ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2016 – Wikipedia

ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2016(ドイツ語: Neujahrskonzert der Wiener Philharmoniker 2016)は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による2016年のニューイヤーコンサート。指揮者はマリス・ヤンソンスが務めた(3回目の登場)。

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2016年に没後100年を迎えた皇帝フランツ・ヨーゼフ1世とエドゥアルト・シュトラウス1世

2016年は今なおオーストリア国民に親しまれる皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の崩御から100年目にあたる。そのため、『皇帝円舞曲』がプログラム上に取り上げられた。また、シュトラウス3兄弟の末弟エドゥアルト・シュトラウス1世の没後100周年でもあることから、彼の作品が例年よりも多い2つ取り上げられた。

その他特筆すべきは、ロベルト・シュトルツとエミール・ワルトトイフェルの楽曲がニューイヤーコンサート史上初めてプログラムに取り上げられたことである。シュトルツの『国連行進曲』は、第1回国連総会がロンドンで開催されてから70年目にあたることを記念して取り上げられた。なお、初登場の作曲家としてはもう一人ヨーゼフ・ヘルメスベルガー1世の名が挙げられるが、彼に関しては、すでに息子であるヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世がこれまでもしばしばプログラム上に取り上げられている。

演奏曲目[編集]

「*」印の8曲は初登場作品。

第一部[編集]

  • 『国連行進曲』*(ロベルト・シュトルツ)op.1275
  • 『宝のワルツ』(ヨハン・シュトラウス2世)op.418
  • ポルカ・フランセーズ『ヴィオレッタ』*(ヨハン・シュトラウス2世)op.404
  • ポルカ・シュネル『観光列車』(ヨハン・シュトラウス2世)op.281
  • ワルツ『ウィーン娘』*(カール・ミヒャエル・ツィーラー)op.388
  • ポルカ・シュネル『速達郵便で』(エドゥアルト・シュトラウス1世)op.259

第二部[編集]

  • オペレッタ『ヴェネツィアの一夜』序曲(ヨハン・シュトラウス2世)
  • ポルカ・シュネル『羽目をはずして』*(エドゥアルト・シュトラウス1世)op.168
  • ワルツ『天体の音楽』(ヨーゼフ・シュトラウス)op.235
  • ポルカ・フランセーズ『歌う喜び』*(ヨハン・シュトラウス2世)op.328
  • ポルカ・シュネル『休暇旅行で』(ヨーゼフ・シュトラウス)op.133
  • オペレッタ『ニネッタ侯爵夫人』第3幕への間奏曲*(ヨハン・シュトラウス2世)
  • ワルツ『スペイン』*(エミール・ワルトトイフェル)op.236
  • 『舞踏会の情景』*(ヨーゼフ・ヘルメスベルガー1世)
  • 『ため息のギャロップ』(ヨハン・シュトラウス1世)op.9
  • ポルカ・マズルカ『とんぼ』(ヨーゼフ・シュトラウス)op.204
  • 『皇帝円舞曲』(ヨハン・シュトラウス2世)op.437
  • ポルカ・シュネル『狩り』(ヨハン・シュトラウス2世)op.373

アンコール[編集]

  • ポルカ・シュネル『突進』(ヨハン・シュトラウス2世)op.348
  • ワルツ『美しく青きドナウ』(ヨハン・シュトラウス2世)op.314
  • 『ラデツキー行進曲』(ヨハン・シュトラウス1世)op.228

参考文献[編集]