阪急バス西宮営業所 – Wikipedia

阪急バス西宮営業所(はんきゅうバスにしのみやえいぎょうしょ)は、兵庫県西宮市深津町にある、阪急バスの営業所。

最寄りの停留所は「西宮営業所前」。

西宮市の鉄道駅を起点とする、市内南部の路線を担当する。西宮市には公営のバスがないため、阪神バスと共に地域の足を担っている。

臨海部の路線が多い阪神バスに対し、当営業所の路線の多くはやや山手寄りを走る。ただし、逆に上ヶ原系統の一部が臨海部の朝凪町を走ったり、阪神バスも西宮山手線で甲陽園駅まで乗り入れたりしている。また、夙川台系統は阪神バス鷲林寺線と同じルートで、2006年10月より阪神西宮と阪急西宮北口を結ぶ路線を共同運行している。

西宮市でも甲山より北側の山口地区は山口営業所の担当となる。市の南北を縦貫するさくらやまなみバスにおいても、全区間で同営業所が単独で担当している。

芦屋浜営業所と並び、兵庫県下の阪急バスの営業所の中では比較的早い時期にPiTaPaを導入した。

  • 所在地:兵庫県西宮市深津町7番5号

運行路線[編集]

西宮市内線[編集]

上ヶ原系統[編集]

西宮営業所管轄路線で使用されるハイブリッドバス

甲東園・西宮北口・JR西宮と朝凪町を結ぶルートをベースに、経由地別に多様な系統に分かれている。系統番号のない1つを除き、いずれの系統も一方循環の形態で運行する。

2010年7月1日のダイヤ改正で、10番台は甲東園方向、20番台は西宮北口、朝凪町方向の路線に再編された。

「誠成公倫会館」停留所は、当初は同施設の敷地内(玄関前)のみに設けられていたため、施設の休館日は同停留所を休止し通過としていた[* 1]が、2020年1月27日のダイヤ変更で休館日も含め通年営業することとなった。このほか、毎年秋に行われる『にしのみや市民祭り』の開催日には、朝凪町方面へ行く系統は西宮市役所前 – 石在町間を休止とし、札場筋交差点へ迂回する。

以下は、2021年4月3日以降。同改正で大幅に系統番号を見直している[1]。。

  • 系統番号なし[* 2]:甲東園 – 関西学院前
  • 10系統:甲東園 → 関西学院前 → 上ヶ原六番町 → 中村 → JR西宮
  • 11系統:西宮北口 – 両度町 – JR西宮 – 中村 – 上ヶ原六番町 – 関西学院前 – 甲東園
  • 12系統︰西宮北口 – 能登町 – 上ケ原六番町 – 関西学院前 – 甲東園
  • 14系統:JR西宮 → 能登町 → 神戸女学院西門前 → 関西学院前 → 甲東園
  • 16系統:阪神西宮 → 西宮市役所前 → JR西宮 → 両度町 → 西宮北口 → 能登町 → 愛宕山 → 関西学院前 → 甲東園
  • 19系統:西宮北口 – 両度町 – JR西宮 – 中村 – 愛宕山 – 関西学院前 – 甲東園
  • 24系統:甲東園 → 関西学院前 → 神戸女学院西門前 → 能登町 → 西宮北口 → 西宮営業所前 → JR西宮 → 西宮市役所前(阪神西宮駅東口) → 東町 → 浜松原町 → 誠成公倫会館 → 朝凪町 → 阪神西宮駅東 → JR西宮 → 西宮営業所前 → 西宮北口 → 能登町 → 神戸女学院西門前 → 関西学院前 → 甲東園
  • 26系統:甲東園 → 関西学院前 → 愛宕山 → 能登町 → 西宮北口 → 両度町 → JR西宮 → 西宮市役所前 → 阪神西宮
  • 27系統:甲東園 → 関西学院前 → 愛宕山 → 能登町 → 西宮北口

