アライヴ2 – Wikipedia

キッス・アライヴ2』(KISS ALIVE II)は、1977年にキッスが発表した2作目のライヴ・アルバム(一部スタジオ録音の新曲を含む)。

『地獄の軍団』(1976年)、『地獄のロックファイアー』(1976年)、『ラヴ・ガン』(1977年)の収録曲をライヴ演奏したものをアナログ1面〜3面に収め、4面には新曲5曲を収録した変則ライヴ盤。ライヴの収録は主にロサンゼルスのLAフォーラムで行われ、一部日本その他のステージからの収録を含む。4面も含めてプロデュースはエディ・クレイマーがキッスと共同で手がけた。

彼らの出世作となった1975年のライヴ盤『地獄の狂獣 キッス・ライヴ』(ALIVE!)の続編として企画され、当時のステージで演奏されている曲でも、『地獄の狂獣』に収録された初期のナンバーは意図的に外された。従って実際のコンサートのセットリストをそのまま再現してはおらず、「ライヴ・バージョンによるベスト・ヒット」もしくは「ライヴ・テイク・コレクション」といった位置づけのアルバムである。(その後も彼らは同一の手法による企画盤をいくつか発表している)

全編にわたり途切れることなく続く大歓声をオーヴァー・ダビングしているほか、ポール・スタンレーのリード・ヴォーカルの後ろでポール・スタンレーのバッキング・ヴォーカルが聴こえるなど、編集(手直し)も大胆に(ためらいなく)行われている。

4面のスタジオ録音には、ボブ・キューリック、リック・デリンジャー等外部ミュージシャンが起用された(クレジットはされず)。

オリジナルアナログLPはゲートフォールド・ジャケットに豊富なカラー写真を掲載したブックレットを挟み、メンバーそれぞれのキャラクターを模したプリント・タトゥーが付けられるなど、豪華な装丁となった。1977年10月にリリースされ、翌78年の1月7日にビルボードTOP200の7位まで上昇。ダブルプラチナムを獲得。また、2006年には『アライヴ1975-2000ボックス・セット』の中の1枚として収録された。

ライヴ・テイク(旧アナログ盤1〜3面)

  1. デトロイト・ロック・シティDetroit Rock City [3:56]
    『地獄の軍団』から。長期間にわたってコンサートのオープニング・ナンバーとして演奏された彼らの代表曲。リードヴォーカルはスタンレー。
  2. 暗黒の帝王King Of The Night Time World [3:05]
    『地獄の軍団』から。1曲目、2曲目のならびはオリジナル(『地獄の軍団』)と同じ。リードヴォーカルはスタンレー。
  3. 熱きレディース・ルームLadies’ Room [3:14]
    『地獄のロックファイアー』から。リードヴォーカルはシモンズ。
  4. 果てしなきロックファイアーMakin’ Love [3:13]
    『地獄のロックファイアー』から。リードヴォーカルはスタンレー。
  5. ラヴ・ガンLove Gun [3:40]
    『ラヴ・ガン』から。リードヴォーカルはスタンレー。
  6. 悪魔のドクター・ラヴCalling Dr.Love [3:35]
    『地獄のロックファイアー』から。リードヴォーカルはシモンズ。
  7. クリスティーン・シックスティーンChristine Sixteen [2:45]
    『ラヴ・ガン』から。リードヴォーカルはシモンズ。
  8. ショック・ミーShock Me [5:51]
    『ラヴ・ガン』から。リードヴォーカルは本作唯一のリード・ヴォーカルをとるフレーリー。後半のギターソロではダイナミックなフィードバック奏法を聴かせるが、編集の都合上一部がカットされている。
  9. ハード・ラック・ウーマンHard Luck Woman [3:06]
    『地獄のロックファイアー』から。リードヴォーカルはクリス。スタジオ録音盤はアコースティック・ギターによるバッキングが施されているが、本作ではあえて歪ませたエレクトリック・ギターで演奏されている。音源はニュージャージー州パサイクのキャピタルシアター。
  10. トゥモロー・アンド・トゥナイトTomorrow and Tonight [3:25]
    『ラヴ・ガン』から。リードヴォーカルはスタンレー。キャピタルシアターの音源。
  11. 愛の謀略I Stole Your Love [3:35]
    『ラヴ・ガン』から。リードヴォーカルはスタンレー。音源はLAフォーラムでのサウンドチェックでの演奏をそのまま収録したもの。
  12. ベスBeth [2:24]
    『地獄の軍団』から。リードヴォーカルはクリス。他のメンバーは演奏せず、バックの演奏はテープによるもの。音源は日本武道館(1977年4月2日)。
  13. 雷神God of Thunder [5:16]
    『地獄の軍団』から。シモンズのベースソロで始まり、中盤にクリスのドラムソロをフィーチャー。ドラムソロへの流れをスムーズにするためか、オリジナルスタジオ録音よりもアップテンポに演奏されている。リードヴォーカルはシモンズ。音源は日本武道館(1977年4月2日)。
  14. いかすぜあの娘I Want You [4:14]
    『地獄のロックファイアー』から。リードヴォーカルはスタンレー。音源は日本武道館(1977年4月2日)。
  15. 狂気の叫びShout It Out Loud [3:39]
    『地獄の軍団』から。リードヴォーカルはAメロがスタンレー、Bメロがシモンズ。エンディングにパイロの爆音を重ね、さらに”We Want KISS!!”のアンコールを重ねることによりコンサート終了の雰囲気を演出。

