妙義神社 – Wikipedia

妙義神社(みょうぎじんじゃ)は、群馬県富岡市にある神社である。旧社格は県社。

上毛三山の一つである妙義山の東麓に鎮座し、妙義山信仰の中心となっている神社である。江戸時代は関東平野の北西に位置し、江戸の乾(戌亥)天門の鎮めとして、家運永久子孫繁昌を願って歴代の徳川将軍家に深く信仰された。

近年は、たびたび大河ドラマのロケ地として使用されている。総門をくぐると銅鳥居で、その先に165段の石段があるが、ここは、2005年の「義経」で、牛若丸が修行する鞍馬寺という設定でロケ地になった。また、2009年の「天地人」においても、雲洞庵のシーン撮影は、当社で行われた。

2007年の台風による土砂崩れで一部被害が出たために修復が必要となったため、本殿に繋がる階段以降は立ち入り禁止となった際は、波己曽社殿を仮殿と定めていた。復旧工事は2013年12月に完了し、本殿も5年ぶりに一般公開された。

創建は、宣化天皇2年(537年)と伝わる。

神仏習合時代、妙義神社には別当(神社を管理する寺)として上野寛永寺の末寺である白雲山高顕院石塔寺があった。現在の妙義神社の総門は、明治の初めに廃寺となった石塔寺の仁王門である。白雲山石塔寺の仁王門だったため、妙義神社の総門となった現在も左右に仁王像が祀られている[1]

現在の社殿は、宝暦年間(1751年 – 1764年)の大改修によるものである。古くは波己曽(はこそ)神社といい、『日本三代実録』に記載がある。

重要文化財[編集]

  • 本殿・幣殿・拝殿(合わせて1棟、権現造)
    • 附:神饌所、透塀、棟札、銘札、旧屋根銅瓦
江戸時代後期(1756年)の建立。本殿、桁行三間、梁間二間、一重、入母屋造。幣殿、桁行三間、梁間一間、一重、両下造。拝殿、桁行三間、梁間二間、一重、入母屋造、正面千鳥破風付、向拝一間、軒唐破風。昭和56年(1981年)06月05日指定。
  • 唐門 – 江戸時代後期(1756年)の建立。桁行一間、梁間一間、平唐門、銅瓦葺。昭和56年(1981年)06月05日指定。
  • 総門(旧白雲山石塔寺の仁王門) – 江戸時代後期(1773年)の建立。三間一戸八脚門、切妻造、銅板葺。昭和56年(1981年)06月05日指定。
  • 紙本著色地蔵菩薩霊験記(東京国立博物館に寄託) – 南北朝時代の作品。昭和34年(1959年)06月27日指定。

群馬県指定重要文化財[編集]

  • 随神門・袖廻廊・銅鳥居・石垣
  • 波己曽社殿(旧本殿及び旧神楽殿)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]