オニヤンマ科 – Wikipedia

オニヤンマ科(オニヤンマか、Cordulegastridae)は、トンボ目・トンボ亜目の一科。

大柄で頑丈な姿のトンボ。左右の複眼は中央でしっかりと接してはおらず、離れているか一点で接する。この点でヤンマ科とは異なり、サナエトンボ科などに似る。もう一つの特徴は下唇の中央に切れ込みがあることである。成虫は黒地に黄色い斑紋を持つものが多く、この体色は成熟による変化が少ない。この点でもヤンマ類とはやや異なる。

幼虫は細長いヤゴで、肌目が粗くて全体に毛が密生している。

この科は大きくはオニヤンマ亜科 Cordulegastinae とミナミヤンマ亜科 Chlorogomphinae に分けられる。前者は両複眼が接していること、産卵管が発達しており、尾の先端から突き出すことなどの特徴を持ち、後者で複眼は接しておらず、産卵管が退化的なのとははっきりした対称をなしている。

世界に6属60種ほどがあり、日本からは2属2種が知られる。

下位分類[編集]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 井上清・谷幸三 『トンボのすべて』 トンボ出版、1999年、ISBN 4-88716-112-3。
  • 石田昇三・石田勝義・小島圭三・杉村光俊、『日本産トンボ幼虫・成虫検索図説』、(1988)、東海大学出版会

外部リンク[編集]