久里双水古墳 – Wikipedia

久里双水古墳(くりそうずいこふん)は、佐賀県唐津市双水にある古墳。形状は前方後円墳。佐賀県指定史跡に指定されている。

1980年に労働者住宅生活協同組合の宅地造成事業中に発見された。全長108.5メートル、後円部径62.2メートル、前方部幅42.8メートルの前方後円墳である。3世紀末から4世紀ごろに作られたとされており、邪馬台国の起源をさかのぼる上でも重要な遺跡である。粘土で覆われた石室は砂岩製の天井石3枚で密閉されており、内径は高さ2.5メートル、幅0.9メートル、高さ1メートルの竪穴式石室が発見されている。

現在は公園として整備されている。ガラスに覆われた石室を見ることができるほか、古墳の頂上に登ると山本地区一帯を見渡すことができる。

発見当時はニュースステーションで紹介され、羽田健太郎がライトアップされた古墳の上でピアノを演奏した。

古墳域は1988年(昭和63年)に唐津市指定史跡に指定されたのち[1]、2016年(平成28年)に佐賀県指定史跡に指定されている[2]。また、出土品は2011年(平成23年)に佐賀県指定重要文化財に指定されている[3]

  • 墳丘長:108.5メートル
  • 後円部直径:62.2メートル
  • 前方部幅:42.8メートル

発掘されたものは以下の通り。

  • 盤龍鏡(ばんりゅうきょう)
  • 管玉(くがたま)
  • 刀子(とうす) – 小刀のこと。

佐賀県指定文化財[編集]

  • 重要文化財(有形文化財)
    • 久里双水古墳主体部出土品 4点(考古資料) – 明細は以下。2011年(平成23年)3月25日指定[3]
      • 平縁盤龍鏡 1面
      • 碧玉製管玉 2点
      • 鉄製刀子 1口
  • 史跡
    • 久里双水古墳 – 2016年(平成28年)4月28日指定[2]

交通アクセス[編集]

座標: 北緯33度23分47.13秒 東経129度59分10.02秒 / 北緯33.3964250度 東経129.9861167度 / 33.3964250; 129.9861167 (久里双水古墳)