白石顕二 – Wikipedia

白石 顕二(しらいし けんじ、1946年 – 2005年6月22日[1])は、アフリカ文化研究者。

茨城県出身[1]。東京都立大学法学部卒[2]。映画、音楽、美術、スポーツなどアフリカ文化全般の紹介につとめた。

2005年6月22日、急性心筋梗塞のため死去、59歳[1]

映画[編集]

ワガドゥグ全アフリカ映画祭(FESPACO)やカルタゴ映画祭、カイロ国際映画祭などアフリカ各地の映画祭を取材する。その一方、東京アフリカ映画祭の運営に携わり[2][3]、アフリカの映画人を多数日本へ招いた。

音楽[編集]

グリオの伝統音楽からターアラブ、ムビラ音楽、ジャズ、レゲエまで論じつつ、マヌ・ディバンゴ、パパ・ウェンバ、アブデル・アジズ・エル・ムバラク、サリフ・ケイタ、トーマス・マプフーモ、ミリマム・マケバなどのミュージシャンを紹介。

美術[編集]

ジョージ・リランガ[4]やジャファリー・アウシなど現代アフリカの美術作品を紹介。

主な著書[編集]

  • 『ザンジバルの娘子軍(からゆきさん)』 冬樹社、1981年。社会思想社〈現代教養文庫〉、1995年
  • 『アフリカ音楽の想像力』 勁草書房、1993年
  • 『アフリカ映画紀行』 柘植書房新社、2000年(信濃毎日新聞の連載コラムを中心に構成)
  • 『アフリカルチャー最前線』 柘植書房新社、2006年

主な共著、共編[編集]

  • 白石顕二・山本富美子編 『ティンガティンガ アフリカン・ポップアートの世界』講談社、1990年
  • 白石顕二・山本富美子編 『ジャファリーのアフリカ』 講談社、1992年
  • 白石顕二・山本富美子編 『アフリカ・フォイ リランガの宇宙』 講談社、1993年

主な訳書[編集]

  • アレックス・カリニコス・ジョン・ロジャーズ 『南部アフリカの階級闘争』 柘植書房、1980年
  • アミルカル・カブラル 『アフリカ革命と文化』 亜紀書房、1980年
  • シネマクシオン編 『ブラック・アフリカの映画』 彩流社、1987年
  • エンターテイメントニュース レポーター(NHK-BS)1988年 – 1994年
  1. ^ a b c 白石顕二氏死去 アフリカ文化研究者”. 共同通信 (2005年6月30日). 2013年7月20日閲覧。
  2. ^ a b 石塚正英. “白石顕二遺著『アフリカルチャー最前線』紹介と偲ぶ集い開催の案内”. ちきゅう座. 2013年7月20日閲覧。
  3. ^ 特別公開企画 立命館大学グローバル COE プログラム「生存学」創成拠点「アフリカ/世界に向かう―稲場雅紀さんから」”. 立岩真也 (2007年7月29日). 2013年7月20日閲覧。
  4. ^ アフリカ文化伝えた白石顕二氏の本刊行”. asahi.com (2006年8月20日). 2013年7月20日閲覧。

関連項目[編集]

  • 映画祭
  • アフリカ
  • アフリカ美術

外部リンク[編集]