スタジオ録音(旧アナログ盤4面 1977年9月、ニュージャージー州パサイクのキャピタル・シアター、ニューヨークのエレクトリック・レディ・スタジオで収録)

  1. オール・アメリカン・マンAll-American Man [3:13] 作詞・作曲:ショーン・デラニー、ポール・スタンレー
  2. ロッキン・イン・ザ・USARockin’ in the USA [2:36] 作詞・作曲:ジーン・シモンズ
  3. ラージャー・ザン・ライフLarger Than Life [3:59] 作詞・作曲:ジーン・シモンズ
  4. ロケット・ライドRocket Ride [4:07] 作詞・作曲:ショーン・デラニー、エース・フレーリー
  5. エニイウェイ・ユー・ウォント・イットAny Way You Want It [2:33] 作詞・作曲:デイヴ・クラーク
    オリジナルはデイヴ・クラーク・ファイヴ。

当時のセットリスト[編集]

本作収録曲の大半がレコーディングされたLAフォーラム公演の実際のセットリストは以下のとおり。
本作未収録曲が5曲あり、実際のコンサートからは大幅に改編されていることが分かる。

  1. 愛の謀略I Stole Your Love
  2. 燃える欲情Take Me
  3. 熱きレディス・ルームLadies Room
  4. ファイヤー・ハウスFirehouse
  5. ラヴ・ガンLove Gun
  6. フーリガンHooligan
  7. 果てしなきロックファイアーMakin’ Love
  8. クリスティーン・シックスティーンChiristine Sixteen
  9. ショック・ミーShock Me
  10. いかすぜあの娘I Want You
  11. 悪魔のドクター・ラヴCalling Dr.Love
  12. 狂気の叫びShout It Out Loud
  13. 雷神God Of Thunder
  14. ロックン・ロール・オール・ナイトRock And Roll All Night
  15. デトロイト・ロック・シティDetroit Rock City
  16. ベスBeth
  17. ブラック・ダイヤモンドBlack Diamond

幻の武道館ライヴ[編集]

当初は初来日ツアーの日本武道館公演を収録・一部編集し、『ROCK AND ROLL PARTY IN TOKYO』というタイトルで発売が予定され、ミックスダウンのスケジュールや製造番号まで決定していたものの、急遽中止になった。「忙しくてミックスダウンをしている暇がない」とバンド側から返答があったという。
当時の日本ビクターは「ミュージック・ライフ」等の音楽雑誌に既に広告を載せていたために何とか発売してくれるよう交渉したが、カサブランカ・レコードからの良い返答はなく、ライヴアルバムとしての音源化は未だに迷宮入りとなっている。(ただし、ライブの映像は2009年にDVD[1]で演奏全15曲すべて収録、発売されている。)

なお04年にNHKの特集番組「NHKアーカイブス」の中で、当時放映された「ヤング・ミュージック・ショー」におけるキッスの初来日公演(武道館)の演奏の模様[2](全15曲中9曲)が放送されている。