Sign (Mr.Childrenの曲) – Wikipedia

Sign』(サイン)は、日本のバンド・Mr.Childrenの26枚目のシングル。2004年5月26日にトイズファクトリーより発売された[1]

前作『掌/くるみ』から約半年ぶりのシングル。リミックスバージョンを除けば、1996年発売の12thシングル『マシンガンをぶっ放せ -Mr.Children Bootleg-』以来8年ぶりにカップリング曲が2曲収録された。

ジャケット写真には、爪木崎灯台が写っている。アートディレクターは信藤三雄。1stシングルから連続してシングルのジャケットを担当していたが、このシングルまでで途切れることとなる。

チャート成績[編集]

2004年に発売されたシングルでは最高の初動売上を記録。オリコンチャートでの登場週数が46週を記録し、Mr.Childrenのシングルでは4thシングル『CROSS ROAD』の50週に次ぐロングセラーとなった。累計売上は77.4万枚。オリコンの年間ランキングで2位を獲得し、これはMr.Childrenが2000年代に発売したシングルの中で最も高い順位となった。

2018年5月10日に各ストリーミングサービスで配信され、2021年7月にはストリーム数が3000万回(シルバー認定)を突破した[2]。ストリーミングがシルバー認定されたのは「HANABI」「innocent world」に次いで3度目(詳細はMr.Children#ストリーミング認定を参照)。

楽曲解説[編集]

Sign
TBS系ドラマ『オレンジデイズ』主題歌[1]
2012年2月に、住友生命のCMソングとしても起用された[3]
ドラマの台本を読んで書き下ろしたため、歌詞の内容もドラマに沿ったものとなっているが、直接の表現はなく、あくまでもこの時期の桜井の心情が表れている。「ありふれた日々を大切に」というコンセプトの11thアルバム『シフクノオト』を凝縮させたような歌詞となっている。本楽曲は『シフクノオト』に収録されなかったものの、そのアルバムを引っ提げて行われたライブツアー『Mr.Children Tour 2004 シフクノオト』では本楽曲が演奏されている。
『シフクノオト』の完成後、恒例行事の打ち上げで飲みすぎてしまい、翌日の酷い二日酔いの状態で浮かんできた曲でもあるという[4]
サビの歌詞「サイン」について桜井は「最初からこの言葉を使おうと思ったわけではなかった。ただ、メロディが高いところへ駆け上がるとき、それを可能にする口の開き方というのがあって、そこでは『サ』の音しか考えられなかった。そうでなければ勢いがつかないし、駆け上がることもできなかった。そして、この音から始まる言葉を探していたら、『サイン』が閃いた。」と語っている[4]
小林が「桜井は、いつのまに腕をあげたんだろう」と絶賛した曲でもある[4]
ミュージック・ビデオの監督は大喜多正毅が務め、メンバーのスタジオ演奏の映像とシンプルな内容となっている。元々は本作のCM用映像の撮影だったが、出来が良かったためミュージック・ビデオとして編集された。2012年5月10日発売のベスト・アルバム『Mr.Children 2001-2005 』の初回限定盤、2018年3月21日発売のライブ・ビデオ『Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25』に収録されている。
妄想満月
作曲は寺岡との共作で、寺岡との共作はMr.Childrenとしては2ndアルバム『Kind of Love』収録曲の「星になれたら」以来となる。
ストーカーを主人公にした曲で、お互いにメールでMP3を送り合って作り上げていったという[5]
桜井によると井上陽水の節回しを意識して作った曲で、自分が歌っているのではなく井上が歌っているのをイメージしたと語っている[6]
こんな風にひどく蒸し暑い日
デジタル音を駆使したファンク調の曲で、歌詞は見解によってはエロティックになると桜井は語っている[5]
桜井は必死で本曲のデモテープを制作したようで、元々はオリジナルアルバムに収録する予定で作られた曲でもある。[5]
田原は、この曲のレコーディングにほとんど参加しておらず、前述の歌詞の内容も含めて「ついていけないっす」と発言している[5]
コンサートでは、曲順を話し合う時に浮上するが、結局披露されないという[5]。その事もあってか、2014年に開催されたファンクラブ限定ツアー『Mr.Children FATHER & MOTHER 21周年ファンクラブツアー』の直前に行われた「会員が最もライブで聴きたい曲」アンケートでは13位に選ばれた[7]
ライブでは、発売から13年後のツアー『Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25』ドーム公演にて初披露された。

テレビ出演[編集]

5thシングル『innocent world』以来、10年ぶり2度目となる日本レコード大賞を受賞[注 1]。10年前は受賞式に出席していなかったものの、今回は生出演した[8]

ライブ映像作品[編集]

収録アルバム[編集]

  • Sign
    • 梶裕貴(声優)(2021年、カバーミニアルバム『COVER~STORIES~』)
  • こんな風にひどく蒸し暑い日

注釈[編集]

  1. ^ 2004年度オリコン年間1位の「瞳をとじて」を歌った平井堅はノミネート段階で辞退していた。

出典[編集]

外部リンク[編集]

  • ミュージック・ビデオ
  • ライブ映像(公式)