南福岡車両区 – Wikipedia

南福岡車両区(みなみふくおかしゃりょうく)は、福岡県福岡市博多区寿町1丁目1番1号にある九州旅客鉄道(JR九州)の車両基地である。本社鉄道事業本部の直轄。

鹿児島本線南福岡駅構内に立地する。福岡近郊区間で運用される近郊形電車のほか、JR九州エリアの在来線で運用される特急形電車も配置され、合わせて600両以上が在籍するJR九州最大の車両基地である。また、竹下駅構内に南福岡車両区竹下車両派出(車両配置なし)を設置している[3]

1960年(昭和35年)に南福岡電車区(みなみふくおかでんしゃく)として設置されたが、2010年(平成22年)4月に組織改正により運転部門と車両・検修部門が分離され、運転部門が南福岡運転区(みなみふくおかうんてんく)に、車両・検修部門が南福岡車両区になった。本記事では双方について記述する。南福岡車両区竹下車両派出については、博多運転区を参照[3]

  • 1960年(昭和35年)10月14日 – 九州島内の交流電化事業の一環として、当時の日本国有鉄道(国鉄)雑餉隈駅(現・南福岡駅)構内に開設される。門司鉄道管理局管轄で、略号は「門ミフ」。
    • 営業用車両として最初に配置されたのは近郊形の421系電車である。その後、昭和40年代には九州島内の電化拡大と九州 – 本州間の優等列車網の強化により、特急・急行形電車も多数配置されていった。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 – 国鉄分割民営化により、JR九州本社の直轄となる。略号は「本ミフ」。
  • 2001年(平成13年)4月1日 – この年に新設された北部九州地域本社に移管。略号は「北ミフ」。
  • 2010年(平成22年)4月1日 – 組織改正により南福岡運転区と南福岡車両区に分離。同時期に再度北部九州地域本社からJR九州本社の直轄となる[4]。略号は「本ミフ」。

配置車両の車体に記される略号[編集]

本ミフ」:本社直轄を意味する「本」と、南福岡の電報略号「ミフ」から構成される。

配置車両[編集]