備考

  • 1990年代の一時期に限り、平日朝にJR西宮を経由せず山手幹線上にあるJR西宮駅北を経由する、西宮北口 → 両度町 → JR西宮駅北 → 中村 → 上ヶ原六番町 → 甲東園系統も存在した。
  • 21・29系統(現11/21・19/29系統)は、JRで通学する関西学院大学の学生等からの要望を受けて22・26系統の一部を振り分け開設。22系統(現12/22系統)のうち、甲東園発は両度町を2回経由する。それまで、中村を通る系統は1日数便程度であった(原則としてほぼ全てが西宮北口を経由していた)。
  • 26・27系統(現16/26/27系統)は、元々は甲東園 – (西宮北口) – 西宮本町であったが、ダイヤはほぼそのままでルート・行き先を変更し、2006年10月から阪神西宮発着となった。28系統(現18/28系統)は2009年4月1日の改正で新設された。
  • 2012年9月27日の改正で「神戸女学院西門前」停留所が新設。14・15・25系統の同地経由便と、21系統の関西学院前始発便が新たに設定された。関西学院始発便は平日の通学時間帯のみ設定される[* 3]
  • 2020年1月27日の変更で、「誠成公倫会館」停留所を既存の敷地内に加え道路上にも新設し、通年営業に変更。既存の敷地内の停留所は1番のりばとして開館日のうち9時から18時すぎまでは同のりばから発着し、また同時間帯は増発便が運行される。一方で、同日のダイヤ変更以降の休館日は終日1時間にほぼ1本のみと、大幅に減便された。また、同停留所を経由する便は全て西宮営業所前経由とした[2]

甲子園口系統[編集]

  • 38系統:JR甲子園口→甲子園学院前→西宮北口
  • 39系統:西宮北口 – 甲子園学院前 – 熊野町 – JR甲子園口
  • 50系統:西宮北口→甲子園学院前→熊野町→JR甲子園口→熊野町→上之町→大島町→西宮中央病院前→上之町→熊野町→JR甲子園口
  • 51系統:西宮北口→大屋町→大島町→西宮中央病院前→上之町→熊野町→JR甲子園口
  • 52系統:西宮北口→甲子園学院前→熊野町→JR甲子園口→熊野町→上之町→大島町→西宮中央病院前→大屋町→西宮北口
    • 50系統は、JR甲子園口に到着後、引き続きJR甲子園口→西宮北口間を39系統として運行する。

かつては西宮北口 – 甲子園学院前 – 熊野町 – JR甲子園口を基本に、西宮北口 – 高木東町 – 上之町 – 熊野町 – JR甲子園口(甲子園学院前は経由せず)便も2時間に1本程度運行していた。後に全便とも甲子園学院前を経由することとなり、上之町経由便は西宮北口 – 甲子園学院前 – 熊野町 – 上之町 – 熊野町 – JR甲子園口と熊野町を2回経由するルートに変更された。

さらに後に西宮中央病院へのアクセス確保のため、上之町経由便を延伸し現在の50系統となったが、西宮北口からではJR甲子園口を経由するため、非常に大回りとなっている。この他、2007年3月まで平日の甲子園学院中学校・高等学校開校日朝のみ、西宮北口 – 甲子園学院前 – 西宮北口の循環系統の運行もあった。

2021年4月3日改正でルートの見直しが行われた[1]

夙川台系統(夙川台線)[編集]

西宮営業所管内では最もルートの変遷が激しい路線であり、現在のルートは2007年3月18日のJRさくら夙川駅開業時に実施されたダイヤ改正でほぼ確立された(JRさくら夙川停留所も、この改正時に新設)。

