コーマック・マッカーシー – Wikipedia

コーマック・マッカーシー(Cormac McCarthy、1933年7月20日 – )は、アメリカ合衆国の小説家。

現代のアメリカ文学を代表する小説家のひとり。文芸批評家のハロルド・ブルームは現代を代表する米国人小説家としてマッカーシーとドン・デリーロ、フィリップ・ロス、トマス・ピンチョンの4人を挙げている[1]

彼の作品は、登場人物の台詞の文において引用符(日本語では鉤括弧)を用いない特徴がある。
大のインタビュー嫌いで有名。ベストセラーを記録してからも頑なに応じず、ニューヨークタイムズとインタビューマガジンに一度登場した以外は一切姿を見せなかった。2007年、人気司会者オプラウィンフリーの番組に登壇し、初めて公に姿を見せた。
その暴力的かつ哲学的作風と違い、科学を愛し、何より自分のやっていることが好きだから続けているだけだとにこやかに語った。

ロード・アイランド州で裕福な弁護士の子として生まれ、テネシー大学中退後の1953年に空軍に入隊し4年間従軍した。
1960年代にスペインのイビサ島に住んでおり、その後エルパソ (テキサス州)に移住して20年近く住んでいた[2]。貧困生活をおくりながら、のちにテネシー大学に復学し、工学科に通いながら執筆を続け、1992年に発表した『すべての美しい馬』がベストセラーとなり、全米批評家協会賞と全米図書賞を受賞。
2005年の『血と暴力の国』は2007年に映画化され(日本語題『ノーカントリー』)、アカデミー作品賞を含む計4部門を始めとする数多くの賞を受賞。2006年に発表した『ザ・ロード』もピューリツァー賞を受賞してベストセラーになった。

マッカーシーは2000年頃から、複雑適応系(CAS)の研究を専門とするサンタフェ研究所(SFI)において、シニア・フェローとしてオフィスを持ち、多くの教職員やポスドクのために論文の編集支援などを行っている[3][4]。また2017年には、『ケクレ問題』というエッセーを発表[5]。ドイツの化学者アウグスト・ケクレの、いわゆる”ケクレの夢(Kekulé’s dream)”に関する分析であり、この中で彼は「無意識は“動物を操作するための機械”であり、“すべての動物には無意識がある”。言語は純粋に人間の文化的創造物であり、生物学的に決定された現象ではない」という仮説を述べている。

執筆中の次回作”The Passenger”についても、このSFIの研究者に影響を受けたとされている。[6]

小説[編集]

国境三部作

映画脚本[編集]

戯曲[編集]

映像化作品[編集]

  1. ^ Bloom, Harold (2003年9月24日). “Dumbing down American readers”. Boston Globe. http://www.boston.com/news/globe/editorial_opinion/oped/articles/2003/09/24/dumbing_down_american_readers/ 2010年4月27日閲覧。 
  2. ^ Modern Fiction Studies, Fall 2015; retrieved March 25, 2016
  3. ^ https://www.nature.com/articles/d41586-019-02918-5
  4. ^ https://www.newyorker.com/books/page-turner/cormac-mccarthy-explains-the-unconscious
  5. ^ http://nautil.us/issue/47/consciousness/the-kekul-problem
  6. ^ https://www.newsweek.com/cormac-mccarthy-new-book-363027

参考文献[編集]

  • Frye, Steven (2009). Understanding Cormac McCarthy. Columbia, SC: University of South Carolina Press.

    ISBN 978-1570038396

     
  • Frye, Steven, ed (2013). The Cambridge Companion to Cormac McCarthy. Cambridge: Cambridge University Press. ISBN 978-1107644809 
  • Luce, Dianne C. (2001). “Cormac McCarthy: A Bibliography”. The Cormac McCarthy Journal 1 (1): 72–84. JSTOR 4290933.  (updated version published 26 October 2011)

外部リンク[編集]