高御位山 – Wikipedia

高御位山(たかみくらやま)は、兵庫県加古川市と高砂市の市境に位置する標高304メートルの山である。別名は播磨富士。東播磨丘陵地高御位山系の連峰は播磨アルプスと呼ばれることがある。

播磨平野の加古川下流域では高い山が少なく、標高304メートルの高御位山が、加古川市・高砂市の最高峰であり[4]、播磨富士とも呼ばれる。なお高御位山には三角点も置かれているが、三角点の標高は299.8メートルである。頂上では断崖の岩場がせり出し、播磨平野や瀬戸内海を一望でき[5]、条件が良ければ明石海峡大橋、関西国際空港、六甲山、淡路島、小豆島、四国なども望める。このため、播州地域では初日の出スポットとして知られる。 1921年(大正10年)、この岩場から地元出身の飛行士である渡辺信二が自ら創作したグライダーで飛び立ち、山頂には彼を称えた飛翔の碑がある[7]

高御位山の頂上には岩場を磐座としていた高御位神社があり、高御位の名前も神座、磐座から転じたと考えられている。神社由緒によると、欽明天皇10年に創立し、昭和58年4月に火災焼失後、同年12月に再建されている。大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)が祭神で、天津神の命を受け、国造りのために大己貴命と少彦名命が降臨した所とされている。

高御位山の近くには、小高御位山もある。

2011年1月24日に西側に位置する鷹ノ巣山で発生した山火事は、南側斜面を高御位山方面へと延焼した。結局、2011年1月29日まで燃え続け、高御位山の南側斜面の山林も被災した。

参考文献[編集]

  • 『兵庫県山岳連盟『ふるさと兵庫50山』』神戸新聞総合出版センター、1999年7月。ISBN 4-343-00039-7。
  • 中村圭志・橋本敬二『新・分県登山ガイド27兵庫県の山』『』山と渓谷社、2008年2月。ISBN 978-4-635-02327-6。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]