フランク・ギャンバレ – Wikipedia

フランク・ギャンバレ(Frank Gambale、1958年12月22日 – )は、イタリア系オーストラリア人のジャズギタリストである。キャンベラ生まれ。

1982年、23歳で米ハリウッドのミュージシャンズ・インスティチュート(GIT)に入学。卒業とともに同校で講師を務めつつ、周辺のジャズクラブなどでも演奏活動を続ける。1986年にチック・コリア・エレクトリック・バンドに参加したことで一躍名を挙げる。また、ジェフ・バーリン、ジャン=リュック・ポンティらとの共演でも知られている。アラン・ホールズワースとの共演盤にも参加している。

彼が有名になったのは彼が発案した奏法であるスピード・ピッキング(エコノミー・ピッキング)によるところが大きい。この奏法はアルペジオやスケール演奏時に隣接する弦へ移動する際、上への場合はアップ、下への場合はダウンと二つの音を短く切り、それを一回のピッキング動作で行うテクニックである。文章にしてしまうと単純な事に思えてしまうが、本人も語っているとおりこの奏法の難易度は非常に高い。彼がリスペクトされ、この奏法の第一人者とされる所以である。彼のスウィープ・ピッキングのテクニックは、イングヴェイ・マルムスティーンを代表とする近代のネオ・クラシカル・ギタリストの追随を許さないほど正確無比なものであり、スウィープ・ピッキングを極めた一人としてギター雑誌などで取り上げられることが多い。

ディスコグラフィ[編集]

ソロ・アルバム[編集]

  • 『ブレイヴ・ニュー・ギター』 – Brave New Guitar (1985年)
  • 『ア・プレゼント・フォー・ザ・フューチャー』 – A Present for the Future (1987年)
  • 『ライブ!』 – Live! (1989年)
  • 『サンダー・フロム・ダウン・アンダー』 – Thunder from Down Under (1990年)
  • 『ノート・ワーカー』 – Note Worker (1991年)
  • 『ギター・サンダーワールド』 – The Great Explorers (1993年)
  • 『パッセージ』 – Passages (1994年)
  • 『シンキング・アウト・ラウド』 – Thinking Out Loud (1995年)
  • 『FAVORED NATIONS – カミング・トゥ・ユア・センシーズ』 – Coming to Your Senses (2000年)
  • Resident Alien – Live Bootlegs (2001年)
  • Absolutely Live – in Poland (2002年)
  • Raison D’être (2004年)
  • Natural High (2006年)
  • Made in Australia (2007年) ※with ヴァージル・ドナティ、リック・フィエラブラッチ
  • Natural Selection (2010年)
  • Soulmine (2012年) ※featuring Boca

参加アルバム[編集]

マウリツィオ・コロンナ

  • Imagery Suite (2000年) ※別タイトル『Playgame』
  • Live (2005年)
  • Bon Voyage (2007年)

チック・コリア・エレクトリック・バンド

  • 『ライト・イヤーズ』 – Light Years (1987年)
  • 『アイ・オブ・ザ・ビホルダー』 – Eye of the Beholder (1988年)
  • 『インサイド・アウト』 – Inside Out (1990年)
  • 『ビニース・ザ・マスク』 – Beneath the Mask (1991年)
  • 『グレイト・アーティスツ・ミート・ウェスト・サイド・ストーリー』 – The Songs of West Side Story (1996年) ※オムニバス。Steve Vai’s Monsters & Chick Corea’s Elektric Band名義で参加
  • 『トゥ・ザ・スターズ』 – To the Stars (2004年)
  • 『ライヴ・アット・モントルー2004』 – Chick Corea Elektric Band – Live at Montreux (2004年) ※DVD

GHS (with スチュアート・ハム&スティーヴ・スミス)

  • Show Me What You Can Do (1998年)
  • The Light Beyond (2000年)
  • 『GHS 3』 – GHS 3 (2002年)

マーク・バーニー・プロジェクト

ヴァイタル・インフォメーション

  • Fiafiaga (1988年)
  • Vital Live (1991年)
  • Easier Done Than Said (1992年)
  • Ray of Hope (1996年)
  • Where We Come From (1998年)
  • Live Around the World (2000年)
  • Live from Mars (2000年)
  • Show ’em Where You Live (2002年)
  • Come on In (2004年)

リターン・トゥ・フォーエヴァー

外部リンク[編集]