スパイダーマン3 – Wikipedia

スパイダーマン3』(Spider-Man 3)は、2007年のアメリカ映画。

「マーベル・コミック」の人気アメリカン・コミック『スパイダーマン』の実写映画化作品で、2002年の『スパイダーマン』、2004年の『スパイダーマン2』に続く、サム・ライミ監督版スパイダーマン三部作の第3作目(最終作)となる。

ストーリー[編集]

今やニューヨークの象徴として、市民に愛される存在となったスパイダーマン。その正体であるピーター・パーカーも学業の傍らで愛するメリー・ジェーン・ワトソン(MJ)との交際を続け、順風満帆な日々を過ごしていた。MJも女優としての活動を続けており、ついに念願のブロードウェイ・デビューを果たすまでに。ピーターはMJへのプロポーズを決意し、メイおばさんにその事を打ち明けた。「MJを幸せにする」と言うピーターに、おばさんは亡きベンおじさんがくれた婚約指輪をそっと託すのだった。

メイおばさんの家からアパートに戻る途中、ピーターは最新鋭の装備に身を包んだ「ニュー・ゴブリン」こと親友ハリー・オズボーンの襲撃を受ける。ハリーはピーターが父ノーマンを殺したと思い込み、密かに攻撃の機会を窺っていたのだ。闘いの末、ハリーは頭部を強打する。病院に運ばれたハリーは、父が死ぬ以前から最近までの記憶を失っていた。

同じ頃、警察が郊外でフリント・マルコという男を追いかけていた。マルコはとっさに物理研究所の構内に逃げ込むが、そこで偶然行われていた分子分解の実験に巻き込まれ、体が砂で構成されている怪人「サンドマン」と化してしまう。

警察によってマルコがベンおじさんを殺した真犯人であると伝えられて私怨にかられたピーターは、謎の液状生命体「シンビオート」に寄生され、気がつけば今まで以上のパワーを持った「ブラック・スパイダーマン」となっていた。ピーターは街の嫌がらせをしMJが働いているバーに見せしめのように違う女の子を連れてイチャイチャしていた。そこで警備員を突き飛ばしてはMJまでも突き飛ばしてしまった自分を恥じる。教会で何とかシンビオートを体から離すことができたが、シンビオートは教会に来ていたエディに寄生してしまう。

マルコと手を組んだエディ・シンビオートはMJを捕らえ、スパイダーマンを誘い出す。ピーターはハリーの助けを得て、2対2の戦いが展開される。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

作品解説[編集]

本作では原作ファンの人気が高いヴィラン(悪役)であるヴェノムが登場する。ヴェノムを生み出すシンビオートや、もうひとりのヴィランであるサンドマンの表現に技術力を結集させたため、製作費に映画史上最高額となる2億5800万ドル(約290億円)が投じられ、それまでの最高額であった『キング・コング』(2005年版)の2億ドル(約225億円)を遙かに上回ったことで話題となった。

DVDの音声解説では、当初予定されていたヴィランは「ヴァルチャー」で、ベン・キングズレーを起用する予定だったとのことである。またクライマックスのシークエンスにおいても「MJではなくグウェンが捕らわれるはずだった」「脚本が変更された結果、ハリーとスパイダーマンが協力して闘うようになった」という発言があり、製作段階でストーリーラインが大きく変更されたことがわかる。

本作に登場するヴィランは製作側の意向で公開直前まで極秘とされていたが、あるインタビューにおいてMJ役のキルスティン・ダンストが「ヴィランはサンドマンとヴェノム、それに半分(ニュー・ゴブリン)よ」と口を滑らせ、早い段階で発覚してしまうハプニングがあった。

公開・反響[編集]

アメリカでは北米の週末興行収入が1億5110万ドル(約161億円)となり、2006年に記録更新した『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』の1億3560万ドル(約144億円)を超えて歴代1位となった[4]。またアメリカ国内における2007年の年間興収ランキングでは3億3650万ドル(約379億円)という成績で、『シュレック3』の3億2100万ドル(約361億円)を押さえ1位にランクインした。

