コーカサス諸語 – Wikipedia
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コーカサス諸語(コーカサスしょご、英語: languages of the Caucasus/Caucasian languages)またはカフカース諸語は、主にコーカサスで話されている南コーカサス語族、北西コーカサス語族、北東コーカサス語族の3つの語族に属する約40種の言語の総称。
3つの語族が1つの語族を成すかどうか(イベロ・コーカサス語族仮説)は古くから論じられてきたが、未だ結論を見ていない。しかし、北東コーカサス語族と北西コーカサス語族とのあいだには、系統的な関係があるとする見方(北コーカサス語族仮説)が有力である。
話者は約500~600万人(うちグルジア語が約400万人)、文法的には膠着語、能格言語に属するが、コーカサス地方周辺の印欧語族、テュルク諸語のいずれとも類縁関係が見られない言語島である。
コーカサス地方から遠く離れたピレネー山脈付近のバスク語も同じく系統不明な言語であり、コーカサス諸語と同語族を構成するという説がある[1]。古くコーカサスはギリシャ・ローマ人より「イベリア」と呼ばれており、ここからスペインに移住した民族がバスク人の祖となり、イベリア半島の呼称もそこから来ているという説であるが、互いの類縁関係は未だ証明されていない。
言語一覧[編集]
- 南コーカサス語族(カルトヴェリ語族)
- グルジア語
- ザン語派
- メグレル語
- ラズ語
- スヴァン語
- 北西コーカサス語族(アブハズ・アディゲ語族)
- アブハズ・アバザ語派
- アブハズ語
- アバザ語
- チェルケス語派
- アディゲ語
- カバルド語
- ウビフ語
- アブハズ・アバザ語派
- 北東コーカサス語族(ナフ・ダゲスタン語族)
- ナフ語派
- バツ語
- ヴァイナフ諸語
- チェチェン語
- イングーシ語
- アヴァル・アンディ諸語
- アヴァル語
- アンディ諸語
- アンディ語
- アフバフ=ティンディ語
- アフバフ語
- カラタ=ティンディ語
- カラタ語
- ボトリフ=ティンディ語
- ボトリフ語
- ゴドベリ語
- チャマラル語
- バグバリ=ティンディ語
- バグバリ語
- ティンディ語
- ツェズ諸語
- ツェズ=ヒヌク語
- ツェズ語
- ヒヌフ語
- ベジタ=フンジブ=クワルシ語
- ベジタ語
- フンズィブ語
- フバルシ語
- ツェズ=ヒヌク語
- ラク語
- ダルギ諸語
- ヒナルク語
- レズギ諸語
- アルチ語
- サムール諸語
- 東サムール諸語
- タバサラン語
- レズギ語
- アグール語
- ウディ語
- 南サムール諸語
- クリツ語
- ブドゥフ語
- 西サムール諸語
- ルトゥル語
- ツァフル語
- 東サムール諸語
- ナフ語派
- ^ 『イベリア・カフカス語族』 – コトバンク
外部リンク[編集]
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