ロジャー・マッギン – Wikipedia

ジェームズ・ロジャー・マッギン(英語: James Roger McGuinn、1942年7月13日 – )は、アメリカ合衆国のシンガーソングライター。出生名はジェームズ・ジョセフ・マッギン3世(英語: James Joseph McGuinn III)2011年、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において第95位。

14歳のときにギターを誕生日プレゼントされると独学で習得し、ボブ・ギブソンの影響でフォークの魅力に開眼する。音楽学校でアコースティック12弦ギターとバンジョーを学びフォーク・クラブやコーヒー・ハウスで歌い始める。卒業した1961年には、ライムライターズのバック・ミュージシャンとしてデビューし、次いでチャド・ミッチェル・トリオのバック・ミュージシャンを務める。1963年頃から、グリニッジ・ヴィレッジでボビー・ダーリンの伴奏者として活躍する。

1964年に公開されたビートルズの映画『ハード・デイズ・ナイト』を観て、ジョージ・ハリスンの持つリッケンバッカーの12弦エレクトリックギターに影響され、ロック・バンド結成を決意。ジーン・クラーク、デヴィッド・クロスビーと共にジェット・セットを結成。結成当時、彼はまだ12弦エレキギターを持っていなかったが、バンジョーとアコースティック・ギターを売り、リッケンバッカー・360/12を手に入れた。

ベーシストにクリス・ヒルマン、ドラマーにマイケル・クラークを迎え、1964年夏にバンド名をビーフィーターズ、冬にはバーズと改める。

1965年4月、バーズのデビュー・シングル「ミスター・タンブリン・マン」(ボブ・ディランのカバー)が全米シングル・チャートでナンバー・ワンのヒットを記録すると、いきなりロック・スターとしての地位を確立する。またニュー・シネマの代表作『イージー・ライダー』のサウンドトラック盤には、マッギンの歌う曲が2曲収録されている

1973年2月バーズ解散。解散後も主にリッケンバッカーの12弦エレキギターを愛用する。現在でも精力的にフォーク・クラブなどで演奏を行っている。最近では、3弦が複弦となっているアコースティック7弦ギターも使ったりと、ユニークなギタリストである。

  • ロジャーは、もともと本名をジェームス・ジョセフ・マッギン3世 (JAMES JOSEPH McGUINN III) といい、「ジム・マッギン」と名乗っていたが、1967年に以前から信仰していたインドネシアの新興宗教スブドに入信。そこで改名の助言を受け、「ロジャー・マッギン (JAMES ROGER McGUINN)」に改名したことは有名である。実はこのとき助言者から「R」が頭文字の名前にするといいと言われ、「レトロ」や「ロケット」などといった様々な名前の候補があったが、その中でも一番良かった「ロジャー」にしたという。その後、クリスチャンに戻り名前を戻したが、皆からロジャーと呼ばれ続けるため、今でもロジャー・マッギンと名乗っているという。
  • ロジャー(ジム)はバーズでデビュー当時、ベンジャミン・フランクリン風のいわゆる老眼鏡型のサングラスを鼻にかけ、一時期はトレード・マークにもなった。同じ型のサングラスをファンの女の子が付けていたり、ジョージ・ハリスンやスモール・フェイセスのスティーヴ・マリオットらがつけている写真もあり、一時は流行ったようだが、1966年頃からつけなくなった。

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム[編集]

  • 『ロジャー・マッギン』 – Roger McGuinn (1973年)
  • 『ピース・オン・ユー』 – Peace on You (1974年)
  • 『ロジャー・マッギン&バンド』 – Roger McGuinn & Band (1975年) ※旧邦題『新たなる挑戦』
  • 『海賊』 – Cardiff Rose (1976年)
  • 『サンダーバード』 – Thunderbyrd (1977年)
  • 『バック・フロム・リオ』 – Back from Rio (1991年)
  • Limited Edition (2004年)
  • CCD (2011年)
  • Sweet Memories (2018年)

ライブ・アルバム & コンピレーション・アルバム[編集]

  • 『ボーン・トゥ・ロックンロール』 – Born to Rock and Roll (1991年)
  • From The Rock’N Roll Palace Live (1994年) ※マッギン & ニッティー・グリッティー・ダート・バンド名義
  • 『ライヴ・フロム・マーズ』 – Live from Mars (1996年)
  • 『3バーズ・ライヴ・イン・ロンドン』 – 3 Byrds Land in London (1997年) ※With ジーン・クラーク、クリス・ヒルマン。1977年録音
  • Live at the XM Studios May 27, 2004 (2004年) ※ダウンロードのみ
  • Live from Spain (2007年)
  • Stories, Songs, & Friends (2014年)
  • Live at the Boarding House (2014年) ※With クラーク、ヒルマン、デヴィッド・クロスビー。1978年録音
  • Live In New York: Eight Miles High (2015年) ※1974年録音
  • Turn Turn Turn (2015年) ※With ヒルマン。1980年録音
  • Bottom Line Archive Series: In Their Own Words (2015年) ※マッギン & ピート・シーガー。1994年録音
  • The Living Room Concert ’76 (2015年) ※With Thunderbyrd。1976年録音
  • Electric Ladyland 1991 (2016年) ※1991年録音
  • Backstage Pass (2016年) ※With クラーク、ヒルマン。1978年録音
  • Armadillo World Headquarters (2016年) ※With クラーク、ヒルマン。1979年録音

出典[編集]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]