運行系統図などでは、西宮市内線とは別の「夙川台線」と紹介されることもある。

  • 1系統:西宮北口 – JR西宮 – 西宮戎 – JRさくら夙川 – 阪急夙川 – 柏堂町 – 鷲林寺 – 西宮甲山高校前 ← 甲山墓園前
    • 西宮北口 – 阪急夙川間はかつて国道171号(能登町 – 越水町[* 4] – 江上町)を経由していた。JR西宮駅北経由の西宮北口→甲東園系統が廃止されたのと同時に、現在の7系統と同じルートを経て、現在のルートを走るようになった。
    • 2021年4月3日のダイヤ改正によって甲山高校に行くバスは平日登下校時のみとなり日中、土日祝は甲山墓園前で折り返しとなった[1]。西宮北口・夙川方面から甲山高校へ登下校時以外に行く場合はさくらやまなみバス又は阪急バス鷲林寺バス停から徒歩7分で行く事になる。
  • 2系統:西宮北口 – JR西宮 – 西宮戎 – JRさくら夙川 – 阪急夙川 – 柏堂町 – 鷲林寺 – 甲山墓園前
  • 3系統:剣谷 → 鷲林寺 → 柏堂町 → 苦楽園口 → 阪急夙川 → JRさくら夙川
    • 開設当初は苦楽園口発着の32系統として、1 – 2時間に1本の割合で運行されていた。現在は極端に本数が少ない
    • 2021年4月3日のダイヤ改正により夜の剣谷行のバスは廃止となり、剣谷発さくら夙川行の一本のみとなった[1]
  • 6系統:甲山墓園前 → 鷲林寺 → 柏堂町 → 阪急夙川 → 国道夙川 → 阪神香櫨園 → 阪神西宮駅東 → JR西宮
    • かつては「西宮北口 – 阪急夙川 – 苦楽園」で2時間に1本程度運行されていたが、1985年に阪急夙川で系統分割され当区間は1日3 – 4便(のち土曜のみ週1往復)に減便となり、2018年9月1日の改正で土曜・休日にJR西宮行き1便のみの運行となった[3]。各停留所とも、片側は休止とされた。
  • 7系統:甲山墓園前 → 鷲林寺 → 柏堂町 → 苦楽園口 → 阪急夙川 → JRさくら夙川 → 江上町 → JR西宮 → JR西宮駅北 → 西宮北口
    • 6系統と同様、2018年9月1日より土曜・休日に西宮北口行き1便のみの運行となっている(それ以前は土曜のみ週1往復)[3]。各停留所とも、片側は休止とされた。

運行本数で中心となるのは1・2系統で、西宮市内中心部から県道82号大沢西宮線を走行し、柏堂町・鷲林寺町地区へと向かう。同地区には、さくらやまなみバスや阪神バス鷲林寺線も乗り入れている。

2010年4月1日の改正では、さくらやまなみバスの増発に伴い、1系統の大幅な減便と区間の短縮、2系統の「かぶとやま荘」乗り入れ便の廃止などが行われた。翌2011年4月1日の改正では、1系統の西宮甲山高校前発最終便時刻の繰り下げや、2系統の西宮北口乗り入れ等が行われた。

苦楽園系統[編集]

1987年11月20日の改正までは、阪急夙川より東の西宮北口を起点とする「28系統」だったが(ルートは、現在の6系統に同じ)、同改正後は阪急夙川を境に系統が分割され、朝の2本のみとなった。

なお、分割後もしばらく双方の系統で「28系統」を名乗っており、2007年3月18日の改正では芦屋市内線の4系統と同一ルートを走行していることから、それと同じ「4系統」に改番された。

  • 4系統:阪急夙川 → 老松町 → 苦楽園 → 阪急夙川(循環)

武庫川線[編集]

西宮市内線の一系統として扱われることがある。また、35系統は阪急逆瀬川を発着地としているため、「宝塚市内線」の一系統として扱われることもある。

仁川駅前から東へ向かい、いずれも武庫川沿いの県道114号西宮宝塚線を経由し、阪急逆瀬川(東のりば)またはJR甲子園口駅との間を結ぶ路線である。

阪神競馬場のそばを走行することから、かつては周辺道路の渋滞による遅延を避けるため、競馬の開催日は渋滞のピークとなる15時から17時前後の時間帯において、35系統は「新明和前」、36系統は「甲武橋西詰」(現在の「甲武橋」)で折り返す措置を執っていたが、1997年11月29日の改正で解消された。

当初の「仁川駅前」停留所は県道337号生瀬門戸荘線(中津浜線)上にあり、「仁川」と称していたが、駅前の再開発でロータリーが完成したため、2003年4月8日の改正から現在の駅改札口前に乗り入れるようになった。

