幌加駅 – Wikipedia
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幌加駅(ほろかえき)は、かつて北海道河東郡上士幌町字幌加に設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)士幌線の駅である。電報略号はホカ。士幌線の廃止に伴い、1987年(昭和62年)3月23日に廃駅となった。
駅舎は構内の東側に設置され、旅客用に島状の単式ホーム1面1線と糠平方から分岐し駅舎横の貨物ホームに繋がる貨物線を有し、駅裏側に貨物積卸用の副本線を有していた。駅舎側の貨物線からはさらに北側に広がる営林署のストックヤード(貯木場)への専用線が伸びていた。無人化後は貨物線・専用線は撤去されたが副本線は残され、廃止までこの配線となっていた。
駅名の由来[編集]
所在地名より。アイヌ語の「ホㇿカナイ (horka-nay)」(逆戻りする・川)に由来し[1]、近隣を流れる現在の幌加音更川の大きく曲がった流路を表現した地名である。
- 1939年(昭和14年)11月18日 – 開業。一般駅[2]
- 1947年(昭和22年) – 帯広営林局上士幌営林署が貯木場8.0ha設置。専用側線718m敷設[3]
- 1970年(昭和45年)9月10日 – 荷物(特別扱新聞紙を除く)の取り扱いと車扱貨物以外の貨物の取り扱いを廃止[2][4]し、無人駅化[5][6]。
- 1978年(昭和53年)
- 12月20日 – 貨物の取り扱いを全面廃止[2][5]。
- 12月25日 – 糠平 – 十勝三股間の列車運転を休止[2]。この日より、上士幌タクシーが受託するマイクロバスによる代行輸送となる。この時点で、民家は駅前商店「船戸商店」[7]はじめ数軒が残るのみとなっていた。休止後も同区間は名目上は鉄道路線として、幌加駅も十勝三股駅も駅として存続しており、国鉄の時刻表にも引き続き掲載されていた。しかし、列車が発着することはなく、事実上は廃駅となっていた。
- 1987年(昭和62年)3月23日 – 士幌線の全線廃止に伴い、廃駅となる[2]。同線はバス路線に転換され、引き続き、上士幌タクシーのマイクロバスが運行される。
駅跡・周辺[編集]
駅舎は取り壊されたが、ホーム(旅客用・貨物用共に)及びポイントを含む線路が残っている。保存団体によりレプリカの駅名標が設置された。
路線廃止後の上士幌タクシーによる代替バスですら沿線の極端な過疎化(糠平地区以外はほぼ無人化)によって2003年9月いっぱいで廃止され、同年10月より帯広 – 糠平 – 旭川間のノースライナーみくに号が十勝三股停留所を新設、幌加温泉入口停留所と糠平方面の乗降も可能として代替する。駅跡周辺には停留所は設置されていない(幌加温泉入口まで約2.7 km)。
- 日本国有鉄道
- 士幌線
- 糠平駅 – 幌加駅 – 十勝三股駅
※列車運転休止・バス代行輸送化の際、糠平 – 幌加間にスキー場入口バス停、幌加 – 十勝三股間に幌加温泉入口バス停を新設した(時刻表には掲載なし)。
- ^ “アイヌ語地名リスト ヒラタ~ホロナ P111-120”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2018年6月23日閲覧。
- ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、889頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 東北海道の林業 帯広営林局 昭和44年発行 P359 表・貯木場現況による。なお、昭和26年版全国専用線一覧では、帯広営林局側線300mと記載。
- ^ 「日本国有鉄道公示第353号」『官報』、1970年9月5日。
- ^ a b JR釧路支社「鉄道百年の歩み」平成13年12月発行。
- ^ 「通報 ●士幌線駒場駅ほか4駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1970年9月5日、4面。
- ^ 後に糠平温泉郷に移転、2008年閉店。
外部リンク[編集]
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