血脈相承 (日蓮正宗) – Wikipedia

日蓮正宗における血脈相承(けちみゃくそうじょう)とは、宗祖日蓮が第2祖日興へ本門戒壇の大御本尊をはじめとする仏法の一切を譲った、とすること。

位置付け[編集]

日蓮正宗では、第2祖日興は、1282年(弘安5年)の二箇相承に基づき宗祖日蓮から「唯授一人の血脈相承」を受け、以後、大石寺歴代(第3祖日目・第4世日道・第5世日行)に順次伝えて現法主第68世日如に至っている、とする。これによって、日蓮正宗の正統性と、時の法主による本尊に関する一切の専有性が保証される、とする。現創価学会は「唯授一人の血脈相承」を否定し、もしくは認めた上でその断絶や汚れを主張している。

日蓮正宗が採用する血脈相承に関する根拠は、以下の通り。

  • 「血脈並びに本尊の大事は日蓮嫡々座主伝法の書、塔中相承の稟承唯授一人の血脈なり。相構へ相構へ、秘すべし伝ふべし」(『本因妙抄』[注釈 1]

注釈[編集]

  1. ^ (日蓮宗事典刊行委員会 1981, p. 362)には、「本書は最澄に仮託された〔略〕『三大章疏七面相承口決』〔略〕の形式に準拠していることによって、〔日蓮〕聖人の撰述ではなく、後世の偽作であることが明らかであり、またそれは文中の用語によっても知られる。日興門流の〔略〕広蔵日辰〔略〕〔は〕日蓮聖人の真撰であるか疑問であると述べているほどである」とある。

出典[編集]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]