セントローレンス川 – Wikipedia

セントローレンス川
ケベック市周辺

五大湖とセントローレンス川
延長 1,197 km
平均流量 10,100 m³/s
流域面積 1,030,000 km²
水源 オンタリオ湖
水源の標高 250 m
河口・合流先 セントローレンス湾
流域 カナダ、アメリカ合衆国
テンプレートを表示

流路

セントローレンス川(セントローレンスがわ、英: St. Lawrence River、仏: Fleuve Saint-Laurent)は、北米大陸の五大湖と大西洋を結んでカナダ東部を東北に流れる河川である。水源である五大湖を含めれば世界第2位の水量となる。サンローラン川ともいわれる。

セントローレンス川はオンタリオ湖から始まり、ガナノクエ、ブロックビル、モリスタウン、オグゼンズバーグ、マシーナ、コーンウォール、モントリオール、トロワリヴィエール、ケベック・シティーを通り、世界でも最大級の三角江であるセントローレンス湾へと注ぐ。上流部はカナダのオンタリオ州とアメリカ合衆国のニューヨーク州を隔てる国境を形成し、その後はケベック州内を流れる。ケベック・シティー付近から潮汐がある。

オンタリオ湖の流出部からの長さは1,197kmで、もっとも遠い水源からでは3,058kmになる。五大湖も含む流域面積は1,344,200km×102であり、うち839,200 km×102がカナダ、505,000 km×102がアメリカ合衆国である。流域にはカナダのオンタリオ州とケベック州、アメリカ合衆国のイリノイ州、インディアナ州、ミネソタ州、ニューヨーク州、オハイオ州、ペンシルベニア州、バーモント州、ウィスコンシン州、ミシガン州が含まれる。

途中にはモントリオールの南のセントルイス湖、サラベリ・ド・ヴァレフィルドのセントフランシス湖 (Lake Saint Francis) やモントリオール東のサンピエール湖 (Lac Saint-Pierre) といった湖がある。また、アレクサンドリアベイおよびキングストン付近のサウザンド諸島、モントリオール島などを含むオシュラガ諸島 (Hochelaga Archipelago)、ケベックシティ付近のオルレアン島などの島がある。オンタリオ湖を出たところにあるサウザンドアイランズ地方はセントローレンス諸島国立公園として国立公園に指定されている。

支流にはシャンプレーン湖からのリシュリュー川やオタワ川、サグネ川、サン・フランソワ川 (Saint-François River) などがある。

1534年6月9日にフランス人探検家ジャック・カルティエが発見し、河川を航行した。名前の由来は、1534年8月10日にカルティエが、初めてこの川の流域に入ったのに因んでと言われる[1][2]。当時はモントリオール付近にラシーヌ瀬があり、ここまでしか航行できなかったが、その後運河網の発達によりスペリオル湖まで航行可能となった。1959年にはセントローレンス海路が開通して、大型の船の通航が可能となった。

下流より記載

  • サグネ川
  • リシュリュー川
  • オタワ川
  • オンタリオ湖
    • ナイアガラ川
      • エリー湖
        • カヤホガ川
        • デトロイト川
          • セントクレア湖
            • セントクレア川
              • ヒューロン湖
                • ミシガン湖
                • セントメリーズ川
                  • スペリオル湖
                    • ミネラル川
                    • アイアン川
                      • インディペンデンス湖
                        • イエロードッグ川

関連項目[編集]

  • アイスロード
  • フローズン・リバー