出田節子 – Wikipedia

出田 節子(いでた せつこ、1942年 – )は、画家でシュルレアリスムの巨匠であるバルテュスの夫人。本人も画家である。出田節子は日本名で、現在の本名は、セツコ・クロソフスカ=ド=ローラ(Setsuko Klossowska de Rola)である。

東京都の出身で、森村学園高等部を卒業。上智大学外国語学部フランス語学科に在学中の20歳の時、来日中のバルテュスと出会い、大学を中退して1967年に結婚した。バルテュスより34歳年下である。

アカデミー・ド・フランスの館長を務めるバルテュスを支え、ローマで15年間暮らす。
1977年、スイスのグラン・シャレ英語版に移り住む。
2001年に夫と死別し、2002年にバルテュス財団を発足させた。
2005年、ユネスコ平和芸術家に任命される。

勝新太郎、中村玉緒夫妻とはバルテュスが「座頭市」のファンだった関係で、自宅に招くなど、交遊関係があり、二人の夫なき後も親好は続いている[1]

1973年に誕生した娘・春美(ハルミ・クロソフスカ=ド=ローラ、ジュエリーデザイナー)がいる。

  • 節子・クロソフスカ・ド・ローラ・夏目典子共著『バルテュスの優雅な生活 (とんぼの本)』2005年新潮社

    ISBN 978-4106021350

  • 節子・クロソフスカ・ド・ローラ著『動物裁判 節子の絵物語』画家節子としての初の絵本静山社 2012年ISBN 978-4863891555
  • 節子・クロソフスカ・ド・ローラ・夏目典子共著『ド・ローラ節子が語るバルテュス 猫とアトリエ』 NHK出版、2014年ISBN 978-4140816356
  1. ^ 節子著『バルテュス猫とアトリエ』70頁参照