

主な楽器[編集]

  1. ^ Italy – Music | Britannica” (英語). www.britannica.com. 2021年12月18日閲覧。
  2. ^ SOAI UNIV.”. dbsara.cloudapp.net. 2021年12月18日閲覧。
  3. ^ 第2版, 日本大百科全書(ニッポニカ),ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,世界大百科事典. “イタリア音楽とは” (日本語). コトバンク. 2021年12月18日閲覧。

外部リンク[編集]