ヒルギ科 – Wikipedia

ヒルギ科(ヒルギか、Rhizophoraceae)は、双子葉植物の科である。熱帯から亜熱帯に分布する16属120種ほどの常緑木本からなる。

クロンキスト体系では単独でヒルギ目(Rhizophorales)とする。APG植物分類体系ではキントラノオ目(Malpighiales)に入れており、コカノキ科に近縁で、これをヒルギ科に含めることも認められている。

ヒルギ科の植物は、対生または輪生で、蜜腺と通常は5枚の花弁を持つ虫媒花あるいは鳥媒花をつける。多くは雌雄同株で、まれに雌雄異株である。

マングローブを構成する樹種が多く、これらは種子が樹上で発芽する(胎生種子)という特殊な性質がある。しかしピイラーウッドなど陸上で生育する種も多く、これらは胎生種子をつけない。

属と分布[編集]

世界では旧世界を中心に16属が分布しており、このうち日本では九州南部以南にオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギの3属3種が自然分布する。

いくつかの種が水面下での工事やくい打ちに使用する木材となる。樹皮からタンニンを精製する。