ビッカース ビミー – Wikipedia

ビッカース ビミー

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ビッカース ビミー (Vickers Vimy)は第一次世界大戦時のイギリスの重爆撃機である。R.K. Piersonの設計でビッカース社により製造され、1917年11月に初飛行した。実戦に参加する前に大戦は終了し、製造はキャンセルされた。終戦前に爆撃機として完成したのは3機のみである。

ビミーはイギリス空軍で1919年から1925年まで使用され、ビッカース・バージニアに引き継がれた。旅客機への改設計を行ない、10名までの乗客を収容可能とした大径の胴体を持つ民間用のビミー・コマーシャル(Vimy Commercial)は1919年に造られ主に外国で使われた。またこれとほぼ同様の設計の軍用輸送機型であるバーノン(Vernon)も製造されている。コマーシャルとバーノンはいずれも胴体以外は爆撃機型と同一だが、コマーシャルは爆撃機型には無かった機首車輪が追加されている(バーノンは未確認)。

ビミーは世界初の飛行記録に使われた。たとえばジョン・オールコックとアーサー・ブラウンの無着陸大西洋横断飛行、ロス・スミス、キース・スミスらのイギリスからオーストラリアへの初飛行、van Rynevald とブランドのイギリスから南アフリカへの初飛行などに使われた。

スペック[編集]

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  • 乗員:
  • 全長:13.27 m (43 ft 6.5 in)
  • 全幅:20.75 m (68 ft 1 in)
  • 全高:4.76 m (15 ft 7.5 in)
  • 初期(空虚重量):3,222 kg (7,104 lb)
  • 全備重量:4,937 kg (10,884 lb)
  • 動力:ロールスロイス イーグルVIII エンジン × 2
  • 出力:360 hp (270 kW)
  • 翼面荷重:– kg/m2 (– lb/ft2)

性能

  • 最高速度:165 km/h (103 mph)
  • 航続距離:1,448 km (900 miles)
  • 上昇限度:2,135 m (7,000 ft)
  • 上昇率:– m/min (– ft/min)

武装

  • 7.7 mm (0.303 in) ルイス機関銃(前方と中座)
  • 爆弾搭載量:1,123 kg (2,476 lb)

外部リンク[編集]