2004年10月16日の改正より、甲東園発着は昼間時のみとなり、それ以外の時間帯は仁川駅前止まりとなる。2021年4月3日のダイヤ改正で武庫川線の仁川駅前 – 甲東園間を廃止し、全便が仁川駅前折返しとなった[1]

  • 35系統: 仁川駅前 – 競馬場 – 新明和前 – 宝塚市役所前 – 阪急逆瀬川
  • 35系統:仁川駅前 – 競馬場 – 新明和前 – 東蔵人
  • 35系統:田近野 → 新明和前 → 宝塚市役所前 → 阪急逆瀬川
    • 35系統は、かつて阪急逆瀬川より先の「逆瀬川団地前」まで運行していたが、1986年12月20日の改正で阪急逆瀬川発着に短縮され、同区間は宝塚市内線に分割・編入された。
  • 36系統:仁川駅前 – 競馬場 – 段上町7丁目 – 新田 – JR甲子園口
    • 36系統は、路線環境から一時期1日3往復(平日・土曜のJR甲子園口発→甲東園行きは4本)しかなかったが、2004年10月16日の改正より西宮市段上地区の土地区画整理事業の進捗に伴い、仁川口橋 – 甲武橋間において、武庫川沿いの県道から段上地区内を走行するルートに変更され、若干の増便が行われた。

過去の担当路線[編集]

西宮市内線[編集]

