今沢カゲロウ – Wikipedia
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今沢 カゲロウ(いまざわ かげろう、1970年2月15日 – )は、北海道江別市出身のベーシスト、作曲家、昆虫画家、昆虫食開発者、四国大学特認教授。江別市立大麻東小学校、江別市立大麻東中学校、北海道札幌北高等学校、早稲田大学卒業[1]。カスタマイズされた6弦エレクトリックベースを主に操り、両手両足そして口、身体の動く部分を総動員したベースソロパフォーマンスが特徴。各種変音機器を駆使した、ベース一本による一人多重演奏などオリジナルな発想による多彩な技巧と、切れ味鋭くスピード感のある演奏から、「BASSNINJA(ベースニンジャ)」というニックネームで呼ばれ、世界各国にカルトなファンを持つ。1年間に250本を超える公演活動を続けており、これまでに21枚のアルバムをリリース。最新作は”takteq reta(タクテクレタ)”。
バイオグラフィー[編集]
- 13歳の頃にベースを手にする。ベーシストのみならず、ジョン・コルトレーン、ジョン・マクラフリン、エドワード・ヴァン・ヘイレンなど、様々な楽器の奏者のフレーズや自作曲を通じて、ベースの持つ可能性とオリジナリティーを追求。
- 早稲田大学人間科学部在学中にプロ活動を始めるが、あまりに過激で常識を超えた今沢のベーススタイルは国内では当時全く理解を得られず、卒業後にドイツ、オーストリア、スウェーデン、デンマーク、スイス、ルーマニア、フィンランド、アメリカ、インドにて演奏活動を行う。
- ヨーロッパでは、最初はセッションベーシストとしての活動を行っていたが、楽器奏者以外にも、DJ、ダンスカンパニー、映像などとのコラボレーションを精力的に行う。この時期に曲展開のめまぐるしい音楽から、反復性のある音楽にスタイルが徐々に変化。
- その過程で、DJの代わりにフロアを盛り上げるようなベースソロのアプローチや、サンプラーを使わずにベース一本で表現するサウンド・エフェクト風のアプローチのユニークさが話題となり、ドイツを中心とした欧州ソロコンサートツアーを精力的に行うようになる。
- 1998年にはドイツ・ベルリンの150万人規模のイベント「LOVE PARADE」に出演。
- 2006年10月、ヨーロッパ最大のベースイベント、「european BassDay 2006」にBassDay史上初のアジア人ベーシストとして出演。
- 2007年3月、ヨーロッパのベース専門誌「baJisTa」(スペイン)の表紙を飾る。
- 2007年8月、「サマーソニック07」に出演。
- 2007年9月、「東京ジャズ2007」に出演。
- 2007年12月、ヨーロッパ最大のベースイベント、「european BassDay 2007」に2年連続出演。
- 2007年12月、DVD「BassNinja DVD」が「ADLIB AWARDS 2007」(ミュージック・ビデオ部門)受賞。
- 2008年9月、「ベースマガジン」(リットーミュージック)誌にて連載コラム「徒然昆虫記」開始。昆虫画の挿絵も同時に掲載。
- 2008年12月、12thアルバム「Bassist,Electric」が「iTunes best of 2008」(ベスト・インストゥルメンタル・ジャズ)に選出。
- 2009年11月、13thアルバムにして初のスタンダード集「STANDARDS」をリリース。
- 2010年3月、インド公演ツアー。南インド初のグラミー賞受賞アーティスト、ヴィックゥ・ヴィナーヤクラーム(ジョン・マクラフリン・シャクティ)と共演。
- 2010年3月、世界最大の発行部数を誇る英語新聞「TIMES of India」に特集記事が掲載される。
- 2011年11月、不慮の事故により左足を3箇所複雑骨折。60日間の公演活動休止。従来のエフェクトさばきが困難な左足の為に新システム導入、活動再開。
- 2013年4月、エレクトリック・ベース・コンチェルトを札幌ちえりあホールにて世界初演。ミャンマー最多発行部数の新聞『Daily ELEVEN Newspaper』に掲載。
- 2013年5月、ミャンマー公演ツアー。ヤンゴン・エクセル・トレジャータワーにおいてソロコンサート。外国人楽器奏者をメインとしたインストゥルメンタルのコンサートとしては、ミャンマー史上最大規模のものとなり、国内の人気歌手、演奏家達がゲストとして参加。
- 2013年6月、ミャンマー最大手のTV局『SKYNET』『5 network』等60社以上の記者会見及びTV番組出演。『Daily ELEVEN Newspaper』文化面特集記事。
- 2013年11月、世界各地の表現者と瞬間作曲を行うプロジェクト、”BASSNINJA wired(ベースニンジャ・ワイヤード)”を開始。
