ジョン・カサヴェテス – Wikipedia

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ジョン・カサヴェテス
John Cassavetes
John Cassavetes
本名 John Nicholas Cassavetes
生年月日 (1929-12-09) 1929年12月9日
没年月日 (1989-02-03) 1989年2月3日(59歳没)
出生地 ニューヨーク
死没地 ロサンゼルス
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
職業 俳優・映画監督
配偶者 ジーナ・ローランズ
著名な家族 ニック・カサヴェテス
ゾエ・カサヴェテス
アレクサンドラ・カサヴェテス
主な作品
出演のみ
『特攻大作戦』
『ローズマリーの赤ちゃん』
『明日よさらば』
『マイキー&ニッキー/裏切りのメロディ』


監督のみ
『フェイシズ』
『こわれゆく女』
『グロリア』


監督兼出演
『ハズバンズ』
『オープニング・ナイト』
『ラヴ・ストリームス』

 

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受賞

ヴェネツィア国際映画祭
金獅子賞
1980年『グロリア』
パシネッティ賞
1960年『アメリカの影』
ベルリン国際映画祭
金熊賞
1984年『ラヴ・ストリームス』
国際映画批評家連盟賞
1984年『ラヴ・ストリームス』
全米映画批評家協会賞
脚本賞
1968年『フェイシズ』
ロサンゼルス映画批評家協会賞
生涯功労賞
1985年
その他の賞
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ジョン・カサヴェテスJohn Cassavetes, 1929年12月9日 – 1989年2月3日)は、アメリカ合衆国、ニューヨーク市出身の映画監督・俳優である。ジョン・カサベテスの表記もある。

両親はギリシャ移民。高校在学中に演技に興味を抱き、卒業後アメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツに入り、1954年に映画俳優としてデビューする。1956年にドン・シーゲル監督の映画『暴力の季節』に出演し、ハリウッドの注目を集める。その頃に知人と演劇のワークショップを開設し、そこでの即興演技の実験的延長として監督処女作『アメリカの影』(1959年)を製作する。

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俳優としてはハリウッドにおいて数多くの名作に出演しており、『ローズマリーの赤ちゃん』、『明日よさらば』等で印象的な演技を残している。『特攻大作戦』ではアカデミー助演男優賞にノミネートされた。これらの俳優業の多くは、映画制作の資金を稼ぐためのものであったとも言われる。

1968年に、抵当に入れた自宅を舞台にインディペンデント映画『フェイシズ』を製作した。現場における即興演出を旨とし、スタッフは無償奉仕、自らも稼いだ資金はすべて撮影につぎ込んだ。この作品はヴェネツィア国際映画祭で主演のジョン・マーレイに男優賞をもたらし、第41回アカデミー賞では、自身がノミネートされた脚本賞を含む3部門ノミネートを果たし、インディペンデント映画というジャンルの確立に成功。1974年に公開された『こわれゆく女』を発表。第47回アカデミー賞では、妻と友人のピーター・フォークが主演を務め、アカデミー賞では自身が監督賞候補、妻が主演女優賞候補と、夫婦揃ってノミネートされ、その手腕を改めて発揮する形となった。その翌年には『オープニング・ナイト』が第25回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、妻に銀熊賞 (女優賞)をもたらした。

1980年の『グロリア』は商業作としても成功し、ヴェネツィア国際映画祭では金獅子賞を受賞した。4年後の1984年には『ラヴ・ストリームス』を発表し、ベルリン国際映画祭金熊賞、国際批評家連盟賞を受賞した。

監督作では妻のジーナ・ローランズをはじめ、ピーター・フォーク、ベン・ギャザラ、シーモア・カッセルといった個性派の俳優たちが、それぞれのキャリアにおける重要な演技を残している。

公私にわたる仲間だったピーター・フォーク主演のテレビシリーズ『刑事コロンボ』にも、『黒のエチュード』の犯人役で出演している。

1989年にロサンゼルスの病院にて59歳で死去した。死因は肝硬変。

妻はアメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツで出会い、1954年に結婚した、女優のジーナ・ローランズ。自身の監督作品に数多く出演しており、カサヴェテスが主演したテレビ・シリーズ『ジョニー・スタッカート』でも共演している。

ローランズとの間に3人の子供をもうけている。息子のニック・カサヴェテスは父と同様に俳優兼監督で、父の遺した脚本を映画化した『シーズ・ソー・ラヴリー』の監督を務めた。映画監督として『ブロークン・イングリッシュ』でデビューしたゾエ・カサヴェテスは次女。長女のアレクサンドラ・カサヴェテスも俳優、監督として活動している。

レガシー[編集]

アミール・ナデリはジョン・カサヴェテスを20世紀で最も重要な映画作家だとしている[1]

フィルモグラフィー[編集]

出演作品[編集]

  • 暴力の季節 Crime in the Streets (1956)
  • 殺人者たち The Killers (1964)
  • デビルズ・エンジェル Devil’s Angels (1967)
  • 特攻大作戦 The Dirty Dozen (1967)
  • ローズマリーの赤ちゃん Rosemary’s Baby (1968)
  • 俺はプロだ! Roma come Chicago (1968)
  • 明日よさらば Gli intoccabili (1969)
  • 火曜日ならベルギーよ If It’s Tuesday, This Must Be Belgium (1969)
  • ハズバンズ Husbands (1970)
  • 刑事コロンボ/黒のエチュード Columbo/ETUDE IN BLACK (1972)
  • ビッグ・ボス Capone (1975)
  • マイキー&ニッキー Mikey and Nicky (1976)
  • パニック・イン・スタジアム Two-Minute Warning (1976)
  • オープニング・ナイト Opening Night (1977)
  • フューリー The Fury (1978)
  • ブラス・ターゲット Brass Target (1978)
  • チャンピオンへの道 Flesh & Blood (1979) テレビ映画
  • この生命誰のもの Whose Life Is It Anyway? (1981)
  • 死霊の悪夢 The Incubus (1982)
  • テンペスト Tempest (1982)
  • ライク・ファーザー・アンド・サン Marvin & Tige (1983)
  • ラヴ・ストリームス Love Streams (1984)

監督・脚本作品[編集]

  • アメリカの影 Shadows (1959) 監督・脚本
  • よみがえるブルース Too Late Blues (1961) 監督・共同脚本
  • 愛の奇跡 A Child Is Waiting (1963) 監督
  • フェイシズ Faces (1968) 監督・脚本
  • ハズバンズ Husbands (1970) 監督・脚本
  • ミニー&モスコウィッツ Minnie and Moskowitz (1971) 監督・脚本
  • こわれゆく女 A Woman Under the Influence (1974) 監督・脚本
  • チャイニーズ・ブッキーを殺した男 The Killing of a Chinese Bookie (1976) 監督・脚本
  • オープニング・ナイト Opening Night (1977) 監督・脚本
  • グロリア Gloria (1980) 監督・脚本
  • ラヴ・ストリームス Love Streams (1984) 監督・共同脚本
  • ピーター・フォークのビッグ・トラブル Big Trouble (1986) 監督
  1. ^ アミール・ナデリ監督、未来の映画作家に「カサベテスのマネをするな!」”. 映画.com (2012年6月26日). 2014年3月13日閲覧。

外部リンク[編集]


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