えんしゅう (多用途支援艦) – Wikipedia

えんしゅう
JMSDF AMS 4305 Enshu 2013.08.03.JPG
基本情報
建造所 ユニバーサル造船 京浜事業所
運用者  海上自衛隊
艦種 多用途支援艦
級名 ひうち型
母港 横須賀
所属 横須賀地方隊横須賀警備隊
艦歴
計画 平成17年度計画
発注 2005年
起工 2006年12月19日
進水 2007年8月9日
就役 2008年2月20日
要目
排水量 基準 980トン
満載 1,400トン
全長 65.0m
最大幅 12.0m
深さ 5.8m
吃水 3.5m
機関 ディーゼル推進
新潟原動機6MG28HX ディーゼル・エンジン × 2基
出力 5,000PS
推進器 スクリュープロペラ × 2軸
速力 15ノット
乗員 45名
兵装 12.7mm機関銃M2 × 2丁
(分類上は小火器扱い)
レーダー OPS-20 航海用
その他 消防装置一式
艦艇曳航装置一式
自走式水上標的・管制装置一式
魚雷回収装置一式
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えんしゅう(ローマ字:JS Enshu, AMS-4305)は、海上自衛隊の保有する多用途支援艦。諸外国海軍の航洋曳船(オーシャンタグ)に相当する。

ひうち型多用途支援艦の5番艦(最終艦)である。この艦級における艦名は灘の名前に由来しており、「えんしゅう」は遠州灘に由来する。

武装として、艦橋上両舷に12.7mm機関銃用銃架が設置されている。なお、12.7mm機関銃は搭載火器扱いであり、常時銃架に設置されているわけではなく、必要に応じて設置される。

ひうち型は前期建造艦と後期建造艦で装備が異なるが、「えんしゅう」は後期建造艦であるため、外洋行動時の運用性・居住性向上のための減揺タンクと、潜水艦に対する訓練支援用の水中通話機が装備されている。

「えんしゅう」は、中期防衛力整備計画に基づく平成17年度計画980トン型多用途支援艦4305号艦として、ユニバーサル造船京浜事業所で2006年12月19日に起工され、2007年8月9日に進水、2008年2月20日に就役し、横須賀地方隊に編入された。

2009年6月、除籍後に標的艦として処分される事になった旧「たちかぜ」を八丈島南東海域まで曳航した。

2011年3月11日、発生した東日本大震災の災害派遣に参加。

2017年4月3日、地方隊の部隊改編により、横須賀地方隊直轄から横須賀警備隊隷下に編成替え。

同年6月17日から6月18日、伊豆半島沖でコンテナ船と衝突したアメリカ海軍第7艦隊横須賀基地所属の駆逐艦「フィッツジェラルド」の乗員捜索に参加。6月20日、アメリカ海軍作戦部長、第7艦隊司令官、在日米軍司令官が海上幕僚長などを通して一連の対応と支援に対し感謝の意を述べた。

2018年7月24日から26日にかけて横須賀港並びに房総半島沖の海空域及び伊豆半島沖の空域において実施される日本主催拡散に対する安全保障構想(PSI)海上阻止訓練 「パシフィック・シールド18」に参加した[1]

参考文献[編集]

  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)

関連項目[編集]

  • 海上自衛隊艦艇一覧

外部リンク[編集]