上ヶ原系統
  • 21系統:西宮北口→JR西宮→中村→上ヶ原六番町→関西学院前→甲東園
  • 22系統︰甲東園→関西学院前→上ケ原六番町→能登町→西宮北口
  • 18系統︰阪神西宮→JR西宮→中村→愛宕山→関西学院前→甲東園
  • 28系統︰甲東園→関西学院前→愛宕山→中村→JR西宮→阪神西宮
  • 23A系統:西宮北口→西宮営業所前→JR西宮→西宮市役所前→東浜町→(誠成公論会館)→朝凪町→西宮本町→JR西宮→西宮営業所前→西宮北口
  • 25系統:(誠成公論会館)→朝凪町→西宮本町→JR西宮→両度町→西宮北口→能登町→上ヶ原六番町→関西学院前→甲東園
  • 27系統:阪神西宮→西宮市役所前→JR西宮→両度町→西宮北口→能登町→愛宕山→関西学院前→甲東園(阪神西宮→西宮北口は阪神バスと共同運行)
    • 以上の各系統は、2010年7月1日の改正による再編で廃止された。
  • 23系統:西宮北口→両度町→JR西宮→西宮市役所前→東浜町→(誠成公論会館)→朝凪町→西宮本町→JR西宮→両度町→西宮北口
  • 23系統:甲東園 – 関西学院前 – 上ヶ原六番町 – 広田神社前 – JR西宮駅北 – 西宮北口
    • 1999年4月27日の改正より、21系統とセットで新設された系統。21系統よりも速達性を重視し、JR西宮駅前ターミナルには乗り入れず、山手幹線上の「JR西宮駅北」停留所で乗降扱いしていた。
    • 平日朝に西宮北口行きが5本、甲東園行きが4本運行されていたが、2000年4月14日の改正で全便21系統に集約・廃止となった。
  • 西宮北口→西宮営業所前
    • 夕方以降の車庫への入庫車を旅客化した系統で、2001年3月10日の改正より運行開始。専用の行先表示幕はなく、「阪急バス」の表示幕で運行されていた。2004年10月16日の改正以降は運行されていない。
甲子園口系統
  • 37系統:西宮北口→甲子園学院前→熊野町→上之町→熊野町→JR甲子園口
  • 40系統:JR甲子園口→熊野町→上之町→甲子園学院前→西宮北口
  • 41系統:JR甲子園口→甲子園学院前→大屋町→上之町→熊野町→JR甲子園口(循環)
    • 50系統が新設される前(1997年7月1日以前)の上之町周辺を運行していた系統。37・40系統は39系統の別ルートとして、おおむね2時間間隔で運行され、41系統は平日の朝に3便運行されていた。
  • 38系統:西宮北口→甲子園学院前→熊野町→大屋町→西宮北口(循環)
    • 甲子園学院登校日の朝に3本運行されていたが、2004年10月16日の改正で廃止された。
  • 50系統:大屋町→上之町→大島町→西宮中央病院前→上之町→熊野町→JR甲子園口→甲子園学院前→西宮北口
    • 土休日朝1本のみ運行していた。2021年4月3日改正で廃止[1]
苦楽園・北山系統
  • 28系統:西宮北口 → JR西宮 → 西宮市役所前 → 阪神香枦園 → 阪急夙川 → 老松町 → 苦楽園 → 阪急夙川 → 阪神香枦園 → 西宮本町 → JR西宮 → 西宮北口(循環)
    • 1987年11月20日の改正以前は、西宮北口 – 阪急夙川 – 苦楽園間を通しで運行していた。
  • 31系統:西宮北口 – 能登町 – 江上町 – 阪急夙川 – 柏堂町 – 鷲林寺 – 西宮甲山高校前 – 甲山墓園 – 甲山大師前 – 五ヶ池(1999年4月27日の改正まで)
  • 31系統:西宮北口 – JR西宮 – 江上町 – 阪急夙川 – 柏堂町 – 鷲林寺 – 西宮甲山高校前 – 甲山墓園 – 甲山大師前 – 五ヶ池(1999年4月27日の改正から2007年3月17日まで)
    • 31系統は現在の西宮市内線(夙川台系統)1系統の前身で、運行本数は現在と同じ西宮北口 – 五ヶ池間の通しで昼間時に4往復運行されていた。なお上記以外にも一部の区間で若干のルート変更が行われていた。
夙川台(かぶとやま荘)系統
  • 1系統︰JR西宮 – 西宮戎 – JRさくら夙川 – 阪急夙川 – 柏堂町 – 甲山高校前 – 甲山墓園前 – 甲山大師 – 五ヶ池
    • 2021年4月3日改正で廃止[1]
  • 2系統:(西宮北口 – JR西宮 – 西宮戎 – JRさくら夙川 – )阪急夙川 – 柏堂町 – 鷲林寺 – 甲山墓園前 – 西宮甲山高校前 – かぶとやま荘(2007年3月18日の改正までは34系統)
    • 阪急夙川駅前ターミナルが完成した1984年4月9日のダイヤ改正から運行を開始した(当時は34系統)。2007年3月18日のJRさくら夙川駅開業に伴うダイヤ改正で系統番号を改番(34番→2番)し、さらに1往復が阪急夙川から西宮北口まで延長された。
  • 5系統:かぶとやま荘→西宮甲山高校前 → 鷲林寺 → 柏堂町 → 阪急夙川
    • 2007年3月18日の改正で新設。2系統のかぶとやま荘発→阪急夙川行の内、甲山墓園前を経由しないもので、1本のみ設定されていた。
2009年4月1日に同一ルートを通るさくらやまなみバスが開業したため、2010年4月1日の改正でさくらやまなみバスに譲る形で、5系統は廃止、2系統も西宮北口 – JR西宮間と甲山墓園前 – かぶとやま荘間の運行が取り止めとなった。
阪神甲子園系統
  • 100系統:西宮北口 – 高畑町 – 国道上甲子園 – 阪神甲子園
西宮戎系統(臨時)
  • 西宮北口 – (両度町) – (芦原町) – (JR西宮) – 西宮戎[* 5]
    • 毎年1月9日から11日の西宮戎大祭時に、長年にわたり西宮北口からJR西宮を経由して西宮神社そばまで毎年臨時便を運行していたが、2019年から休止しており[6]、西宮神社へは鉄道ないし既存のバス路線を利用するよう案内している[7]。2017年までは、西宮北口 – JR西宮間は各停留所に停車したあと西宮戎までノンストップで運行していたが、2018年はJR西宮も含めて途中ノンストップの直行便とした[8]。また、当初は免許上も臨免扱いだったが、1988年から本免化した。所要時間は片道約20分で、ダイヤは終日20分間隔で組まれていたが、運行時刻は毎年1月始めに公表され、発車時刻は「西宮北口」・「JR西宮」(西宮戎行きのみ)・「西宮戎」のみ公開されていた[* 6]。ちなみに、幕式の行先表示器搭載車には、えべっさんのイラストが入った専用の幕が用意されていた。

