マイケル・スタウト – Wikipedia

サー・マイケル・スタウトSir Michael Ronald Stoute、1945年10月22日 – )は、イギリス・ニューマーケット競馬場にフリーメイソンロッジステーブルを構える調教師。子供が2人いる。

1945年、当時イギリス領であったバルバドスに生まれる。19歳でイギリスに渡り、いくつかの厩舎での修行を経て1972年に調教師免許を取得し、厩舎を開業した。

1978年、フェアサリニアでオークスを勝ちGI初制覇。同馬はアイリッシュオークスとヨークシャーオークスも制し、ヨーロッパオークス三冠を達成した。1981年にはシャーガーでダービーステークスを初制覇。同年、初のイギリス平地リーディングトレーナー(獲得賞金順)に輝く。以来ダービーステークスを5勝、イギリス平地リーディングを10度獲得するなど、欧州を代表するトップトレーナーの1人として活躍している。1998年には、エリザベス2世からナイトの称号を授与された。

厩舎の主戦騎手はコンデュイット・ワークフォースなどに騎乗したライアン・ムーア。過去にはシャーガー・シャーラスタニなどに騎乗したウォルター・スウィンバーンらが務めた。

日本でもジャパンカップを1996年シングスピール、1997年ピルサドスキーで連覇している。同レースを2勝した最初の調教師であり[1]、現在のところ異なる馬で同レースを2連勝している唯一の調教師でもある。

  • イギリス平地首位調教師 – 1981年、1986年、1989年、1994年、1997年、2000年、2003年、2005年、2006年、2009年
  • アイルランド平地首位調教師 – 1986年

主な管理馬[編集]

  • フェアサリニア(1978年オークス、アイリッシュオークス、ヨークシャーオークス)
  • シャーガー(1981年ダービーステークス、アイリッシュダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス)
  • シャリーフダンサー(1983年アイリッシュダービー)
  • ソニックレディ(1986年アイリッシュ1000ギニー、サセックスステークス、ムーラン・ド・ロンシャン賞)
  • シャーラスタニ(1986年ダービーステークス、アイリッシュダービー)
  • グリーンデザート(1986年ジュライカップ)
  • シャーディー(1989年アイリッシュ2000ギニー、セントジェームズパレスステークス)
  • オペラハウス(1993年コロネーションカップ、エクリプスステークス、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス)
  • エズード(1993年・1994年インターナショナルステークス、1994年エクリプスステークス)
  • シングスピール(1996年カナディアンインターナショナルステークス、ジャパンカップ、1997年ドバイワールドカップ、コロネーションカップ、インターナショナルステークス)
  • ピルサドスキー(1996年バーデン大賞、ブリーダーズカップ・ターフ、1997年エクリプスステークス、アイリッシュチャンピオンステークス、チャンピオンステークス、ジャパンカップ)
  • キングズベスト(2000年2000ギニー)
  • ペトルーシュカ(2000年アイリッシュオークス、ヨークシャーオークス、オペラ賞)
  • ダリアプール(2000年コロネーションカップ、香港ヴァーズ)
  • カラニシ(2000年チャンピオンステークス、ブリーダーズカップ・ターフ)
  • ゴーラン(2001年2000ギニー、2002年キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス)
  • メディシアン(2001年ロッキンジステークス、エクリプスステークス)
  • イズリントン(2002年・2003年ヨークシャーオークス、2002年ナッソーステークス、2003年ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ)
  • ラシアンリズム(2003年1000ギニー、コロネーションステークス、ナッソーステークス、2004年ロッキンジステークス)
  • クリスキン(2003年ダービーステークス)
  • ノースライト(2004年ダービーステークス)
  • ピアレス(2005年サンチャリオットステークス、2006年ロッキンジステークス)
  • ノットナウケイト(2007年タタソールズゴールドカップ、エクリプスステークス)
  • アスク(2009年コロネーションカップ、ロワイヤルオーク賞)
  • コンデュイット(2008年・2009年ブリーダーズカップ・ターフ、2008年セントレジャーステークス、2009年キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス)
  • ワークフォース(2010年ダービーステークス、凱旋門賞)
  • ハービンジャー(2010年キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス)
  • クイーンズトラスト (2016年BCフィリー&メアターフ)
  • ユリシーズ (2017年エクリプスステークス、インターナショナルステークス)
  • ポエッツワード (2018年プリンスオブウェールズステークス、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス)
  • エキスパートアイ(2018年BCマイル)
  • クリスタルオーシャン (2019年プリンスオブウェールズステークス)

関連項目[編集]

  • 競馬の調教師一覧
  1. ^ 後に松田博資がアドマイヤムーン(2007年)、ブエナビスタ(2011年)で2勝し、2人目となった。