松本謙三 – Wikipedia

松本 謙三(まつもと けんぞう、1899年(明治32年)3月21日 – 1980年(昭和55年)9月15日)は、ワキ方下掛宝生流能楽師。重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。

富山県砺波郡城端町出身。1909年上京し11歳で宝生新の門下となる。1910年「岩船」のワキヅレで初舞台。同年「吉野天人」で初ワキ。17歳で秘曲「張良」の初演を許されるなど若くして才能を開花させ、ワキ方の第一人者として活躍。1933年霞会を発足し主宰。1957年より日本能楽会会員。1964年能楽使節団の一員としてヨーロッパに派遣される。1966年ワキ方で初の人間国宝に認定。

線が太く、堅実な芸風を基盤としながら、さまざまなシテに対処できる幅の広さも備えていた。

1953年芸術祭奨励賞。1969年勲四等旭日小綬章。

関連項目[編集]