古熊神社 – Wikipedia

古熊神社(ふるくまじんじゃ)は、山口県山口市にある神社(天満宮)である。「山口の天神様」と通称される。

菅原道真を主祭神とし、道真の子の菅原福部童子を配祀する。

福部童子は11歳のときに、左遷された父を慕って太宰府へ向ったが、山口で夏病みにかかり亡くなった。福部童子は今市の甘露院に葬られ、当社創建後は当社にも祀られた。福部童子が亡くなった8月25日には福部祭が行われる。

応安6年(1373年)10月、大内弘世が北野天満宮より勧請を受けて創建した。当初は山口・北野小路に鎮座していたが、後に数度の遷座を経て長者山の麓の御石の森に鎮座した。元和4年(1618年)、毛利秀就が現在地に社殿を移した。

重要文化財
  • 本殿 – 江戸時代前期(1618年)の建立。桁行三間、梁間二間、一重、入母屋造、檜皮葺。大正6年(1917)08月13日指定。
  • 拝殿 – 江戸時代中期(1661年-1672年)頃の建立。桁行一間、梁間一間、楼造、入母屋造、向拝付、左右翼廊、各桁行一間、梁間二間、一重、切妻造、銅板葺。昭和24年(1949)02月18日指定。
  • 紙本墨画天神図 – 室町時代(1429年)の作品。図は岩間を走る溪流や水波、あるいは梅花を配した自然景の中に、束帯姿の天神像を描いたもので、図上には五山文学史上著名な惟肖得巖の賛がある。それには、周防の大内盛見が、かねてから親しい惟肖得巖から秘蔵の天神像をもらいうけ、山口へ持ち帰ったとある。それが本図で、年記のある天神図の古作であるばかりでなく、得巖著賛の室町初期水墨画の作例としても貴重である。昭和48年(1973)06月06日指定。

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