以下は2021年(令和3年)4月1日現在の配置車両である[1]。なお、それぞれの編成記号の末尾に含まれる「M」は当区の配置であることを意味している。

  • 783系電車(CM編成)
    • 5両編成6本 (CM1 – 5, 34) 、「みどり」色の4両編成5本 (CM11 – 15) 、「ハウステンボス」色の4両編成5本 (CM21 – 25) 、リニューアル色の4両編成4本 (CM31 – 33, 35) 、計86両が配置されている。特急「きらめき」、「かいおう」、「かもめ」、「みどり」、「ハウステンボス」の運用についている。
    • リニューアル色4両編成は元「にちりん」用で、「かいおう」「きらめき」などの他、波動輸送用などに用いられる。
    • 2016年(平成28年)9月から11月にかけて、増結用中間車の4両が小倉総合車両センターに廃車回送され、同年12月に廃車された。
  • 787系電車(BM編成)
    • 6両編成14本 (BM1 – 8, 10 – 14, 363) とサハ787形12両[注 1]の計96両が配置されている。サハ787形は、特急「きらめき」と博多 – 長崎間のみの特急「かもめ」の運用時に、7両編成となるために1両連結する。BM363は36ぷらす3に運用される編成。
    • 一時は全編成が当所に所属していたが、2011年(平成23年)に4両編成11本が大分車両センターに転属した。
  • 885系電車(SM編成)
    • 「かもめ」「ソニック」用の6両編成11本 (SM1 – 11) 、計66両が配置されている。
    • 以前は「かもめ」用が黄帯、「ソニック」用が青帯とデザインが分けられ、運用も分けられていたが、予備車が少ないことから運用上の自由度を高めるため、帯色の青色への統一が進められ、運用が事実上統一された。
  • 415系電車(FM編成)
    • 1500番台4両編成8本 (FM1513 – 1520) 、計32両が配置されている。全車ロングシート車。
    • 2011年4月時点は76両の配置だったが、後述の817系の増備にあわせて0番台1本と500番台2本が大分車両センターへ、0番台2本 (FM4, 5) は一旦保留車となった上で2012年(平成24年)9月までに順次小倉車両センターへ廃車回送された[7][8]。2016年3月に門司港車両派出より、FJ1501, 1509が再び配置された。
    • 1501, 1521編成は2020年(令和2年)3月14日のダイヤ改正で[9]、1509 – 1512編成は2021年3月13日のダイヤ改正で[10]大分車両センターに転属された。
    • ラッシュ時を中心に鹿児島本線(門司港 – 荒尾間)、長崎本線(鳥栖 – 長崎間)、佐世保線(肥前山口 – 佐世保間)で運用されている。
  • 811系電車(PM編成)
    • 0番台4両編成8本 (PM1, 3, 5 – 8, 15, 16) 、100番台4両編成9本 (PM101 – 104, 106 – 108, 110, 111) 、1500番台4両編成3本 (PM1504, 1511, 1512) [11]、2000番台4両編成5本 (PM2009, 2010, 2013, 2014, 2017) 、7600番台4両編成1本 (PM7609) 、8100番台4両編成1本 (PM8105) 、計108両が配置されている。
    • 鹿児島本線(門司港 – 荒尾間)・日豊本線(小倉 – 宇佐間)・長崎本線(鳥栖 – 肥前山口間)で運用されている。
    • PM7609, PM8105の2編成は検測装置が搭載されているため「811 REDEYE」として、検測運転を行うことがある[12]
  • 813系電車(RM編成)
    • 0番台3両編成8本 (RM001 – 007, 009) 、100番台3両編成12本 (RM102 – 113) 、200番台3両編成31本 (RM201 – 227, 229, 230, 232 – 236) 、300番台3両編成3本 (RM301 – 303) 、1000番台3両編成1本 (RM1001) 、1100番台3両編成15本 (RM1101 – 1115) の計219両が配置されている。2015年(平成27年)3月に後述の817系の増備にあわせて1000番台2本(現・RG1002 – 1003)が筑豊篠栗鉄道事業部直方車両センターに転出した。
    • 鹿児島本線(門司港 – 荒尾間)、長崎本線(鳥栖 – 肥前大浦間)、佐世保線(肥前山口 – 早岐間)、日豊本線(小倉 – 宇佐間)で運用されている。
  • 817系電車(VM編成)
    • 3000番台3両編成11本 (VM3001 – 3011) 、計33両が配置されている。全車ロングシート。2012年から2013年(平成25年)、2015年にかけて新製配属。
    • 基本的には鹿児島本線(門司港 – 荒尾間)、福北ゆたか線で運用されているが、RM運用の代走や臨時列車で長崎本線・佐世保線へ入線することがある。2013年のダイヤ改正から昼間の快速や準快速、普通列車にも充当するようになった。
    • かつては0番台が長崎本線・佐世保線用に配属されていたが、2005年(平成17年)に長崎鉄道事業部長崎運輸センターへ転出、一時は配置がなくなっていた。なお、回送列車の入出庫・留置と台車検査は転出後も実施している。
  • 821系電車(UM編成)
    • 0番台3両編成7本 (UM001 – 007) 、計21両が配置されている。2018年(平成30年)2月20日に先行量産車として2本新製配属。2019年度に2本、2020年度に3本増備。
    • 鹿児島本線(門司港 – 八代間)にて朝ラッシュ時・夕ラッシュから深夜帯の固定運用にのみに就いているが、ごくまれに代走の運用に入ることがある

過去の配置車両[編集]

南福岡運転区乗務員乗務範囲[編集]

注記[編集]

  1. ^ 一部資料では、増結用サハ787形は2両単位でペアを組んで用いられるとの言及がある。

出典[編集]

参考文献[編集]

関連項目[編集]