ZERO (B’zの曲) – Wikipedia

ZERO」(ゼロ)は、日本のロックユニット、B’zの楽曲。1992年10月7日にBMGルームスより11作目のシングルとして発売された。

6thアルバム『RUN』からの先行シングル。

B’zのシングルは4thシングル『BE THERE』以降2曲目を「2nd beat」と表記しているが、本作のジャケットには「COUPLING WITH : 恋心(KOI-GOKORO)」と表記されていた。ただし、CDレーベルには他のシングル同様「2nd beat」と表記されている[注釈 1]

裏ジャケットでは薔薇と蝶をあしらったロゴが登場した。「B’z」部分は表ジャケットのロゴと共通である。このロゴは6thアルバム『RUN』の裏ジャケットの他、『B’z LIVE-GYM Pleasure ’92 “TIME”』及び、『B’z LIVE-GYM ’93 “RUN”』のステージやメンバーの衣装にも使用された。

発売当時はノンタイアップかつ先行シングルにも関わらず2週連続で1位を獲得し、131万枚のミリオンセラーとなった[3][4]。また、ノンタイアップで初動売上61.5万枚は当時の歴代1位であった(オリコン調べ)。

2003年3月26日にリマスタリング、12cm化で再発売された。

発売から約17年後の2009年2月25日には、表題曲の「ZERO」がキリンビールの発泡酒『麒麟 ZERO』のCMソングとして採用されたことが発表され、同年4月より放送がスタートした[5][3]

  1. ZERO (4:50)
    これまでのポップ路線から大きく異なるハードロックとファンクを融合したヘヴィな楽曲[6]であり、松本も当時のインタビューで「これをシングルにするのは大きな博打」「結果が出てからすべて話す」と述べたほどだった。
    また、スタッフからは(曲がハードな為)タイアップを付けようと提案されていたが、松本が「勝負したい」というこだわりからシングル表題曲では「LADY-GO-ROUND」以来のノンタイアップとなり、本作が1位を獲得した際には、「今までで一番嬉しかった」と稲葉と共に述べている[7]
    間奏にはB’zでは珍しくラップが取り入れられている。
    『B’z LIVE-GYM Pleasure ’92 “TIME”』で未発表曲として先行演奏されており、PVも同ツアーの映像で稲葉の口の動きや松本の手の動きなどが曲と連動するように編集されている[8]
    B’zのライブの定番曲の一つであり、2020年に行われた無観客配信ライブ『B’z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』のDay5内で行われた「B’z LIVE演奏回数ランキング」では、2020年時点で「ultra soul」に次いで演奏回数の多い楽曲として紹介されている[9][10]。リリースから2001年に行われた『B’z LIVE-GYM 2001 -ELEVEN-』のアリーナ公演まで毎回欠かさず演奏されていた[注釈 2]。2015年に行われたツアー『B’z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT-』では、2人の演奏によるスローなブルースアレンジが披露された。
  2. 恋心(KOI-GOKORO) (3:47)
    表題曲とは異なり非常にポップな曲。
    タイトル通り男性の恋心について歌われており、稲葉が当時パーソナリティーを務めたラジオ番組『B’z WAVE-GYM』の番組宛に送られてきた手紙のメッセージに刺激を受けて制作された。
    稲葉は歌詞について「松本さんのメロディーを聴いて“胸キュン”な感じがあったので、それを表現しようとした」と語っている[11]
    歌詞に「松本」が登場するが、これは稲葉が洋楽などでは頻繁に人物名が歌詞中に登場していて、そういうものを自分もやってみたかったからだという。
    ノンタイアップかつオリジナル・アルバム未収録であるが、ファンの人気が非常に高く、ベスト・アルバム『B’z The Best “Treasure”』の収録曲を決めるファン投票1位、ベスト・アルバム『B’z The Best “ULTRA Treasure”』では2位にランクインし収録された。
    有線ランキングでは表題曲の「ZERO」よりも人気が高かったため、松本は「非常に残念な結果になってしまった」と稲葉と共に語っている。松本はこの曲について「『ZERO』を表題曲にできたことで、その対極という位置づけで作った曲」と述べている。
    B’zでは珍しく振り付けがある楽曲であり[注釈 3]、2nd Beatの楽曲の中ではライブでの演奏頻度も高い。
    1995年に行われたツアー『B’z LIVE-GYM Pleasure ’95 “BUZZ!!”』では新たな振り付けが披露されたが、一度きりのお目見えでそれ以降は通常のものに戻っている。
    2020年に行われた無観客配信ライブ『B’z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』では、ファンクラブ会員から事前に募集した振り付け動画がスクリーンに映し出された[12][13][14]

タイアップ[編集]

参加ミュージシャン[編集]

収録アルバム[編集]

ZERO

恋心(KOI-GOKORO)

ライブ映像作品[編集]

ZERO

恋心(KOI-GOKORO)

注釈[編集]

  1. ^ 2003年に12cmシングル盤と再発売された際も同様の表記になっている。
  2. ^ ドーム公演は「GOLD」と交代する形で、未演奏となった。
  3. ^ 他に「Wonderful Opportunity」や「MVP」がある。
  4. ^ 実際にはクレジットの表記はない。

出典[編集]

外部リンク[編集]