ロバート・ハリス (画家) – Wikipedia

ロバート・ハリス
Robert Harris

自画像(1908年)

生誕 ロバート・ハリス
(1849-09-18) 1849年9月18日
イギリス
ウェールズ、カイルヒン
死没 1919年2月27日(1919-02-27)(69歳)
カナダ
ケベック州モントリオール
国籍 カナダ
著名な実績 画家

ロバート・ハリス(Robert Harris CMG、1849年9月18日 – 1919年2月27日)は、ウェールズ生まれのカナダの画家で、連邦結成の父祖たちの肖像画によって最もよく知られている。

ウェールズ北部コンウィのカイルヒン英語版に生まれたハリスは、幼い頃に、家族とともにリヴァプールを経由してプリンスエドワード島へやってきた。後にボストンで美術を学び、さらにロンドンのスレイド美術学校に学んだ上で、パリでレオン・ボナに師事し、ローマにも遊学した。各地を広く旅した後に、モントリオールに定住した。

連邦結成の父祖たちを描くという依頼を受けたのは、ハリスの経歴においてもまだ若い時期(1883年)のことであり、これによって肖像画家としてのハリスの評価は確立された。

その後、ハリスは、当時の新聞出版事業者からの委嘱を受けて、政治家から悪党まで、有名人の肖像画を依頼されるようになった。例えば、トロントの新聞『The Globe』の依頼により、ドネリー一家(いわゆる Black Donnellys)を殺害した容疑をかけられた被疑者たちの肖像画を描いた。ハリスは、王立カナダ美術院英語版 (RCA) の創設メンバーであり[1]、1893年には院長に選出された。ハリスの作品の重要なコレクションは、シャーロットタウンのコンフェデレーションセンター・オブ・ジ・アーツ英語版に収蔵されている。

ハリスが描いた「A Meeting of the School Trustees」は、プリンスエドワード島の教師ケイト・ヘンダーソン英語版が、学校の理事たちと対峙する様子を描いたもので、1980年にカナダの切手の図柄に採用され、また、短編映像シリーズ『Heritage Minutes』でドラマ化された。

ハリスは結婚していたが、子どもはいなかった。建築家ウィリアム・クリッチロー・ハリス英語版は弟であり、従妹であったキャスリーン・モリス英語版の芸術作品にも、積極的な関心を寄せていた[2]

A Meeting of the School Trustees」1885年、カナダ国立美術館。

  1. ^ Records of the Founding of the Royal Canadian Academy of the Arts. Toronto: Globe Printing Co.. (1879–80). p. 16. http://ebooks.library.ualberta.ca/local/cihm_13296 
  2. ^ Barbara Meadowcroft, Painting Friends: The Beaver Hall Women Painters, 1999

関連文献[編集]

  • Moncrieff Williamson, Robert Harris: An Unconventional Biography, Toronto: McClelland & Stewart, 1973.

外部リンク[編集]

文化
先代:
Otto Reinhold Jacobi
王立カナダ美術院院長
1893年 – 1906年
次代:
ジョージ・アグニュー・リード