- 2015年3月、中国公演ツアー。『今泽蜉蝣(Jin ze fuyou)』名義での活動を開始。
- 2015年10月、アジア最大の楽器博覧会「Music China 2015」に出演。国外から招かれた唯一のアジア人ベースソロプレイヤーとして出演。
- 2016年1月、アメリカ最大の楽器博覧会「NAMM SHOW 2016」に出演。フィル・ジョーンズ・アンプ、ゴダンのブースにてパフォーマンス。
- 2016年4月、四国大学特認教授に就任。
- 2016年4月、グラミー賞を受賞した初の南インドアーティスト、ヴィックゥ・ヴィナ-ヤクラーム(ジョン・マクラフリン・シャクティ)と来日共演。
- 2016年11月、19thアルバム「Blue Moon」をリリース及び、全世界配信開始。セルヴァガネーシュ(ジョン・マクラフリン・シャクティ)とのコラボレーション作品として、クラウドファンディングによって制作された。
- 2017年9月、早稲田大学招聘講師として、自身考案の瞬間作曲療法を音楽以外の心理学(カウンセリング)の大学講義に導入開始。
- 2017年10月、愛媛県久万高原町立久万美術館に昆虫絵画(鳴き声楽譜付)展示。
- 2018年9月、北海道胆振東部地震により、初の国内レコーディングであった6thアルバム「II」の録音現場が震源地至近になった事を受け、現地の支援活動開始。
- 2018年10月、【オール北海道復興支援】をテーマに、地震1か月後からクラウドファンディングにより、バンドメンバー、エンジニア、スタジオなど全ての製作スタッフをオール北海道キャストに依頼し 5人編成のバンドレコーディングによってアルバム制作を開始。
- 2019年8月、20thアルバム「兆(kizashi)」をオール北海道キャストによりリリース及び、全世界配信開始。
- 2019年10月、アフリカ・ルワンダにて【未知のリズムと音楽探究の旅】をテーマに、アルバム制作を開始。同時にクラウドファンディングも開始。
- 2020年8月、東京代々木上原hako galleryにて個展『彩加速』。
- 2020年9月、21stアルバム「takteq reta(タクテクレタ)」をリリース及び、全世界配信開始。iTunesチャート8位(インストゥルメンタル部門)。
- 2020年11月、帯広白樺通り美術館にて個展『彩加速』。
- 2021年1月、SHOWROOM公式ライバーとして活動開始。2020年11月から公演会場で開始した、多彩な技巧の演奏と同時に行うライヴペインティングが特色。
- 2021年11月、東京国分寺カフェスローギャラリーにて個展『彩加速』。
- 2021年11月、昆虫食開発者として活動開始。第1弾はアフリカで考案したワタリバッタ入りコーヒー(自身の絵画、音源付)を12月に発売。
- 2021年12月、1年間365日連続で通算700本の公演(オンライン、オフライン合わせて)を完遂。連続公演は2020年12月以降継続。
- 2022年2月、東京国分寺カフェスローギャラリーにて個展『彩加速2022』~「ワタリバッタコーヒー」開発記念展~。
ディスコグラフィー[編集]
ソロアルバム[編集]
- 「STOMUTATION」 (1997年)ニューヨーク・ニッティングファクトリーでのライブ音源
- 「Sci-Fi Basso」 (1998年)ベルリンでのライブ音源
- 「PSYBASS METALOOP」(1999年)
- 「4 PHUSION」 (2000年)
- 「cyborg OM」 (2001年)
- 「II」 (2002年)
- 「SNATCH!」 (2003年)
- 「TAPIRUS」 (2003年)ミニアルバム
- 「Amplified」 (2004年)
- 「Folks」 (2005年)
- 「BassDays」 (2006年 KICJ-512キングレコード)
- 「Bassist, Electric」 (2008年 KICJ-537キングレコード)
- 「STANDARDS」 (2009年 KICJ-568キングレコード)
- 「Hansa」 (2011年)ミニアルバム
- 「superlight」 (2012年)
- 「HOPE」 (2013年)
- 「spin, spin…」 (2014年)
- 「QUAI」 (2015年)
- 「Blue Moon」 (2016年)
- 「兆(kizashi)」 (2019年)
- 「takteq reta」 (2020年)
DVD[編集]
コンピレーション[編集]
ムック(CD、DVD付)[編集]
- 「絶対役立つベース超絶テクニック〜指弾き、スラップ、エフェクト術――世界が認めた低音奥義のすべて 」 (2010年 リットーミュージック)
昆虫食(絵画、音源付)[編集]
- 「ワタリバッタコーヒー」 (2022年)
外部リンク[編集]
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