ペーパーボーイ – Wikipedia
『ペーパーボーイ』 (PAPERBOY) は、1985年4月にアメリカ合衆国のアタリから稼働されたアーケード用アクションシューティングゲーム。
本作は主人公の少年を操作し、「ペーパーボーイ」と呼ばれる新聞配達のアルバイトを行うゲームである。契約者の家の玄関先かポストに上手く新聞を投げ込む事を目的としている。
開発はアタリが行い、プログラムは『クラックス』(1990年)を手掛けたジョン・サルウィッツが担当、音楽は『マーブルマッドネス』(1984年)を手掛けたハル・キャノンと『ガントレット』(1985年)を手掛けたアール・ヴィッカーズが担当している。
1986年に欧州にて各種ホビーパソコンに移植された。1988年には北米にてApple II、PC/AT互換機に移植された他、NESに移植され、日本においてはファミリーコンピュータ用ソフトとして1991年に発売された。欧米においてはその後もAmiga、Atari ST、Atari Lynx、ゲームボーイ、セガ・マスターシステム、メガドライブ、ゲームギアなど様々な機種に移植された。アーケード版は欧米においてPlayStation用ソフト『Arcade’s Greatest Hits: The Atari Collection 2』(1997年)などに収録され、日本では『ゲーセンUSA ミッドウェイアーケードトレジャーズ』(2006年)に収録された。
後に北米にて続編となるゲームボーイ用ソフト『Paperboy 2』(1992年)が発売された。また、本作主人公がディズニー映画『シュガー・ラッシュ』(2012年)にカメオ出演している[1]他、アメリカ映画『ピクセル』(2015年)に敵キャラの一人としてカメオ出演している。
システム[ソースを編集]
自転車に乗った少年を操作して、ボタンで新聞を左に投げる。契約者の家の玄関先に届くか、ポストにうまく入ると成功。(これはアメリカでの新聞配達の現状を反映した内容に沿っている)新聞を届けられなかったり、契約者の家の窓ガラス等を壊してしまうと次の日から契約が打ち切られてしまう。ただし、契約していない家の窓ガラス等はいくら破壊しても良く、破壊するに従ってクラッシュボーナスが加算される。また、契約を打ち切られても加算スコアが減少するだけであり、ゲーム進行上のペナルティなどは発生しない。ただ、溝に当たると死ぬ。
道中には主人公の行く手を阻む障害物や敵キャラが多数出現し、それらに接触するとミスとなる。敵キャラは、新聞を投げることで攻撃できる。新聞が無くなった場合は、落ちている新聞を拾うことで補充できる。各ステージの最後はトレーニングステージ(ボーナスステージ)となっている。
無事に1週間配達できればクリアとなる。
その他[ソースを編集]
- 日曜日の新聞は、ちゃんと厚くて重い(飛び方が遅い)。
- クラッシュボーナスが65,536点に達すると、0点に戻ってしまう。
- トレーニングステージで右へ右へと進んで、最高速で右端に突っ込むようにゴールすると、数億点が入るバグが起きる。
- メガドライブ版
- ケース背表紙には少年は思った。「働かなきゃ……働いて、働いて、有名になるんだ!」……そして、少年は新聞配達を始めた!!と、テンゲンらしい売り文句が書かれている。
- プログラマー:ジョン・サルウィッツ
- アーティスト:デイヴ・ラルストン
- ハードウェア・デザイナー:ダグ・スナイダー
- プロジェクト・コーディネーター:ラッセル・ダウ
- テクニシャン:リンダ・シンコビッチ
- サウンド・デザイナー:ハル・キャノン、アール・ヴィッカーズ
- メカニカル・エンジニア:ミルト・ローパー
- アニメーター:ウィル・ノーブル
- ファミリーコンピュータ版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計23点(満40点)[12]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、16.82点(満30点)となっている[2]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 2.87 | 2.65 | 2.81 | 2.66 | 2.56 | 3.27 | 16.82 |
- メガドライブ版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計で23点(満40点) [13]、『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.90点(満30点)となっている[3]。また、同雑誌1993年7月号特別付録の「メガドライブ&ゲームギア オールカタログ’93」では、住人や障害物をかわしながら新聞配達する事に関して「一風変わった設定」と紹介している[3]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.85 | 3.04 | 3.00 | 3.65 | 3.26 | 4.30 | 20.90 |
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