琴似駅 (JR北海道) – Wikipedia
琴似駅(ことにえき)は、北海道札幌市西区琴似2条1丁目1にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線の駅である。駅番号はS03。電報略号はコト。
当駅(上)と札幌市営地下鉄琴似駅(下)の位置関係
札幌市西区の中心駅であり、ホームライナーを除く全ての定期旅客列車が停車する。札幌市営地下鉄東西線にも同名の琴似駅があるが、当駅からは約700m離れた位置にあり直結しておらず、乗換駅とはなっていない[注釈 1]。
付近に兵村を作っていた屯田兵の嘆願書を受けて開業した。当初は乗客があるときだけ旗の合図で停車する簡易停車場(フラグ・ステーション)で、駅舎は5月に6坪のものが建てられた。戦後に札幌郊外の住宅地として発展するにつれて乗客が増加した。その後も発展し、現在では郊外というイメージはまるでない。
年表[編集]
島式ホーム1面2線とホームの無い折り返し線を有する高架駅。ホームは隣の桑園駅・札幌駅と同様に屋根・壁で覆われている。
北海道ジェイ・アール・サービスネットが駅業務を行う業務委託駅[新聞 1]。手稲駅が管理する。みどりの窓口(営業時間:5時30分 – 22時45分)・自動券売機・指定席券売機[2]・自動改札機設置、またキヨスク運営のセブンイレブン北海道STJR琴似店を有する。
駅の出入口は南西側に開き、東口・西口がある。南の正面には駅前広場があり、右(西)に琴似タワー、正面(南西)にイトーヨーカドー琴似店・5588(旧イトーヨーカドー専門店館)がある。北方面には高架下をくぐって裏に回る。
運転士への注意を促すため、駅手前には「快速停車」と表記された目立つ標識が設置されている。これは2000年3月のダイヤ改正以前は当駅に快速列車が停車していなかったためである。
のりば[編集]
(出典:JR北海道:駅の情報検索)
利用状況[編集]
北海道旅客鉄道によると、2020年度の1日平均の乗車人員は8,977人で、JR北海道の駅の中で4番目に利用者数が多い駅となっている[3]。
近年の1日平均乗車人員の推移は以下のとおりである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
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1970年(昭和45年) | 4,494 | [4] |
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1975年(昭和50年) | 5,741 | [4] |
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1980年(昭和55年) | 4,690 | [4] |
: | ||
1985年(昭和60年) | 5,426 | [4] |
: | ||
1990年(平成 | 2年)7,005 | [4] |
: | ||
1995年(平成 | 7年)8,594 | [4] |
: | ||
2000年(平成12年) | 8,292 | [4] |
2001年(平成13年) | 8,558 | |
2002年(平成14年) | 8,959 | |
2003年(平成15年) | 9,317 | |
2004年(平成16年) | 9,721 | |
2005年(平成17年) | 10,234 | |
2006年(平成18年) | 10,781 | |
2007年(平成19年) | 10,887 | |
2008年(平成20年) | 11,023 | |
2009年(平成21年) | 10,995 | |
2010年(平成22年) | 11,075 | |
2011年(平成23年) | 11,289 | |
2012年(平成24年) | 11,312 | |
2013年(平成25年) | 11,501 | |
2014年(平成26年) | 11,544 | |
2015年(平成27年) | 11,518 | |
2016年(平成28年) | 11,677 | |
2017年(平成29年) | 11,692 | [新聞 4] |
2018年(平成30年) | 11,686 | [4] |
2019年(令和元年) | 11,592 | |
2020年(令和 | 2年)8,977 | [3] |
当駅の南西側は札幌市西区の中心的な繁華街であり、大型店としてはイトーヨーカドー琴似店がある。北海道道276号琴似停車場線(琴似栄町通・通称は琴似本通り)が、駅の南東で函館本線の高架下をくぐり、北東から南西に走る。この通り沿いに、商店街が約700m南側の地下鉄琴似駅まで続いている。周辺は住宅地で、高層マンションが林立し、中層の集合住宅も多い。
北東側(八軒側)には比較的商店が少ない。昭和初期に日本食品の缶詰工場と事務所、倉庫などの建築群が建てられた。21世紀初めまで、煉瓦造りの工場が喫茶店「レンガの館」(サッポロ珈琲館が改称)として、また元倉庫が劇場「コンカリーニョ」として利用されていた。2007年には当駅のすぐ北側に電器店のコジマ札幌琴似店(2015年1月時点ではすでに閉店)がオープンし、徐々に再開発が進みつつある。近年は周辺再開発などで南口には「ヴェルビュータワー琴似」(地上30階建、2002年竣工)、北口には「ザ・サッポロタワー琴似」(40階建、2006年竣工)や「プレミスト琴似スカイクロスタワー」(40階建、2013年竣工)など超高層マンションや商業施設が相次いで建設され、景観が大きく変わった。
2002年に利用者増加に対応した改修が行われた。バリアフリーに対応し、エスカレータ・エレベータが設置されたほか、2004年には、ヴェルビュタワー琴似、イトーヨーカドー琴似店と駅とが屋根付きのペデストリアンデッキで結ばれ、冬期間も外に出る事なく行き来することができるようになった。後に、2006年に開業した複合商業施設「コルテナI」や、「ザ・サッポロタワー琴似」「プレミスト琴似スカイクロスタワー」にもペデストリアンデッキが接続されている。
公共施設・金融機関[編集]
商業施設[編集]
バス路線[編集]
路線は2020年4月1日現在。全ての路線がジェイ・アール北海道バス。路線詳細は琴29は札樽線、その他は琴似営業所を参照[5]。
- 南口ロータリー内
- 駅北側路上停留所
- 駅南側路上(琴似栄町通沿)
「札幌市自転車等の放置の防止に関する条例」により、2007年7月1日より当駅周辺は自転車等放置禁止区域に指定された。当駅周辺で駐輪場以外に自転車を止めると撤去の対象となる。なおこれにともない、南口ロータリー内に駐輪場が新たに設置された。
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■函館本線
- ■快速「エアポート」・■快速「ニセコライナー」
- 手稲駅 (S07) – 琴似駅 (S03) – 札幌駅 (01)
- ■普通
- 発寒中央駅 (S04) – 琴似駅 (S03) – 桑園駅 (S02)
- ■快速「エアポート」・■快速「ニセコライナー」
注釈[編集]
- ^ 事故・トラブル等によるJR線運転見合わせ時の代替輸送指定駅にはなっている。
出典[編集]
報道発表資料[編集]
- ^ “「JR北海道 琴似駅旅行センター」の開設について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2006年3月24日) 2016年11月19日閲覧。
- ^ “駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2007年9月12日) 2014年9月6日閲覧。
- ^ “Kitacaサービス開始日決定について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2008年9月10日) 2015年6月12日閲覧。
- ^ “札幌圏(Kitacaエリア)における駅構内全面禁煙化の実施について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2014年7月9日) 2014年7月9日閲覧。
- ^ “ツインクルプラザ(JR旅行センター)6店舗の営業終了について” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2016年2月19日) 2016年11月19日閲覧。
- ^ “当社のこれまでの経営改善の取り組みについて” (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2016年11月18日), p. 2 2016年11月19日閲覧。
新聞記事[編集]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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