姫路バイパス – Wikipedia
姫路バイパス(ひめじバイパス)は、兵庫県高砂市から揖保郡太子町に至る国道2号のバイパスであり、自動車専用道路である。
姫路市を横断し、阪神高速道路 – 第二神明道路 – 加古川バイパス – 姫路バイパス – 太子竜野バイパスと相互接続された、阪神・播磨間臨海地域の一大バイパス群を形成する。
2000年の無料開放までは、姫路東 – 中地と姫路西 – 太子東は建設省が、高砂北 – 姫路東と中地-姫路西は日本道路公団が管理していた。料金は高砂北-姫路東は普通車で200円、中地-姫路西は無料であった。無料開放後は全区間を国土交通省が管理しているが、渋滞が頻発しており[1]、姫路バイパスのバイパス道路として播磨臨海地域道路が計画されている。
道路の位置関係[編集]
(←岡山方面) 太子竜野バイパス – 姫路バイパス – 加古川バイパス – 第二神明道路 – 阪神高速3号神戸線(大阪方面→)
阪神高速から太子竜野バイパスまでの間は、道なりに進んで往来することが可能。
インターチェンジなど[編集]
- 上側が起点側、下側が終点側。左側が上り側、右側が下り側。
- 路線名の特記がないものは市道。
- 1966年 : 事業化。
- 1970年 : 施工開始。
- 1975年12月 : 全線2車線(一部4車線)で暫定供用開始。
- 1985年12月 : 全線4車線で供用開始。また、太子竜野バイパスが開通。
- 1990年3月 : 高砂西IC – 姫路南ICで6車線供用開始。
- 1994年7月 : 償還完了。太子竜野バイパスと合わせてプール制適用(償還計画上、両バイパスを同一路線とみなす。姫路プールと言われた。連続区間なので回数券も共通とされた。)。
- 1995年1月22日 : 同年1月17日の阪神・淡路大震災で橋脚3・路面1の損傷を受けるが全面復旧。
- 2000年12月11日 : 料金徴収期間満了に伴い、午前0時より太子竜野バイパスと合わせて無料開放[2]。
- 2015年3月21日 : 別所ランプがフルランプ化された。
全線を通した平均交通量は一日当たり11万1866台。国内屈指の交通量を有しており、特に高砂市 – 姫路市間で記録した11万8038台/日は国道2号中最多であるほか、高速道路を除くと兵庫県内でも首位の交通量である(高速道路を含めた交通量では中国自動車道宝塚IC – 西宮山口JCTの12万4014台/日が首位となるため、同区間は次いで県内2位、姫路市内で記録した11万8818台/日は次点の3位となる)。特に兵庫県内で8万台以上/日の自動車が通行する道路は高速自動車国道や都市高速道路しか無く、無料で通行できる一般国道/自動車専用道路としては突出して多い交通量を有している。国道2号は太平洋ベルトの最重要道路の一つであるため、広島や岡山などの通過主要都市においても局地的には10万台前後に達する区間は存在するが、この姫路バイパスから神戸方面に向けて加古川バイパスを通過し第二神明道路伊川谷JCTにかけては約40kmの長距離にわたって連続的に交通量が10万台前後に達している。
2005年調査時と比較すると交通量は軒並み減少しており、特に姫路市内では大幅に減少している。混雑度は6車線区間である高砂西ランプ-姫路南ランプでは「1」を辛うじて維持しているが、その前後の4車線区間では「1」を大きく超え、やや混雑状態となっている。平均の旅行速度は全線を通して最高速度の70km/hを超えている区間が多く、自動車の流れは非常に速い。
2010年[編集]
区間 | 観測地点 | 交通量 | 昼間 混雑度 |
昼間平均旅行速度 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
2010年 | 前回比 | 上り | 下り | |||
高砂北ランプ-高砂西ランプ | – | 8万2115台 | -8297台 | 1.59 | 67.3km/h | 79.9km/h |
高砂西ランプ-別所ランプ | 姫路市四郷町見野 | 11万8038台 | -3936台 | 1.00 | 72.7km/h | 76.7km/h |
別所ランプ-姫路JCT | 1.04 | 70.1km/h | 73.5km/h | |||
姫路JCT-姫路東ランプ | -8853台 | 1.00 | 78.8km/h | 72.4km/h | ||
姫路東ランプ-市川ランプ | 姫路市北原 | 11万8818台 | -1万4251台 | 1.05 | 79.5km/h | 59.0km/h |
市川ランプ-姫路南ランプ | 69.7km/h | 53.5km/h | ||||
姫路南ランプ-中地ランプ | – | 10万3701台 | -1232台 | 1.27 | 65.2km/h | 46.1km/h |
中地ランプ-姫路西ランプ | +2248台 | 59.9km/h | 72.0km/h | |||
姫路西ランプ-太子東ランプ | 9万5775台 | +1757台 | 1.20 | 46.1km/h | 76.2km/h | |
側道 | ||||||
県道517号妻鹿花田線-市川ランプ | 姫路市南条 | 1万0349台 | -1289台 | 1.69 | 9.9km/h | 9.9km/h |
市川ランプ-姫路南ランプ | 28.4km/h | 12.3km/h | ||||
姫路南ランプ-手柄堂の前交差点 | 17.8km/h | 42.8km/h | ||||
手柄堂の前交差点-中地ランプ | – | 5710台 | -719台 | 0.95 | 40.1km/h | 12.3km/h |
中地ランプ-玉手交差点 | 10.3km/h | 20.7km/h | ||||
玉手交差点-苫編交差点 | 36.0km/h | 52.9km/h | ||||
本線平均 | 11万1866台 | -5307台 | 1.11 | 67.8km/h | 66.2km/h |
2005年[編集]
平日24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)
- 高砂市中筋 : 90,412
- 高砂市北浜町西浜 : 121,974
- 姫路市四郷町見野 : 126,891
- 姫路市苫編 : 101,453
- 姫路市広畑区西蒲田 : 86,583
道路照明灯[編集]
- 高砂北IC-姫路東IC
- 中地IC-太子東IC
- 各IC,PA,SA,JCT付近前後
姫路バイパスでは全線を通した連続道路照明灯は設置されていない。設置されているのは特に交通事故の多い地点であるが、その結果全く設置されていない区間は実質的に姫路東-中地のみになっている。また、連続照明の設置基準は交通量5万台/日となっており、姫路バイパスではその2倍以上の交通量があるが、この基準は高速道路におけるものであり、それ以外の道路では基準を超えたからといって必ずしも設置する必要はない。なお東隣に接続する加古川バイパスにいたっては各IC付近、加古川大橋以外には道路照明灯は設置されていない。
車線・最高速度[編集]
区間 | 車線 上下線=上り線+下り線 |
最高速度 |
---|---|---|
高砂北ランプ – 高砂西ランプ | 4=2+2 | 70 km/h |
高砂西ランプ – 姫路南ランプ | 6=3+3 | |
姫路南ランプ – 太子東ランプ | 4=2+2 |
所管警察[編集]
兵庫県警察高速道路交通警察隊姫路西分駐隊が管轄している。[4]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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