日本[編集]

2007年4月16日、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントでは史上初となる東京でのワールド・プレミアが催され、主要キャストとサム・ライミ監督、製作のローラ・ジスキン、アヴィ・アラド、グラント・カーティスが来日した。

本シリーズはとりわけ日本での人気が高いため、製作会社のソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントは日本での興行を最重要視し、日本公開を当初予定していた2007年5月5日から世界最速となる同年5月1日に変更した[5]。公開初日からの観客動員数は約517万人と前2作を大きく凌ぎ、興行収入も71億円を記録した。日本国内における2007年の年間興収ランキング洋画部門では3位にランクインした[3]

2007年10月17日、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントよりリリースされた。ただしBlu-ray Disc1枚組のみ、当初発売予定がなかったため同年12月19日にリリースされた。

  • Blu-ray Disc
    • スパイダーマン トリロジーBOX ※2007年12月27日までの限定出荷
    • スパイダーマン3 ※1枚組。PLAYSTATION 3購入者に20万枚限定で贈呈された物と同仕様
    • スパイダーマン トリロジーブルーレイコンプリートBOX(2017年7月5日発売) ※特典ディスクにスパイダーマン3を再編集したエディターズ・カットを収録。
  • DVD
    • スパイダーマン3 デラックス・コレクターズ・エディション ※初回限定アウターケース
    • スパイダーマン3 コレクターズBOX バンダイ[ソフビ魂]限定フィギュア(2体)同梱 ※2万BOX限定
    • スパイダーマン コンプリートBOX SIDESHOW製限定フィギュア(2体)同梱 ※初回生産限定
    • スパイダーマン トリロジーBOX ※2007年12月27日までの限定出荷
  • UMD

地上波放送履歴[編集]

TVゲーム[編集]

  • 2007年10月17日、アクティビジョンよりPLAYSTATION 3用ソフト『スパイダーマン3』とPlayStation 2用ソフト『スパイダーマン3』が同時発売された。また2008年3月19日にはWii用ソフト『スパイダーマン3』とニンテンドーDS用ソフト『スパイダーマン3』が同時発売された。
    • ゲーム版では、映画版に登場しないスコーピオンやリザード(正体のコナーズ教授は映画版に登場)などのヴィランも登場する。ミッションや事件を解決する度に新たなコマンド技が解禁され、ビルや橋がある所だけ蜘蛛糸で空を渡る事も出来る(速さもやれば上がってくる)。

声の出演[編集]

※括弧内は日本語音声の担当声優

  • スパイダーマン/ピーター・パーカー – トビー・マグワイア(猪野学)
  • メリー・ジェーン・ワトソン(MJ) – カリ・ウォールグレン(岡寛恵)
  • ニュー・ゴブリン/ハリー・オズボーン – ジェームズ・フランコ(鉄野正豊)
  • サンドマン/フリント・マルコ – トーマス・ヘイデン・チャーチ(石田圭祐)
  • ヴェノム/エディ・ブロック – トファー・グレイス(羽多野渉)
  • J・ジョナ・ジェイムソン – J・K・シモンズ(辻親八)
  • カート・コナーズ博士 – ネイサン・カールソン(原康義)
  • ジョセフ・”ロビー”・ロバートソン – チャーリー・ロビンソン(石住昭彦)
  • ベティ・ブラント – レイチェル・キムジー(紗川じゅん)
  • キングピン/ウィルソン・フィスク – ボブ・ジョウルズ
  • モービウス – ショーン・ドネラン
  • クレイヴン – ニール・キャプラン
  • ライノ – スティーヴン・ブルーム
  • ペニー・マルコ – スペンサー・レイシー・ゲイナス
  • ナレーター – ブルース・キャンベル(大塚芳忠)

関連情報[編集]

外部リンク[編集]