クラーク・テリー – Wikipedia

クラーク・テリー(Clark Terry, 1920年12月14日 – 2015年2月21日)はアメリカ合衆国のジャズトランペット・フリューゲルホルン奏者。ジャズでのキャリアは60年以上を持つ。

ミズーリ州セントルイスに生まれる。高校の時からプロ活動を始め、1940年代になると地元のクラブで演奏し、また大戦中は海軍バンドと演奏した。

その後、チャーリー・バーネット(1947)、カウント・ベイシー(1948-1951)、デューク・エリントン(1951-1959)、クインシー・ジョーンズ(1960)の各バンドに在籍。この間の演奏スタイルは他のバンドリーダーは勿論、マイルス・デイヴィスらにも影響を及ぼした。

その後NBCに移り、初のアフリカ系アメリカ人スタッフミュージシャンとなる。10年程、トゥナイト・ショーのレギュラーとして、ドク・セバリンセン(tp)をトップとするTonight Show Bandに参加する。ここで彼の愛称Mumblesが定着する。

この間にもジャズの演奏は続けており、J・J・ジョンソン(tb)やオスカー・ピーターソン(p)、ボブ・ブルックマイヤー(tb)らとのセッションも行っている。

1970年頃からはフリューゲルホルンに楽器を持ち変え、活動し始める。1970年に結成されたBig B-A-D Bandでは彼がリーダーとなって1980年代までツアーを行った。また同時期から90年代までカーネギー・ホール、リンカーン・センターなどでも演奏し、ニューポート・ジャズ・フェスティバルにも参加している。

2000年以降、彼がホストとするジャズフェスティヴァルを開催、ジャズキャンプも行い、後進の育成にも務めている。来日も数度しており、1986年には同じトランペット奏者であるジョン・ファディス英語版と共にサントリーホワイトのテレビCMにも出演した。

他の共演者はセシル・ペイン、ホレス・シルバー、アート・ブレイキー、レイ・ブラウン、セロニアス・モンク等が挙げられる。

レーベルはエマーシー、リバーサイド、アーゴ、キャンディッド、カメオ、ムーズヴィル、20世紀フォックス、インパルス、メインストリーム、ヴァンガード、MPS、ポリドール、日本クラウン、エトワール、パブロ、フィリップス、エンヤ、チェスキー等に録音を残している。

晩年は自宅療養を続けていたが、2015年2月21日、家族によって死亡が公表された。享年94。ただし死因は明らかにしていない[1]

  1. ^ 米トランペット奏者、C・テリー氏死去 94歳 多くの後進育成 – スポーツニッポン新聞社、2015年2月23日閲覧

参考文献[編集]

  • 『JAZZトランペット』ジャズ批評編集部編、松坂〈ジャズ批評ブックス〉、2001年、246-247頁。

    ISBN 491555709X。