ファイヤープロレスリング3 Legend Bout – Wikipedia

ファイヤープロレスリング3 LegendBout』(-レジェンド・バウト、Fire Pro Wrestling 3 LegendBout)は、1992年11月13日に日本のヒューマンから発売されたPCエンジン用プロレスゲーム。

同社の『ファイヤープロレスリングシリーズ』第3作目(他機種版含め通算5作目)である。前作『ファイヤープロレスリング2nd BOUT』(1991年)
より約1年3ヶ月振り、他機種版も含めるとメガドライブ用ソフト『サンダープロレスリング列伝』(1992年)以来約8ヶ月振りとなる新作となった。登場レスラーは前作の16名から32名と2倍になった他、レスラーのエディットモードが搭載された。

開発はヒューマンが行い、ゲーム・デザインはPCエンジン用ソフト『フォーメーションサッカーヒューマンカップ‘90』(1990年)を手掛けた浅古大輔が担当、タイトル・デザインはPCエンジン用ソフト『F1トリプルバトル』(1989年)や『バスティール』(1990年)を手掛けた小野崎武が担当している。

2008年にWii用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信された。

ゲーム内容[編集]

登場レスラー数は全28名(+隠しレスラー4名)と前作より大幅に増加しており、前作までと同様にすべて実在のプロレスラーをモデルとしている[2]

前作からシステム面で大きな変更はされていないが、エディットレスラーモードが追加され、最大4名までオリジナルのレスラーが作成できるようになった他、隠しモードの追加、またPCエンジン版では初となるリーグ戦が追加、さらにダウン中の関節技に上半身、下半身の区別が追加された[2]。その他、イリミネーションマッチに軍団要素が追加された。

本作が正式なファイヤープロレスリングシリーズとしてはPCエンジン用ソフトで最後の作品となった[3]

登場レスラー[編集]

隠しレスラー

スタッフ[編集]

  • ゲーム・デザイン:浅古大輔
  • インフォメーション・プログラム:生山正明
  • エディット&パスワード・プログラム:山田国広
  • バトル・プログラム:柳田文樹
  • エンディング・プログラム:高橋信哉
  • レスラー・デザイン:菊池博
  • インフォメーション・レスラー:田村季章
  • インフォメーション&BG・デザイン:須山潔
  • タイトル・デザイン:小野崎武
  • 音楽:HELP
  • オリジナル・ゲーム・デザイン:増田雅人、笹沢英昭
  • スペシャル・サンクス:林徹、きたむらただあき、高岡謙次、渡辺肇、飯田和憲、天野亮司、冬柴慎一、阿部賢一、熊谷一幸、米山輝之、戸川浩明、矢野了也、もろほしたつのり、やなぎまちじゅんいち
  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では8・9・5・5の合計27点(満40点)[6]、『月刊PCエンジン』では75・85・80・85・80の平均81点(満100点)、『マル勝PCエンジン』では8・10・7・7の合計32点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.03点(満30点)となっている[1]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で90位(485本中、1993年時点)となっている[1]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 4.02 3.18 3.95 4.39 3.82 3.68 23.03
  • ゲーム本『プロレススーパーゲーム列伝』(2001年、ソニー・マガジンズ)では、本作の発売後わずか1ヶ月でスーパーファミコン用ソフト『『スーパーファイヤープロレスリング2』が発売されたために「最悪のタイミングで発売されてしまった」と発売時期の悪さを指摘、「本作をプレイしなかった人の多くは『スーパーファイプロ2』を購入するために本作の購入を控えた人だろう」と推測した[7]。しかし同書では本作は良作であると主張し、スーパーファミコン版と比較しても遜色ない出来であり、色数や音色ではスーパーファミコン版に及ばないが当時人気の高かったレスラーが登場している事や、エディットモードが搭載されている点などに関して称賛した[7]

外部リンク[編集]