クメール人 – Wikipedia

クメール人
Khmer Traditional Dancing.jpg
(1,600 万人 (2008年))
居住地域
カンボジアの旗 カンボジア      1,280 万人[1]
ベトナムの旗 ベトナム 170 万人
タイ王国の旗 タイ 140 万人
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 200,000
フランスの旗 フランス 50,000
カナダの旗 カナダ 25,000
オーストラリアの旗 オーストラリア 20,000
フィリピンの旗 フィリピン 16,000
マレーシアの旗 マレーシア 11,381
ニュージーランドの旗 ニュージーランド 5,000
ラオスの旗 ラオス 4,000
ベルギーの旗 ベルギー 3,000
言語
クメール語、ベトナム語、タイ語
宗教
Dharma Wheel.svg 上座部仏教
関連する民族
モン族、ワ族および他のモン・クメール語派

クメール人(クメールじん)は、カンボジアを中心とする東南アジアの民族。カンボジアの総人口の約90パーセントを占めるほか、タイ東北部、ラオス南部、ベトナム南部などにも住む。身体的特徴では一般に、波状の頭髪や体毛の多さといった特徴が比較的多く見られるが、皮膚は比較的濃色である。人種的には新モンゴロイドとオーストラロイドのネグリトとの混血民族である。

6世紀に真臘(後のクメール朝(アンコール朝))を建国し、アンコール・ワットに象徴される壮大なカンボジア文化英語版を築いた。当時の最盛期の人口は100万人以上。アンコール朝は1431年にタイのアユタヤ王朝に侵攻されて都であるアンコール・トムを攻略されたのち、転々と遷都を繰り返し現在のプノンペンにあるチャドモックに落ち着いた。この間にかけて、ベトナム人の南進によりメコンデルタ地方の多くでクメール人は少数民族と化した。19世紀中頃からフランスによる植民地化が進み、カンボジア王国は1887年にフランス領インドシナへ編入された。後にクメール人主体のカンボジアが完全独立を果たすのは1953年であった。

1970年代はポル・ポト政権による文化浄化で伝統文化や技術の担い手が大量殺戮された。

  1. ^ CIA FactBook. Accessed July 14, 2008.