ビバリーヒルズ・コップ2 – Wikipedia

ビバリーヒルズ・コップ2』(Beverly Hills Cop II)は、1987年のアメリカ合衆国のアクション・コメディ映画。1984年の映画『ビバリーヒルズ・コップ』シリーズの2作目。

概要

監督はトニー・スコット。エディ・マーフィが演じるデトロイトの刑事、アクセル・フォーリーがふたたびビバリーヒルズに出向き、前作で知り合った刑事のビリー(ジャッジ・ラインホルド)、タガート(ジョン・アシュトン)とともに武装強盗団と対決するという内容。3億ドル近い興行収入を記録した[1]

ストーリー

デトロイト市警察の刑事アクセル・フォーリーは、アメリカン・エキスプレス偽造のクレジットカード集団への潜入捜査という名のもとで経費を大量に使い込み、羽振りよくフェラーリ・328 GTSを乗り回していた。そんなとき、ビバリーヒルズで、アルファベットの順番ごとに強盗犯罪を行なう「アルファベット強盗」事件を捜査していたボゴミル警部がアルファベット強盗に撃たれ重傷を負ったというニュースを知り、ボゴミルが入院しているビバリーヒルズの病院に向かう。アクセルはボゴミルの仇を取るため、ビリーとタガートに協力を求めるが、ふたりは新任警察長ラッツの強引な人事で交通課に左遷されており、アルファベット強盗に関する捜査権限を持っていなかった。しかし、アクセルの説得を受けて捜査への協力を決めたふたりは、ボゴミルが撃たれた現場に落ちていた薬莢を提供する。薬莢が生産中止になっているもので、さらに特殊な加工がされていることを突き止めたアクセルは、腕利きの職人がいる射撃クラブが怪しいと睨み、そこに向かう。

射撃クラブで聞き込みを始めるアクセルを見たオーナーのデントは、部下のケインにアクセルを殺すように命令する。射撃クラブをあとにしたアクセルはボゴミルの家に向かい、彼の書斎からデントに関する資料を発見する。デントがアルファベット強盗だと確信したアクセルは、ボゴミルの娘で保険会社に勤務するジャンに、デントに関する調査を依頼する。アクセルはデントと関わりがある武器商人ソモポラスが出入りするストリップ・バーに向かいその姿を確認するが、バーを出たところを何者かに襲撃される。なんとか撃退するものの、騒ぎを聞いて駆け付けたラッツに目を付けられる。アクセルは、犯人が落としたマッチ箱から指紋を検出し、犯人がケインであることを突き止める。ふたたび射撃クラブに忍び込んだアクセルは、デントの机から次の犯行場所に関する暗号を見付け出す。

アクセルとビリーは銀行預金の集積場所に向かいデントたちの襲撃を阻止するが、デントたちは車で逃走し、近くのパーティー会場に逃げ込む。アクセルはパーティー会場で騒ぎを起こしてデントたちを追い出すと同時に、その財布を盗み出す。アクセルはビリーとタガートを連れてデントの会計士フリーマンのもとに向かい、デントの情報を聞き出し、海外に高飛びを企んでいることを知る。同じころにジャンから連絡が入り、デントが多角経営している事業が破綻寸前にもかかわらず、彼の経営する競馬場にだけ保険金がかけられていることを伝える。アクセルは、デントが競馬場を部下に襲わせ、保険金を手に入れるつもりだと知り競馬場に向かうが、すでに売上金は盗まれ、現場からはケインの死体が発見される。デントはケインをアルファベット強盗の主犯に偽装し、それを信じたラッツは事件の解決を宣言する。

アクセルは競馬場から、ボゴミルの靴に付着していたのと同じ赤土を見付け、それがデントの所有する石油機材所の土だと知り、ビリーとタガートを連れて石油機材所に乗り込む。三人はデントたちの反撃を受けて苦戦するが、ビリーが持ち込んでいた重火器とデントが密売用に保管していた重火器を手に圧倒し、逃走ついでにアクセルを轢き殺そうとしたデントを射殺する。アクセルはデントの部下カーラに撃たれとどめを刺されそうになるが、タガートに助けられ、カーラも射殺される。残った部下たちも、騒ぎを聞いて駆け付けたビバリーヒルズ警察の応援に逮捕される。アクセルたちはラッツとイーガン市長に事情を説明するが、ラッツがまったく話を聞こうとしないことに怒りを見せたビリーが、ラッツの無能さを指摘する。さらにタガートが自分たちの報告をラッツに無視されていたことをイーガンに訴え、ラッツは辞めさせられる。

事件の解決後、退院したボゴミルが新しい署長に任命され、潜入捜査を放置していたアクセルもイーガンがトッド警部に取りなしたために、免職にならずに済む。アクセルはビリーとタガートに別れを告げ、デトロイトに戻っていく。

キャスト

  • VOD版の日本語吹替は、各オンデマンド配信のほか、2020年4月8日発売の『ビバリーヒルズ・コップ デジタル・リマスター版 3ムービー・ベストバリューBlu-rayセット』に付属の『ビバリーヒルズ・コップ2 デジタル・リマスター版』にも収録[3]

スタッフ

地上波放送履歴

注釈

  1. ^ 前作に登場したタバコの売人。
  2. ^ 実在する。
  3. ^ ただし、現在権利元に保管されているのは再放送時の93分のカット版である。
  4. ^ 前週に第1作、翌週に第3作が放送された。

出典

外部リンク