武庫川線[編集]

  • 35系統:甲東園 – 仁川 – 新明和前 – 宝塚市役所前 – 阪急逆瀬川(当時「宝塚市役所前」) – 逆瀬川団地前
  • 36系統:甲東園 – 仁川駅前 – 報徳学園前 – 新田 – JR甲子園口
  • 武庫大橋 – 宝塚
  • 武庫大橋 – 甲東園
    • 宝塚系統は現在の35系統、甲東園系統は現在の36系統に相当。武庫川線は宝塚から武庫大橋までの県道114号西宮宝塚線をほぼ全通していた。
    • 1966年8月1日に武庫大橋 – 東甲子園口間が廃止となり、甲東園を境に分断した35・36系統に改められた。
  • 35系統:甲東園 – 仁川駅前 – 競馬場 – 新明和前 – 宝塚市役所前 – 阪急逆瀬川
  • 36系統:甲東園 – 仁川駅前 – 競馬場 – 段上町7丁目 – 新田 – JR甲子園口
    • 上述の通り、2021年4月3日改正で甲東園 – 仁川駅前間を廃止した[1]

USJ線[編集]

2001年3月31日のUSJオープンと同日に運行を開始したが、乗客が少なかったため、わずか半年後の2001年9月30日をもって撤退した。

深夜急行バス・スターライナー[編集]

2002年12月4日より運行開始。運行区間に西宮市内は含まれていないが、西宮北口発着の関空リムジンバス専用車が充当されていた。2018年3月30日(31日未明)の運行を最後に廃止された。

全区間が大人220円の均一運賃であり[* 7]、阪急バスの営業所で唯一、運行区間で料金が変わる路線を保有しない営業所である(そのため整理券は発行しない[* 8])。

人身事故隠蔽事件[編集]

2003年9月13日午後、鷲林寺付近を走行していた夙川台線のバス車両が、右折車を避けようとして急停車。この時に60代の乗客が首などに軽傷を負ったが、運転手や報告を受けた西宮営業所は警察に届け出なかった。西宮警察署は、その事故を組織的に隠した疑いが強まったとして、10月23日、道路交通法の報告義務違反と業務上過失傷害の疑いで同営業所を家宅捜索した。

営業所長は運転手に「車内での事故なので、示談で対応すればよい」と指示したうえ、主婦にも通報しないよう求めたが、示談が成立しなかったため、10月中旬になり、営業所側が同署に届け出て事故が発覚した。

これと同時期にも、西宮営業所で連続して事故の隠蔽事件が発生していたことが調査により判明している。

注釈[編集]

  1. ^ 同館へは、路線開設当初は西宮北口発着の臨時直行便として運行されていたが、のち本系統に統一され、休館日は誠成公倫会館停留所を経由しない現在の形となった。
  2. ^ 2010年7月1日の改正までは番号の設定があり、「20系統」と称していた。
  3. ^ 14・15・25系統:8時から18時、21系統 関西学院前始発:登校日の下校時のみ。
  4. ^ 「越水町」停留所は経路変更により現在も休止中。標柱は現存しており、カバーがかけられている。
  5. ^ 当路線における「西宮戎」停留所は、国道43号上に設置した臨時停留所であり、阪神西宮駅北側にある同名の停留所とは異なる。
  6. ^ 経由地の「両度町」・「芦原町」の各停留所は発車時刻が公表されなかった。この点は、伊丹市の阪急伊丹から西宮戎にアクセスする伊丹西宮線でも同様であった。
  7. ^ 運賃体系は武庫川線35系統は宝塚市内線、西宮市内線のうち苦楽園系統は芦屋市内線、それ以外の西宮市内線や武庫川線は西宮市内線扱い
  8. ^ 西宮営業所に所属する車両は全車両整理券発行機が省略されているほかは、2019年6月までは液晶モニターの運賃が表示されるところに「大人220円小人110円」の貼り紙が貼られていた

出典[編集]

関連項目[編集]